SEO Japanの掲載記事からピックアップ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- コンテンツファーム対策のグーグルアルゴリズム変更は日本への導入も確実に
日本にもパンダがやって来る (SMX West)グーグルが大規模なアルゴリズム変更を2月24日に行った。「ファーマー・アップデート」または「パンダ・アップデート」と呼ばれる変更だ。検索全体の約12%に影響を与えるとのグーグルの公式アナウンスどおりに、導入された米グーグル(Google.com)では大きな順位変動が発生した。
パンダ・アップデートが日本のグーグルにも導入されるかどうかは不透明だったが、筆者が先日参加したSMX Westでグーグルのマット・カッツ氏に直接質問したところ、日本をはじめとする米国以外のグーグルにも導入予定であると回答を得た。ただし、まだ評価段階であり具体的な導入時期は決まっていないとのこと。また米グーグルで問題になっていた「コンテンツファーム」対策のためのアルゴリズム変更なので、米国ほど大きなインパクトは与えないだろうとも言っていた。
無駄に騒ぐ必要はないが、パンダ・アップデートが排除対象にしている「低品質なサイト」としてみなされないように少しずつ準備を進めていってもいいだろう。SEMリサーチの「コンテンツファームと判断された場合にウェブマスターがすべきこと」の記事が参考になるかと思う。
- グーグルのマット・カッツが勧める、2011年にあなたが取るべきSEO戦略
大規模でなくても即実践 (Google Webmaster Help Channel on YouTube)グーグルのマット・カッツ氏が大規模企業のインハウスSEO(社内SEO)として今年取るべき戦略をアドバイスした。
まずはスピード。サイトの表示スピードはグーグルのランキングにおいてはわずかな要因だが、ユーザーの購入やページビューが伸びたりすることが多くのテストで明らかになっている。ページ表示にかかる時間を短縮することはROIを上げる。
CEOやCTOなど幹部にSEOや検索エンジンが重要であることを理解させる。CMS(コンテンツ管理システム)に精通し使い方やSEOを教育できるようになること。
内部リンクを一貫させリンク切れを発生させないこと。アンカーテキストにキーワードを入れるがスパムっぽくさせず、リンク先ページの内容がわかるようにする。
最後はソーシャルメディアマーケティング。ツイッターやフェイスブックなどで自社のサイトを広めればもっと幅広い層の顧客に届くことができる。SEOにも役立ち、たとえば100人のユーザーに知ってもらえれば、そのうちの誰かがブログ記事に書いてくれてそのリンクからPageRankが流れてくるかもしれないしもっと多くの訪問者を送り込んでくれるかもしれない。
「SEO対ソーシャルメディアマーケティング」のように対立させる人がいるが、そうではなく一体として見るといい。良いコンテンツを広めるのにはソーシャルメディアはおおいに役に立つ。
- ツイッターを使ってグーグルのオートコンプリートを操作でき……
自分ではやらない (explicitly.me)虫眼鏡スパムや入力補助スパムに対してヤフーが厳しい取り締まりを講じたのは記憶に新しいところだ。それに対してグーグルの関連検索や入力補助機能(オートコンプリート)は、第三者が意図的には操作しにくいとされている。
しかし絶対に不可能ではないようだ。こちらの記事では、ツイッターを利用して不正操作に成功したことを伝えている。
この例は、当該キーワード(筆者の人名)に対するオンラインのコンテンツボリュームが少なかったために操作できたものだと思われる。そのため、ブランドの知名度が高くなればなるほど、こうした操作は難しくなるだろう。また、当然のことながらグーグルにおいてもオートコンプリートや関連検索の操作は違反行為であるし、何らかの処置が下されることも考えられるので、あなたは絶対に実行してはいけない。
- グーグル、インスタントプレビューをビデオ表示とモバイル検索にも導入
ますます便利に (The Official Google Blog)グーグルは、検索結果ページでリンク先ページをプレビュー表示する「インスタントプレビュー」機能のサポート範囲を拡大した。
一部のビデオでは、ビデオのなかから4コマをプレビュー表示する。またモバイル検索にもインスタントプレビューが導入された。
→回線速度が遅い場合が多いモバイルでは、リンク先ページをさっと確認できるのは便利そうだ。
- 全クロールOKの場合のrobots.txtの書き方
知っておく (Google Webmaster Central Help Forum)検索エンジンのロボットに対して、すべてのコンテンツにクロールするのを許可する場合(つまり何もブロックしないとき)、robots.txtにはどう記述すればいいのだろうか?
2つの記述方法が考えられる。
User-agent: * Disallow:
User-agent: * Allow: /
どちらを使っても構わないのだが、下の記述にある「Allow」という指示は、robots.txtの標準ではない。使う人が多いためにグーグルなどの検索エンジンは独自でサポートしているが、robots.txtをチェックする一部のツールではエラーが出ることがある。
ちなみに、すべてクロールしてOKの場合は、実際にはrobots.txtに何も記述しなくても良い。検索エンジンは、ダメだと言われなければすべてクロールしていくのだから。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
筆者が参加したSMX WestにはSEO Japanの滝日氏も参加していてセッションをいち早くブログ記事にアップしていた。すべてに目を通したい。有益な情報が満載だ。
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