はじめてのユーザーを3つの悩みタイプに誘導
はじめてのユーザーを3つの悩みタイプに誘導
「はじめての方はこちら」のタブでは、「肌の乾燥が気になる方」「肌のたるみが気になる方」「肌のくすみが気になる方」という3つの悩みのタイプから選択できる無料サンプルのセットの紹介と、その下に続く申し込みのフォームから構成されている(図7)。
まず、「肌の乾燥が気になる方」「肌のたるみが気になる方」「肌のくすみが気になる方」の3つ(図7の赤枠部分)から、肌の悩みタイプを選んでクリックすると、同じページ内の下方に位置しているタイプ別無料サンプルセットの部分(図7の青枠部分)へジャンプする。そしてそれぞれのセットの申し込みボタンを押すと、さらに同じページ内の下方に位置している申し込みフォーム部分(図7の下のほうの黒枠部分)へジャンプするという流れだ。

賛否両論あるとは思うが、個人的にはこのページ内リンクの多用はあまり好ましくないと考えている。一般のユーザーはページ内の移動ということをあまり意識しないため、無用の混乱を避けたいためだ。[戻る]ボタンを押すと、ページ内移動のその前の状態まで戻ってしまう場合もあり、ユーザーは想定していない動きにとまどうこともあるのだ。もちろん「ドクターシーラボ」の場合は、そういう混乱を招くような作りにはなっていない。
また、各セットの申し込みボタンをクリックし、申し込みフォームに飛ばした際に、もう一度3つある無料サンプルセットのうちどれかを選択しなければならない。どこから飛んできても、ラジオボタンにチェックは入っていない(図8)。「肌の乾燥、肌のたるみ、肌のくすみ」という悩みの分類でいったん動機づけされて来た人が、自分のクリックしたのが「うるおいハリ実感セット」「金のリフト実感セット」「うるおい美白実感セット」なのかを、今一度確かめないとこのチェックボックスは付けにくい。
このあたりが、同じページ内ですべてを済ませない方がよいと考える要因の1つだ。同じページ内で済ませたいのであれば、申し込みボタンでどれかのセットを選択した動作に対しては、選択したセットのラジオボタンを「ON」にしてしまうことはJavaScriptで可能だと思うのだが、どうだろうか。
入力フォームはどうか?
続いて入力フォームについて見てみよう。個人的にはおよその年齢カテゴリーなら許容できるが、生年月日を聞かれるのは嫌いだ。しかしこの程度はどのサイトでもやっているので我慢しなければならないのだろう。ただ職業が必須ではなくてもいいように思う。
郵便番号を入れてから、「郵便番号の住所を挿入する」ボタンを押すと、自動的にある程度まで住所を自動的に記入してくれるサービスがあり、ここでもその機能が実装されている。実際利用してみたのだが、画面がこのページの上部に戻り、表示内容もデフォルトの「最新ニュース・お買得情報」のタブになってフォームが消えており、エラーになったように錯覚させられた。気を取り直して、「はじめて方はこちら」タブを選んでスクロールするとフォームが表示され、自分の入力した部分を確認すると、都道府県や市区町村・番地の部分にきちんと追記されていた。この部分の処理は確認したほうがいいだろう。
それ以外は特に問題なく、確認画面も普通だった。実際の無料サンプルの申し込み確定のボタンは押さなかったので、確認したのはここまでだ。
今回のまとめ
- コーポレートカラーの赤と灰色の2色がメインで使われているが、全体的に視認性が弱い
- 検索連動型広告のランディングページに、リピーター用のタブがあることに違和感
- 広告ランディングページのファーストビューを、クリック不可のビジュアルが独占しているのは、もったいない
- 広告ランディングページで、ページ内リンクの多用はあまり好ましくない
今回はすでに長文となってしまったため、アクセス解析的にはどういうところに着目して数字を見たらよいかについては次回にまとめてお話ししたいと思う。
◇◇◇
さてこの連載では、
- Webサイトのオーナーか管理者の方からの「かってに解析」してほしいリクエスト
- 「かってに解析」されたサイト運営者・管理者の方からの異論や反論
などを随時募集していきたいと考えている。希望者は、(web-tan@impressrd.jp)までお寄せいただきたい。
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