有名サイト、かってに解析!

「ドクターシーラボ」の閲覧シチュエーションを想定

「ドクターシーラボ」の閲覧シチュエーションを想定

さて、今回は次のようなシチュエーションを想定してサイトを見ていくことにしよう。

今回想定したサイト閲覧シチュエーション

誰が新規訪問の個人ユーザー
何の目的で無料サンプルの試用
何をしに無料サンプルの申し込み
どこへ社名指定してサイトトップか広告のランディングページへ

アクセス解析視点の仮想目標

この想定閲覧シチュエーションをアクセス解析的に言い換えると、以下のようになる。

  • 参照元が検索エンジン
  • 検索語が「シーラボ」「ドクターシーラボ」など
  • ランディングページがサイトトップか、広告からのランディングページ
  • コンバージョンページは無料サンプルの申し込み完了ページ

「ドクターシーラボ」をエキスパートレビュー!

それでは、このシナリオで訪問した人の視点でサイトを見ていくことにする。まずは「Yahoo! JAPAN」や「Google」で「シーラボ」あるいは「ドクターシーラボ」などと検索することになる。

2011年2月末現在、いずれの検索サイトで検索しても、これらのキーワードでは当然ながら、自然検索の1位に「ドクターシーラボ」が表示されている。さらに「Yahoo! JAPAN」でも「Google」でも、自然検索の検索結果の上部に検索連動型広告の広告表示があり(図4)、ここからのリンク先は「使って実感。」ページ図5)となっている。

図4:「Yahoo! JAPAN」で「ドクターシーラボ」で検索した結果ページ
図4:「Yahoo! JAPAN」で「ドクターシーラボ」で検索した結果ページ
図5:検索連動型広告をクリックした先のページのファーストビュー
図5:検索連動型広告をクリックした先:「使って実感!」ページのファーストビュー

検索連動型広告のランディングページでユーザーを切り分け

まず、この検索連動型広告から流入した新規ユーザーが無料サンプルを申し込むというケースで見ていこう。図5の一番下(赤枠で囲った部分)には、リピーター用のタブと新規ユーザー用のタブという形で、ユーザーをまず切り分けしていることが分かる。黄色の「最新ニュース・お買得情報」がリピーター用、水色の「はじめての方はこちら」が新規ユーザー向けということだろう。デフォルトではリピーター用のタブである「最新ニュース・お買い得情報」のタブが選択された状態になっている。

リピーター用のタブが標準で表示されているということは、おそらく検索連動型広告から来る人の中にも多くのリピーターが含まれているということなのだろうが、新規ユーザーとしては少し違和感を覚えた。また、図5のメインビジュアルは、画像リンクになっていないため、クリックできない。その理由は、このページがページ内リンクを多用する構造になっているからなのだが(詳しくは後述)、広告ランディングページのファーストビューを独占するこのビジュアルはもったいない感じがした

メインビジュアル直下の5つの横の長方形のボタン(図5のタブの↑、黒枠で囲った部分)だが、左端の「3,150円以上で送料無料」はクリックできるボタンではないので紛らわしい。真ん中の「お好きなサンプルプレゼント」も、このラベルでは内容が正確に伝えられない。しかもこれは「購入完了後1時間までの限定サービス」なので、ここに置いておくべきリンクではない感じがする。購入完了ページに置けばよいのではないだろうか。この5つのボタンは、この広告ランディングページの最下部にも、繰り返し表示されているので、そちらに任せてしまうということでもよいだろう。

ということで、ここは、ストレートに見てもらいたいメインコンテンツの露出をもっと優先した方がいい。そのメインコンテンツだが、「最新ニュース・お買い得情報」のタブでは、「乾燥が気になる方」「リフトケアしたい方」「美白ケアしたい方」向けにお薦め商品をまず見せ、その下には商品カテゴリーから選択できるリンクを配置している(図6)。目的別と商品カテゴリー別という2つの軸でシンプルに見せているところは非常によいと感じた

図6:リピーター用の「最新ニュース・お買い得情報」のタブ
図6:リピーター用の「最新ニュース・お買い得情報」のタブ
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