SEO Japanの掲載記事からピックアップ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- しつこいようだが、「キーワード密度」には意味がないんだよ
基本中の基本 (High Ranking Forum)キーワード密度は5%にするべきだと、多くのSEOエキスパートがアドバイスしている。しかし競合サイトを調べると4%だし、metaタグやalt属性などを含めると10%になる。どのように計算したらいいだろうか?
こんな質問がHigh Rankingフォーラムに投稿された。フォーラムモデレータの回答はこうだ。
答えはいたってシンプルで、キーワード密度などチェックしないことだ。声に出して読んでみて、言いたいことが明確に伝わっていて、言葉が不自然に繰り返されずに聞こえるようにするといい。
続けてフォーラム管理者は次のようにコメントしている。
(キーワード密度は)○○%が適切だと主張している人がいたら、それはSEOのエキスパートではない。そんな人に出会ったら逃げたほうがいい。
このコーナーをはじめ、Web担のなかで何度も指摘しているように「キーワード密度(キーワード出現率・キーワード出現頻度)」には、最適な数字など存在しない。キーワード密度を気にする必要がもしあるとしたら、ペナルティの要因になるキーワードの詰め込みだ。ただし、それとて「○%を超えると危険水域だ」と数値で判断するものではない。適切な頻度でのキーワード利用の判断は、あくまでも「自然かどうか、不自然と感じないか」が材料になるだろう。
以前と比べれば、さすがにキーワード密度を気にする人は少なくなったが、この都市伝説はまだまだ健在なようだ。筆者が先日講師を務めたSEOセミナーでも、「キーワード密度」を気にする人が何人かいたが、「なぜその数値が適切だと思うのか」を尋ねたら、「誰かがそう言っていたから」との答。その「誰か」は、SEOの専門家でも検索エンジンの中の人でもないことは間違いないだろう。
- 今のところツイッターのリンクがウェブ検索に与える影響は“極小”
今のところ (Matt Cutts(mattcutts) on Twitter)グーグルは順位決定にツイッターのリンクを利用していることを公式に認めた。この発表について、SEOmozのランド・フィッシュキン氏がグーグルのマット・カッツ氏に対して、ツイッターで次のように質問した。
ソーシャルな要因は、オーガニック検索とニュース検索では“かなり限定的にしか使われない”と発言しているが、実際のところどうなのか?これに対してグーグルのマット・カッツ氏は、次のように回答した。
(ツイッターの情報の利用は)検索ではリアルタイム検索に出すのが主な用途で、ウェブ検索のランキングは主な用途ではない。ツイッターのリンクはリアルタイム検索には相応の影響を与えるようだが、通常のウェブ検索に与える影響は今のところごくわずかなようだ。マット・カッツ氏は、YouTubeに公開したウェブマスター向けのQ&Aビデオでも同様のことを説明している。ソーシャルメディアサイトでの言及をウェブ検索の要因として利用することがどのくらい有効かを、時間をかけて精査していくとのことである。
- グーグルにインデックスされるのに必要な2大要素
豆知識 (WebmasterWorld)「グーグルは、すべてのページをインデックスしようとはせず、価値があるページだけをインデックスする」
WebmasterWorldのモデレータが、そう述べたうえで、インデックスしてもらうのにもっとも重要な2つの要因を挙げている。
- 外部サイトや内部ページから各ページに向けて張られたリンクを獲得すること
- それぞれのページに意味のあるユニークなコンテンツを作成すること
グーグルがインデックスしないページには、次のような例があるそうだ。
- 他のサイトから100%コピーした「プライバシーポリシー(個人情報の取り扱い規程)」ページ
- コンテンツのない問い合わせフォームのページ
- 問い合わせフォームの送信完了ページ
- 404エラーページ
- すべてのコンテンツがiframeの中にあるページ
サイト内のすべてのページをインデックスさせようと努力する必要はなく、価値のあるページをインデックスさせて上位表示させることに焦点を当てるべきだ、とのこと。
- スマートフォンとPCの検索結果は同一ではない
なるほどね (Natural Search & Mobile SEO Blog)iPhoneやAndroid搭載デバイスなどのスマートフォンの検索結果は、PCからのウェブ検索と同じだ……そう思われてきたのだが、実際には違うようだ。調査したところ、約86%でスマートフォンとPCの検索結果に違いが出たそうだ。
ただそうはいっても極端に違うということではなく、7割強は1つか2つの差でしかないことが調査結果から見てとれる。
ローカル検索やユニバーサル検索など、検索順位の違いに影響を与えそうな要因は、いくつかあるようだ。
- 再リニューアル後のアドワーズキーワードツールはSEOに最適
豆知識 (aimClear)グーグルアドワーズのキーワードツールは、2010年9月下旬に新しいバージョンになり、その後12月にリニューアルした。10月の時点では「商用キーワードしか提示されない」「ロングテールキーワードが出てこない」などの仕様変更が加えられており、不満に感じる利用者がいたようだが、リニューアルを期に改善されたらしい。公開直後には12個の候補しか提示されなかったキーワードが、リニューアル後は800個以上に増えた例をこちらのブログでは見せている。
もともとはアドワーズの広告主向けのキーワード調査ツールであるが、SEOにも大活躍するツールなので、今回の改良は喜ばしいニュースである。
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
今週は、グーグルの検索結果からURLを削除する詳細解説と、SEOとともに取り組んでいきたいソーシャルメディアについての統計データの記事をピックアップ。
ソーシャルもやってます!