SEO Japanの掲載記事からピックアップ
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
- 世界地図で見たグーグルのシェア
(digital inspiration)世界の国々でのグーグルのシェアを世界地図で表したイメージをdigital inspirationが紹介している。
一部の国のデータには2008年や2009年時点のものも使われているが、現状から大きく変わるわけではないので、気にしなくてもいいだろう。
グーグルのシェアが特に高いのはヨーロッパ諸国で、90%を超えている国が散見される。サッカーワールドカップで日本を打ち負かしたオランダ(Netherlands)のグーグルのシェアは95%である(2008年2月データ)。1年半前に、オランダでSEMに携わっている人物に「
オランダではヤフーはどれくらい使われている?
」と筆者が尋ねたところ、「Yahoo is dead.(ヤフーは終わってる)」と答えが返ってきたのを覚えている。日本でグーグルのシェアが低いのはご存知のとおりヤフーが強いからだ。中国は百度(バイドゥ)が強いし、韓国ではNAVER(ネイバー)が強い。ロシアはYandex(ヤンデックス)だ。バイドゥとネイバーは日本にも進出している。
- titleタグの長さは何文字ぐらいが適切?
(High Rankings Forum)titleタグの長さはどれくらいが適切か(単語数でいくつくらいが適しているか)という質問が、High Rankings フォーラムに投稿された。
フォーラム管理者のジル・ウェイレンさんは次のように回答した。
10単語~12単語くらいですね。2単語では少なすぎてtitleタグがもったいないでしょう。仮に英単語の1単語あたり平均が5文字として、同じ内容では英語は日本語の1.5倍~3倍くらいの長さになるといわれるので仮に2倍だとすると、英単語で10~12単語は、日本語で25文字~30文字といったところだろうか。
SERPに表示されるタイトルの文字数を十分に使うという方向で考えると、省略されずにSERPのタイトルに表示されるのは、ヤフーは全角で最大30~35文字ほど、グーグルは全角で30~32文字ほど。Bingはやや短めで全角で27~28文字くらいである。
せっかくなので、タイトルの作り方を筆者からお伝えしよう。キーワードを詰め込むのは、スパム判定の要因になるからもちろん禁止だ。しかし、複数のキーワードが入れられるようならば入れたほうがいいだろう。このときのコツは、検索ユーザーの検索意図が似かよっていてかつオーバーラップさせられるかどうかだ。たとえば、「海外旅行 人気」「海外旅行 ランキング」「おすすめ 海外旅行」は、どれもユーザーが求める情報がほぼ共通している。ならばtitleタグには「おすすめ海外旅行人気ランキング」と入れておけば、どのキーワードにも対応できる。このように必ずしも1ページ1キーワードという原則をかたくなに守る必要はないのだ。ただし、「海外旅行 人気」と「温泉旅行 人気」は同じページのキーワードとして設定できない。なぜなら「人気」はかぶっていたとしても、両者の検索意図はまったく異なるからだ。
- グーグルのウソつき! 良質なコンテンツで自然なリンクを集めても順位は上がらない
(Michael Gray Graywolf's SEO Blog)「有益なコンテンツを提供し自発的に張られたリンクをたくさん集めれば高い評価を与える」これは、グーグルが常に啓蒙していることだ。しかし、そのとおりに実行したのにグーグルからのアクセスがまったく期待はずれの少なさで、グーグルはウソをついていると非難した記事。
有益なコンテンツをいくつも公開し、複数のメジャーなソーシャルメディアサイトのトップページにもピックアップされてユーザーの支持を得たほか、ツイッターでも数多くツイートされたそうだ。結果として100%自然な被リンクを大量に集めることに成功した。しかしグーグル検索からのアクセスは非常に少なく、自らの手でリンクを集める作業をしたサイトのほうがアクセスが多かったというのだ。有益なコンテンツでナチュラルリンクが集まりランキングが上がるというのはもはや過去の話だと批判している。
SEM/SEOに特化したソーシャルニュースサイトのSphinnでは、このグーグルへの批判記事に対して次のような指摘が出ている。
- サイトの公開当初は上位表示しづらいというグーグルのアルゴリズムが原因
- オーソリティサイトからのリンクがなかった
- インデックスされていなかった
- 数は多くても質の高いリンクを獲得していなかった
- 競争の激しいキーワードだった
投稿者はこのようなことはなかったとすべて否定している。とはいっても、彼は優れたコンテンツが重要であることを否定しているわけではない。良質なコンテンツは大切だが、あくまでも「必要な要素の1つ」に過ぎないとしたうえで、SEOに関して「こうするべきだ」と言う人に対して「その証拠は?」と聞くべきだと主張している。
そうは言っても、良質なコンテンツを提供して自然なリンクを集めることが、長い目で見ると安定した上位表示を獲得するのにもっとも適切な手段だと思うのだが、いかがだろうか。
- PageRankスカルプティングをやめてランキングアップ
(WebmasterWorld)PageRankの流れをコントロールする目的で内部リンクにnofollow属性を付けるのは止めたほうがいいとグーグルのマット・カッツ氏が説明したビデオを先週紹介した。
nofollow属性でPageRankをコントロールするテクニックをPageRankスカルプティングと呼ぶことがある。WebmasterWorldのフォーラム管理者tedsterによると、検索エンジンからのトラフィックが10%だったのがPageRankスカルプティングをやめた結果30%に伸びたサイトがあったそうだ。このサイトは、ランキングを上げたいページにPageRankをより多く送ろうとして過度にnofollow属性を使っていたとのこと。だがnofollowをすべて取り去ると検索トラフィックが増えたのだ。サイト内のページにPageRankがくまなく流れたためだと思われる。
nofollowを利用したPageRankスカルプティングはいまだに有効だというサイト管理者もいる。しかしnofollow属性やPageRankの仕組みを十分理解せずに自己解釈でPageRankスカルプティングを試みるのは避けたほうがいいだろう。順位を上げるどころか、下げかねないからだ。
- サイトの過去の姿を振り返る「Wayback Machine」がリニューアル
(Internet Archive)Webサイトの昔のページをアーカイブ(保管)するインターネット・アーカイブの「ウェイバック・マシン」というツールがある(詳しいことは書けないが期限切れした中古ドメイン名を利用するブラックハットSEOに利用できる)。このツールがリニューアルした。ドメイン名に「www」のつかない http://waybackmachine.org/ でアクセスできる。
水色の丸がついているのがアーカイブを取得した日だ。
クリックするとその日のサイトを見ることができる。ただし、CSSはキャッシュしていないらしく、“素”のHTMLコンテンツしか見られないのが残念だ。
なおアーカイブされるのを防ぎたいときはrobots.txtに以下を記述する(「ia_archiver」がInternet Archiveのロボットのユーザーエージェント名)。
User-agent: ia_archiver Disallow: /
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
今週は被リンクの質に関わる翻訳記事をピックアップする。
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