国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

大手サイトはリンクの色を青から微妙にズラしている。なぜだろう? など10+1記事(海外&国内SEO情報)

有料リンクやスパムリンクvsグーグル公式フォーラムや、ヤフーのリストラの話題なども

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海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • グーグルさん、僕は隠しリンクを使ってるんだけど問題ある?
    (Google Webmaster Central Help Forum)

    「世界でもっとも偉大なSEO」と自称するSEOmofoのダレン・スラッテン氏が、JavaScriptとCSSを利用した隠しリンクのテクニックをブログで披露した。ただし、隠しリンクといっても、「ユーザーには見えるけれどGooglebotには見えないリンク」を実現するもので、不正を働く目的でリンクを隠すというよりは、アフィリエイトリンクをグーグルに認識させないように用いているもの(リンクがない状態にできるので、PageRankスカルプティングの役割も果たしているが)。

    そして、このテクニックを使うことの是非を、大胆にもグーグルの公式ヘルプフォーラムで尋ねた。ブログ記事ではグーグルのマット・カッツ氏を名指ししていたが、フォーラムではグーグル社員のジョン・ミューラー氏がコメントを返した。

    リンクを隠していることに変わりはないし、サイトの関連性を理解しにくくするから、個人的には推奨しない。PageRankに目に見える変化があるかも疑問だ。使うかどうかは最終的にはキミの判断に委ねられるが、同じように隠しリンクになるかどうか判断するのも僕たちに委ねられている。

    ページの表示速度が遅くなるもの問題だ。Googlebotもユーザーも速い方を好むだろう。Googlebotだけを向いた短期的な最適化を目的にこういうテクニックを使うんじゃなくて、すばやくコンテンツを表示できるような長い目で見たインフラを構築してくべきだと個人的には考える。

    「個人的には」と何度か断りを入れてはいるが、SEOスパムに該当するかもしれない行為に対して無視することなく紳士的に対応しているのには好感がもてる。

    ちなみに、ヘルプフォーラムでも議論されているが、わざわざJavaScriptを使わなくてもrel="nofollow"を付ければいいだけのことではある。とはいえ、グーグルのアドセンスはこのテクニックと同様のことをしているので、判断は難しいところだ。

  • グーグル・ヤフー・Bingはmeta descriptionを見る? 見ない?
    (Hobo)

    グーグル・ヤフー・Bingの3大検索エンジンは、どれも現在、関連性を測る要素としてはmeta keywordsタグを考慮に入れていない。ではmeta descriptionタグはどうだろうか?

    Hoboブログのショーン・アンダーソン氏が実験し次のような結果が出ている。

    グーグルキーワードがコンテンツにないときは無視する。
    ヤフー使っているようだ。
    Bingグーグルと同じようにコンテンツにキーワードがないときは無視するようだ。

    ヤフーだけは、順位を決める要素としてmeta descriptionタグ内のキーワードを見ている可能性が高い。ただこの実験では一般的に存在しないようなキーワードで検証しているので、meta keywordsタグのように極めて稀なキーワードの検索のときだけに利用するのかもしれない。

    グーグルがランキング付けにmeta descriptionタグを用いていないのは確かなようだ。dotCULTブログのリャン・ジョーン氏も同じようにグーグルがmeta descriptionタグを見るかどうかを実験し、「見ない」との結論を出している。これに対して、グーグルのマイリー・オイェさんが認める発言をツイートしているのだ。

    meta descriptionはクリック率を上げる良いスニペットを表示させるのに役立つけれど、関連性を示すデータとしては考慮していません。

  • noscriptタグの利用は控えた方がいい
    (Google Webmaster Central Help Forum)

    <noscript>タグは、JavaScriptが実行できない場合に表示するコンテンツを記述するのに使われる。テキストブラウザや読み上げブラウザではJavaScriptを実行できない場合が多いし、JavaScriptをオフにしている人もいるだろうから、必要な要素だ。また、検索エンジンのロボットはJavaScriptを実行しないため(Googlebotはいくらか実行可能になっている)、noscriptタグの記述を認識する。これを悪用してユーザーには見せずに検索エンジンだけに見せるリンク、つまり隠しリンクを忍ばせるアクセス解析ツールやアクセスカウンタを無料で配布する業者も存在する。

    グーグルのウェブマスター向けの公式フォーラムでのグーグル社員、ジョン・ミューラー氏はnoscriptタグの利用について次のようにコメントしている。

    noscriptタグを使わずにすむ適当な手段が見当たらず、正当な目的であればnoscriptタグを使ってもいいだろう。ただし、noscriptタグはスパマーに乱用されてきたので、疑いをかけられることもある。だから、検索エンジンはnoscriptの中身を疑わしい前提で見ている場合もある。

    だから、もし本当に重要なコンテンツをnoscriptタグの中に記述するなら、すべての検索エンジンが他の静的コンテンツと同様にnoscriptの中身を取り扱ってくれるとは思わないほうがいいだろう(オススメしないということ)。

    もちろん、noscriptのなかに入れるのがブログ読者からのコメントだけだったり、noscriptを使わない代替案がとても複雑になってしまったりする場合は、noscriptを使うのも手かもしれないが。

  • Bingの新しいウェブマスターツールはフルスクラッチで開発中
    (WebProNews)

    Bingがウェブマスター向けに無償で提供しているBing Webmaster Toolsが刷新される。Bingのエリック・ギルモア氏は、WebProNewsのインタビューに対して次のように語った。

    新しいウェブマスターツールは、既存のツールの改良版ではなく完全にゼロから作り直したものだ。従来よりもっと多くのデータや関連情報を提供できる。特にウェブマスターにとって重要な「クロール」「インデックス」「トラフィック」にフォーカスしている。

    HTML5とSilverlightを用いたUIを作成し、使いやすさと豊富な視覚要素が特徴だ。まず数週間後に米国の英語版から公開し、その後グローバル展開していく。ウェブマスターツールの他にもたくさんのツールを提供したいと考えていて、今回の新しいウェブマスターツールはほんの始まりだ。

    このインタビューが撮影されたSMX Advancedシアトルには筆者も参加していてプレビュー版を公開するセッションがあったのだが、うっかり見逃してしまった。ぜっかくのチャンスだったのに、画面を写真に収めることができずに申し訳ない。

  • 米ヤフーの社員がリストラ?
    (SFGate)

    米ヤフーは検索結果の関連性をテストする編集チームの従業員の解雇を始めるようだ。検索事業から撤退するわけではなく、長期的な展望にたった組織変更に伴うもので、解雇されるのは最小限の人数にとどまるらしい。

    とはいえ、米ヤフーと米マイクロソフトとの検索事業の提携により、今月下旬からヤフー検索からBingへの移行テストが始まり、11月中には移行完了予定である。リストラではないようだが、検索事業の縮小は明らかなように思える。

    いっぽう日本のヤフーは元気だ。インデックスアップデートを実行し、Yahoo! リスティング広告の広告主をサポートする目的でクオリティセンターを開設した。日本のヤフーがBingに移行するかは依然として明らかになっていない。ひょっとすると独自で運用を続けるということがあるのだろうか?

SEO Japanの掲載記事からピックアップ

今週は後回しにされがちだけれどSEOではリンク以上に大切なコピーライティングについての記事をピックアップする。

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