居酒屋明日のモバイルほろ酔い語り

■Androidの真のライバルは誰か?

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■Androidの真のライバルは誰か?

iPhone 3GS
筆者

「Androidって、ちょうどいまの時代にマッチしていると思うんだよね」

M氏「ほほう。と言うと?」

筆者

「ちょっと前まで、スマートフォンと言えば、Windows Mobileしかなかったじゃない? 海外ではBlackBerryもあったけど」

M氏「うん。Palmも結局、最後はWindows MobileとSymbianになっちゃったもんね」

筆者

「あんなに優れたOSを作っていたのにね、Palmは。まあ、それでPalm Preに結実するわけだけど」

M氏「あれも早く日本で発売してほしいよね」

筆者

「そういう意味では、『今、第二次モバイルOS世界大戦が勃発してる!』と言っても良い」

M氏「われわれガジェット好きにはおもしろい時代ですな」

筆者

「しばらくは『モバイル端末を作る』と言えば、Windows Mobileくらいしか選択肢がなかったんだよね。とりわけ日本では」

M氏「あんなに出来が悪いのに」

筆者

「出来が悪いと言うか、設計が古過ぎるよね。いまのWindows Mobile 6.1って、10年前のPocketPCの時と、OSの基本的なアーキテクチャはほとんど変わってないんだよね。機能も増えていない」

M氏「え!? じゃあ何が6.1なの?」

筆者

「まったく解らない(笑)。少なくともアプリ開発者から見える範囲だと、こまごまとした機能追加以外は、ぜんぜん違いがわからないんだよね」

M氏「良く言えば後方互換性を確保している」

筆者

悪く言えば惰性で開発してるんだと思う。ただ、Windows MobileとSymbianOSしか選択肢がない状態はあきらかにマズかったと思うよ」

M氏「SymbianOSにしてもだいぶ古いよね。やっぱり10年以上前の設計だし」

筆者

「古いと言うか、やっぱり時代に合ってないんだよ。どちらもモバイル端末にネット接続機能がない時代に設計されたものだから、ネット機能が後付けなんだよね」

M氏「あのころはメモリもプロセッサパワーもなかったからなあ」

筆者

「省電力向けに設計されたOSだったんだけど、省電力技術ってハードの進化が圧倒的に速いから、コンパクトであることよりも時代に適合することのほうが重要だよね。Windows Mobileなんて、もとをたどれば16ビットCPUで動いていた時代だってあるわけだし」

M氏「考えてみればそうだよね」

筆者

「そういう時代、僕がメーカーの担当者だったらね、『ああ、オレたちがいくら頑張っていいハード作っても、そこに載せるOSがWindows Mobileじゃ浮かばれないな』って思ったんじゃないかなあ」

M氏「それはほんと、ここ数年ずっとあったよね。ガジェットとしてどんなに優れていてもOSのせいで台無しになるという」

筆者

「そういう、Windows Mobileしか事実上の選択肢がなかった現代、彗星のように現れたのがiPhoneなわけ」

M氏「あれは衝撃だよね。だって、W-ZERO3よりスペック低いわけじゃん。W-ZERO3はVGAで、iPhoneはハーフVGA、画面の解像度は半分なのに、圧倒的に画面が奇麗」

筆者

「iPhoneはまさにMacOSのすばらしさを端的に表現した製品だよね。ついでに、それまでMacに見向きもしなかったような人たちを、いっぺんに振り向かせた

M氏「いま、店頭販売されてるMicrosoft Officeって、Mac版のほうが売れてるらしいよ」

筆者

「これはまさに晴天の霹靂なわけだけど、AppleはMacOSを絶対にライセンスしてくれないからね。ジョブズの眼の黒いうちは」

M氏「まあそうだろうね。ジョブズが復帰してから互換機路線もすべて撤回したしね」

筆者

「そうすると、さらにメーカーの開発者のストレスはたまるわけだ。『ハード的には同等以上のものが作れるのに、OSで負けちゃう』ってね。OSっていっても、表面的なUIの部分を作るのは比較的簡単なんだけど、OSの大部分を作るのは膨大な手間だからね」

M氏「通信の細かい部分や、ブラウザ、メーラー、それに開発環境を用意したり、OSをすべて自社開発するってのは20世紀に許された贅沢だね

筆者

「そこに登場したのがAndroidってワケだ。これに一番興奮したのは、誰よりもメーカーの担当者だと思うよ。だって、OSの土台の8割くらいは、Googleがタダで用意してくれるっていう話だもん」

M氏「そのGoogleにしても、かなりオープンソースを活用してるけどね。Androidの中身の大半の部分は、オープンソースのLinuxに、オープンソースのブラウザだし」

■Androidのマルチタスク機能は、まだまだ未知数?

筆者

「けど、決定的に違うのは、Androidが新しいモバイルコンピューティングのパラダイムを示してくれているってことだと思うよ。それは実際使ってみればわかると思うけど」

M氏「というと、どの部分かな?」

筆者

マルチタスク!

M氏「ああ、あれはかなりユニークだよね」

筆者

「1つ1つの機能は、決してAndroidがオリジナルじゃないんだけど、Windows MobileはWindowsというブランドを使っているがために、デスクトップのWindowsに似せたタスクバーを表示するといった制約があった。けどAndroidは、Windows Mobileにもともと備わっていた高度なマルチタスク機能を、非常に洗練された形で再構築したものに見えるよね」

M氏「実際、Androidの開発には元Windows Mobileの開発チームにいた人間も関わってるらしいね」

筆者

「そのぶん、最初のAndroid SDKは、携帯電話向けというより、組み込み機器向けっぽくて、お世辞にも洗練された設計とは言えなかったんだけど……。いま現在のAndroid 1.5(コードネームcupcake)はかなり良くなったみたいだね」

M氏「Androidのマルチタスク機能って、具体的にどういうところが好き?」

筆者

「マルチタスクを実際に使ってみると、そうじゃなかった時代には戻れなくなるくらいに便利だよね。Windows以前の、DOSの時代のことを想像してごらんよ」

M氏「ときどき思い出すんだけど、よくあんな環境で仕事してたよね、みんな」

筆者

「そうでしょう? ところがiPhoneはいまだにシングルタスクなわけだ」

M氏「MacOSも、初期の頃はずっとシングルタスクだったしね」

筆者

「これがAndroidになると、いわばDOSからWindowsに変わったような衝撃があるよ。それで思うわけ、『そうだ、人間って脳が2つあったんだよな』って」

M氏「2つ!?」

筆者

右脳左脳さ」

M氏「ああ、なるほどね」

筆者

人間って、常にいくつかのことを同時に考えてるんだよ。Twitterやりながらニュースをチェックしたり」

M氏「それはあるね」

筆者

「で、僕は気が付いたら、iPhoneを触っている時間の大半は、Twitterとメールを交互に起動してるのね」

M氏「すごいジャンキーぶり」

筆者

「僕は、原稿書いたりプレゼン書いたりするクリエイティブかつアクティブなモードと、Twitter見たり、メール見たりするパッシブなモードがあるんだけど、パッシブなモードのほうが人生の大半を占めるのよ」

M氏「まあ、そうだろうね。インプットがなければアウトプットも出ないし」

筆者

「それがAndroidだとね、Twitterクライアントとメーラを同時に起動しておけるから切り替えが速い。それどころか、メール書いてるうちにTwitterで誰かから@付きで呼ばれたら、ステータスバーにすぐ表示されるわけ。これがかなり快適」

M氏「まあでも、そんなにTwitterとメールをヘビーに使ってるの、清水さんくらいだと思うよ。僕、メールそんなに受け取らないし。1日にMLあわせて多くても20通くらい。そのうち、返信しなきゃなんないのは1通か2通、あるかないかだし。Twitterは30人くらいからしかフォローされてないし」

筆者

「あ、そうなんだ。僕は毎日2000通くらいメールが来るから、頻繁にチェックしないと見落としちゃうことがあるんだよね」

M氏「Twitterのフォロワーも2000人超えてるでしょ。それだけ情報過多なら、確かにマルチタスクないと追いつかないかもしれないけどさ、もっと普通の人でも便利なことってないのかな

筆者

「あるよ。たとえば、すべての通信をバックグラウンドでやってくれるから、ホーム画面にウィジェットを貼り付けておくと、ノータイムで最新情報になるとかね」

M氏「天気予報とか現在地を常時表示してくれるウィジェットは便利だよね」

筆者

「あと、GPS情報を常時取得するアプリとかも作れるから、家族や友達に使わせて、彼らがいまどこにいるか表示させたり、近づいたらアラームがなったりしてもおもしろいよね。そういうアプリは、iPhoneや普通のケータイじゃ絶対作れないし

M氏「その意味では、まだまだ活用されてないよね。そういうところ」

筆者

「まだみんな手探りなんだと思う。端末も出るには出たけど一般のユーザーが使えるところまで洗練はされてないんだよね。残念ながら」

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