■そして“バイバイ・コンピュータ”
■そして“バイバイ・コンピュータ”
「そういえば、GoogleのHT-03Aの紹介ビデオがけっこうおもしろくてさ」
M氏「へえ、どんなふうに?」
「なんか最初に、『バイバイ・コンピュータ』って出るんだよね。お前がそれ言うかっていう(笑)」
M氏「コンピュータ企業なのに、コンピュータに別れを告げちゃうんだ」
「ただ、その意気や良しって感じだね。Google社員でPCを使ってる奴を見つけたら『嘘つき!』って言ってやる遊びが流行るかもしれないけど」
M氏「流行らないでしょ(笑)。けど、いいキャッチコピーだね、それ」
「僕も常々、『10年後にオフィスからPCは消えてなくなる』って言ってるんだよね。しかしまさかGoogleに先に言われるとは思わなかった」
M氏「不覚だったと(笑)」
「このあたりはけっこうセンスいいなと思うんだけど、いかんせん、HT-03Aじゃまだコンピュータの代わりにはならないね」
M氏「ZeptoPadみたいなツールは画面が小さいと使いにくいしね」
「でも、きっとAndroidを見て刺激されたメーカーの担当者たちが、それぞれ独自の発想でまたいろんなガジェットを作ってくるだろうし、それがAndroidの可能性をどんどん押し広げていくと思うんだよね」
M氏「ユーザーが作るアプリでも、フリック入力を可能にする『simeji』や、バックグラウンドでGPSを記録し続ける『GPSロガー』など、いろいろと実験的な試みがされているしね」
「そういう意味では、やっぱりAndroidはまだまだこれから。ただ、端末の進化はiPhoneより早いから、そのうち追い越すかも」
M氏「Apple1社だけでなくて、Androidは各社が開発してるわけだしね」
「Microsoftが蚊帳の外で、おもしろくないかもしれないけどね」
M氏「我々としては、おもしろくなって来たなーってことで」
「とりあえず、買えと!」
その十! Androidケータイ、業界人なら1個は買ってみるべし
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この記事の筆者
清水 亮
株式会社ユビキタスエンターテインメント
代表取締役 兼 CEO
電気通信大学在学中に米Microsoft Corp.の次世代ゲーム機向けOSの開発に関わり、1998年末に株式会社ドワンゴ入社。1999年に同社で携帯電話事業を立ち上げる。2002年退社し、米 DWANGO North America Inc.のコンテント開発担当副社長を経て2003年独立。2005年、独立行政法人情報処理推進機構により、天才プログラマー/スーパークリエイターとして認定される。
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