ソーシャルアプリが1か月で100万人も集められた裏事情 - 明日のモバイルほろ酔い語り
今回のテーマは、「ソーシャルアプリ」。mixiやFacebookなどのSNSで提供されている、コミュニティ機能なども採り入れたゲームアプリが、いま大きな盛り上がりを見せている。日本では携帯電話事情も絡み、モバゲーやGREEなどが独自展開を見せつつ、とくに今年は、一般にも知名度を高めた。今回はソーシャルアプリの成り立ちをさまざまな観点から切り取っていく。
登場人物
T氏=もと通信キャリア勤務。筆者とは長年の知己。コンテンツに詳しい。
K氏=もとゲームメーカー勤務で現在は大手ソフトハウス勤務。携帯電話のファームウェアの開発者。筆者とは長年の知己で口は悪いが根は善良な職人気質のプログラマー。
大ブレイクのソーシャルアプリ、そこに秘められた可能性とは?
記事後半で展開される清水節に要注目!
■最近のモバイルを牽引するのはキャリアではなくなってる?
T氏「それがさっぱりなんですよねえ」
T氏「もうここ数年、ずっとそうなんですけど、キャリアが主導でビジネスをやる時代じゃなくなってきたんですよね」
T氏「そうなんですよ。それに端末に新機能を載せても、肝心の端末が売れてないですから」
T氏「そう。今は端末の価格が上がってしまったので、そういう消費行動がなくなってきたんですよ」
T氏「理由はそれだけじゃないんですけどね」
K氏「だいたいさ、キャリアの要求が増えすぎなんだよ」
K氏「もともとはちょっとしたネット機能のついた端末、っていう話だったのに、それがどんどんエスカレートしていって、今はJavaScript動かせとかマルチタスクやれだとかさ、そもそもそんな設計してないっつーの」
T氏「でも10年前と比べたら技術も進歩しているし、ハードが進化したらOSやソフトも進化していってもらわないと」
K氏「だからね、それはそうなんだけど、ケータイの場合、進化が速すぎるわけ。半年に一度バージョンアップするソフトなんて、ないよ。ない。聞いたことない。けど、ケータイはやってる。やり続けて来た。この10年で、20回だよ。バージョンアップ20回。その間にどれだけ機能が増えたと思う?」
K氏「通信速度だって最初はクンロク(9.6Kbps)だろ? それがいまは10Mbpsだよ。そこのファームだってただ買ってくればいいってわけじゃない。調整がいるんですよ。カラー化にJavaに動画にFlashにPDF? いまのケータイは戦艦大和だよ。こんなに載せてどうするっていう」
T氏「う、それは……」
K氏「そういうのもね、おれたちに言わせたら後だしジャンケン。あとから作ったほうがそりゃイイモノできるよ。当然じゃない。ゼロから作り直していいならそうする。けど無理でしょ? いままでどれだけ長い時間をかけてハードとソフトとSDKを揃えて、それをコンテンツ制作者とユーザーにアピールしてきたと思う? そんなの明日いきなり捨てられないでしょ? みんなiPhoneがいいことなんかわかってるよ。けどやりたくてもできねえんだよ!」
T氏「お金がないんですよ!」
K氏「そう! 金がないんだよ! というか、金が出ない。出してくれない」
K氏「端末開発はもう赤字。真っ赤っか。それをいままではなんとか販売奨励金とかでごまかしてきた。それが法律が変わって禁止されてから、端末販売は激しく鈍化しちゃったしね」
T氏「でも、そうはいっても1世代ごとに500万台くらいは売れてるから、まったく買われてないってわけじゃないんですけどね」
K氏「いまのケータイをゼロから作り直して満足いくものにするにはどれだけ急いでも5年はかかると思うよ。けど、5年もの間、そんな膨大な開発予算出してくれないでしょ。誰も」
K氏「だからAndroidにいくしかない。Androidはもちろんそんなに良くもないんだけど、さほど悪くもない。Androidを土台にすれば、5年かかるところが2年で済むかもしれない。そこだよ。ミソは」
T氏「まあ詳しくは言えないですけど、すでに国内キャリアはAndroidの投入を明言しているところもいくつかありますからね。全体的にそうなっていくのではないかと思います」
コメント
で?タイトルの答えは??
うーん???文章の書き方が悪いのかな??構成??私の理解力の無さ??すっと頭に入らない。。。^^;
カジュアルゲームの魅力ですね
なぜソーシャルアプリが人を惹き付けるのかの答えの1つとして、この記事では、特にカジュアルゲームにフォーカスして、パチスロが人気なのと同様な「スリルとインセンティブ」「習熟が必要ない単純さ」をうまく実現しているからだという分析をしています。記事3ページ目が一番おいしい解説をしていますね。
答えは明快でしょう
試行錯誤してたどり着いたにせよ、今はやっているソーシャルアプリの構造は必然的なものだったという訳ですね。
人間の行動心理学的なものに造詣が深ければ流行りって作り出せるのかも?と思いました!