ad:tech Tokyo注目のセッション(基調講演) - ad:tech直前特集#2
ad:tech Tokyo 2009 9/2~3開催直前特集
ついに日本での初の開催が間近となったad:tech Tokyo 2009。
今回は、ad:techの目玉となる、注目のセッションを紹介する。見逃せない基調講演ばかりだ。
ad:tech最大の目玉の1つ : 基調講演
ad:techでは展示会もカンファレンスもネットワーキングイベントも開かれるが、そのなかでもやはり基調講演は見逃せない。
予定されている基調講演を1つずつ紹介していこう。
マーケティングの未来像 - デジタルによる広告の転換期
9/2 9:10~10:00
フォレスター・リサーチが世界中の消費者やマーケティング担当者に行った最近の調査では、従来のマーケティングがますます効果を失っている傾向が顕著に表れています。一方、デジタルメディアを利用したマーケティングは、よりパワフルになり、ターゲット化をより可能にし、さらに明確な効果測定ができるようになってきています。現在の経済不況による世界的な広告の衰退と相まって、マーケティングはまさに今、転換期を迎えていると言えるでしょう。
今回の講演では、デジタルマーケティングがこれからどのようにマーケティング戦略の中核的な役割を担うようになっていくのか、そしてマーケティング担当者がどのようにソーシャルネットワークやオンラインビデオのような新しいマーケティング手法に対応していくべきかをお話しします。
不況下で生き残っていくためのデジタルマーケティングの活用法
(マイクロソフトコーポレーション 副社長 マイクロソフトアドバタイジング Advertiser and Publisher solutions(APS)グループ担当)
9/2 10:00~10:50
世界的な経済悪化は広告業界に深刻な影響を与えた。経済が回復に向かう中、業界がどのように変化し、誰が勝者・敗者となるのか? 広告主への真の価値を理解し、複数のデバイスにまたがって説得力のあるストーリー・コンテンツを創造、提供していくことによって広告業界は不況が始まった頃よりもさらに強く蘇るチャンスがある。
マイクロソフトアドバタイジングのUS本社ヴァイスプレジデントであるスコット・ハウはこのセッションにおいてインターネット広告主がよりポジティブな変化を引き起こすためにこの経済不況時をどう乗り切っていくべきかについてその考えを示唆する。
デジタル・ブロードキャスティング戦略
- 伝統的なメディアブランドをデジタルの世界へ
(CNNインターナショナル 副社長)
9/3 9:10~10:00
今日CNNは、テレビ、オンライン、そしてモバイルという3つのスクリーン上でグローバル・ニュースをリードする存在として広く認知されるほど大きく成長してきました。しかし、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではなく、むしろ予期せぬ出来事の連続でした。世界中でつぎつぎと台頭している多くのメディアが直面しているような様々な課題――権利問題、24時間365日常に更新を求められるニュースコンテンツ、そしてテレビ部門とデジタル部門の統合など――にCNNもさらされてきたのです。適正な広告主モデルや全く新しい形の配信システムの模索、大胆で明確、そして刺激的であらんとするCNNの新たな方向性、個人を世界とつなぎ、そして新たな可能性を開く戦略。
CNNインターナショナルのデジタルサービス部門副社長ニック・レンが、これまでに直面してきた課題とそこから得た教訓に対する独自の見識を、会場の皆様と共有します。
データを活用したデジタル戦略の最適化
(オムニチュア CEO 兼 共同創業者)
9/3 11:25~12:15
あらゆる局面において消費者のオンライン活用は進むばかりです。その結果、企業と消費者が接触する機会が急増するとともに、モバイル、ビデオ、ソーシャルメディアなどとデジタルマーケティングチャネルそのものも多様化しています。本講演においては、今日のデジタル環境で何兆にも及ぶ消費者との接触点を最適化することがなぜ重要で、ビジネスチャンスとなりえるのか解説します。
キーノート・パネル
基調講演は、上で紹介した4つのソロプレゼンテーションだけでなく、複数の人が参加するキーノートパネルもある。
革新的ブランドビルディング
キーノートパネリスト
(Google Googleクリエイティブラボ マネージングディレクター)
(AKQA クリエイティブ・ディレクター)
キーノート
(コンサルタント)
昨今、将来に向けて広告・マーケティング業界がどのように変化していかなければいけないか、という点が議論されている。多くの評論家が批判はするが、課題解決方法について触れていないし、業界自体も積極的に動いてはいない。しかし、現実に事態は差し迫っている。当セッションの表題にあるように革新が迫られているのは正に「今」なのだ。口で「変わらなければいけない」と言うだけでは十分ではない。業界、製品、パネルへの参加者、全ての対象が「話す」ことから「行動を起こす」ことへのシフトを余儀なくされ、そうすることで初めて道が開け、先駆者となり他の人々がそこから学びはじめるだろう。
当パネルでは、Google社のAndy Berndt氏が世界で最も有名なブランドの一つであるGoogleはどのように自社のブランディングを行っているのかを語り、デジタル化の現代にどのようにして同社がブランド価値とコンシューマエンゲージメントを高めたのかそのブランド戦略を紹介する。またAKQA社のRei Inamoto氏がAKQA社はどのようにクリエイティブかつ、インタラクティブなツールを利用し、消費者にエンゲージするブランディングを行ったのかを語る。そしてアクションブランディング戦略を提供するIfWeRanThe World社の創立者兼CEOであるCindy Gallop女史がこの活発でチャレンジングな「デモンストレーションを通じたコミュニケーション」議論をリードする。
tokyo innovation
パネリスト
(GT クリエイティブディレクター)
(株式会社電通 コミュニケーション・デザイナー クリエーティブ・ディレクター)
(tha ltd.代表)
(Projector, Inc.代表)
モデレータ
(株式会社電通 取締役 常務執行役員)
テクノロジーはクリエイティブに欠かせない重要な要素であり、いくつかのテクノロジーは既にその発想や手法自体がクリエイティブの領域に到達しています。しかしながら、世界同時的かつ均一的に発展していくテクノロジーと、再現性や均一性の対局とも言えるクリエイティブ。広告コミュニケーションの領域をよりエキサイティングなものにしてくれるこのふたつの両輪をうまく操ることは決して容易なことではありません。ただ間違いなく言えることは、人を便利にするものの先に我々が求めるのは幸せや感動の創造であり、人の気持ちを動かすものこそが真のinnovationであると言うことです。
このキーノートでは、テクノロジーとクリエイティブを自在に操り、世界的な評価を得ている日本を代表するクリエイター4名を招き、彼らの仕事の最も本質的な価値、人の気持ちの動かし方について、それぞれの作品を通じて語ってもらいます。
人の気持ちを動かす革新は、細部に宿る。単なるテクノロジーとクリエイティブの融合といった一般論を越えた先の、tokyoならではのinnovationを感じていただければ幸いです。
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