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中国:ネット超大国について知っておくべき10の事柄(後半)
この記事は2回に分けてお届けしている。前回に引き続き、中国のインターネット事情をご紹介しよう。
6. 中国人は携帯電話がお好き
- 最新の政府調査によると、中国における携帯電話利用者数は6億100万人だという。
- 2008年1月から2008年6月までの半年間に、携帯電話加入者が5330万人増加した。
- 通信事業者別では、中国移動(China Mobile)が4億1400万人超の加入者を獲得しており、世界第1位にランクされている。
- だが、悪いニュースもある。これらの加入者のうち、インターネットに接続しているのはわずか12%にすぎない。それは、インターネットに接続可能な3Gネットワークがない(中国の通信事業者はどこも3Gライセンスを取得していない)ためで、携帯電話からインターネットにアクセスしたことのあるユーザーは、推計で7300万人にとどまっている。
- 良いニュースもある。中国政府は今後半年以内に、主な通信事業者に3Gライセンスを交付する予定だ。ということはつまり……。
- どこかの企業が新規に6億100万台の3G携帯電話を供給しなければならないわけだから、世界中の携帯電話機メーカーに大儲けの可能性がある(規模の経済の原理に則って、3G携帯電話機/周辺機器の価格が世界的に下がることが確実なのだから、すべての人が中国の市場規模全体の大きさから恩恵を受けることになる)。
7. 中国の「万里のファイアーウォール」は今なお健在
- ソーシャルネットワークの言論を操れると思っている人はいるかな? それなら、「五毛党」(Fifty Cent Party)と真っ向勝負してみるといい。五毛党とは、政府による訓練を受けた推計28万人の手ごわいソーシャルネットワーク戦士たちだ。
- Far East Economic Review(Feer.com)によると、五毛党の目的はただ1つ、「
急速に成長する中国のインターネットに対し、目立たぬよう浸透して言論統制することにより、中国共産党の利益を守ること
」だという。 - Feer.comが取材した情報筋よると、高いオーソリティを持つ中国のWebサイトは、コンテンツが政治的に適切かどうかをパトロールする政府筋の監視チームを社内に抱え込まされるという。なんてこった!
8. 北京と上海に続き、中国の第2級と第3級の都市が台頭する?
- The Motley Foolのこの記事によると、中国には人口100万人超の都市が93個もある。これに対して、米国はたった9都市だ。
- 北京、上海、香港、およびマカオが通常、中国の第1級都市に数えられている(広州と深センがここに加わることもある)。
- 第1級都市にはすでに、考えうるほぼすべての市場において、外国企業と外国からの直接投資があふれている。ということはつまり……。
- そこで第2級都市の出番だ。第2級都市は、人口の多さと整備された交通網、経済の急成長を誇り、外国資本の流入に対する障壁が低いにもかかわらず、今のところ見過ごされていることが多い。たとえば、重慶は3200万人もの人口を抱える第2級都市で、インターネット人口も300万人を超えている。
- 2007年4月発行の「China's 30 Rising Urban Stars」で、中国の第2級および第3級都市トップ30をチェックしよう。
9. 中国のインターネットに女性はいないいる
- 中国では女性も男性とほぼ同様にオンラインを利用しており、男女間の格差はない。インターネット利用者の男女比率は、男性53%、女性47%という実際の人口の男女比率とほぼぴったり一致している。
- 上のグラフをここに出してきたのは、僕が個人的に気になったから。男女の利用率の差が、(1979年に導入された)悪名高き「一人っ子政策」と関係ないのはかなり明らかなのだが、だとすると、50代より上の年齢層のこの差はどうしたことだろうか?
10. 中国発スーパーブランドの台頭
- 中国が眠りから覚め、登り竜のごとく躍進してきたことを考えると、中国のスーパーブランドが初めて世界的企業にのし上がるのも、そう遠い将来の話ではないかもしれない。2007年の調査結果では、世界の強力ブランド上位100社のうち、4社が中国のブランド(PDF)だった。香港上海銀行(HSBC)を中国ブランドに含めるなら5つになる
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