レンタルサーバー導入&活用事例

共用サービスを制作のインフラとして提供/パンズ+Servision

レンタルサーバー導入&活用事例

有限会社パンズ+Servision

野本 幹彦(フリーライター)

信頼感・容量・価格を満たせる共用サービスを
制作のインフラとして提供

有限会社パンズ 会社概要

  • 本社所在地:東京都新宿区早稲田鶴巻町574 富陽ビル3F
  • 事業内容:ウェブ・グラフィック・イベント企画制作、ペンギンシステム日本総輸入代理店
  • URL:http://www.pans.co.jp/

レンタルサーバー利用概要

  • 利用サービス:共有サーバーG1(現在のG10)複数契約
  • 利用内容: ウェブサイト制作事業のインフラとして

ウェブサイト制作を中心にプロモーションをサポート

パンズは単なるウェブサイト制作会社ではなく、展示会の企画から施工までも手掛けている会社だ。イベント運営とサイト制作は一見別物であるようだが、会社のルーツが展示会にあることからこのような形態になったという。「代表の犬飼が元々展示会をやってきた人間で、前職では海外での展示会を企画・施行する仕事を多く経験してきました。パンズは、その展示会の仕事を引き継ぎつつ、ウェブデザインやグラフィックデザインもやっていこうと考えて作られた会社です。事業としてはウェブが中心となりますが、展示会の企画からグラフィック系の作り物、施行・映像まで、セールスプロモーション方面をトータルにサポートできることが強みですね」

また、同社のホームページを見ると、「絶滅危惧種動物サイト」なども公開されており、環境面への興味の深さが伺える。「環境に関しては、代表が興味を持ってやっていこう、と考えたのがキッカケだと思います。食品スーパーマーケット業界最大の展示会、スーパーマーケット・トレードショーのサイトも手がけているのですが、LOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability)に関心が高く、ロハスワールドというサイトを立ち上げてバックアップしてきたのも環境への取り組みの一環と言えますね」

ロハスワールド
http://www.lohas-world.com/

さまざまなサーバーを使い行き着いたのがCPIのサービス

同社では設立当初からレンタルサーバーを利用しており、クライアントにサイトを提供しているが、CPI(Servisionのブランド名)を利用するまでにさまざまなサーバーを試してみたと井野氏は言う。「その時々に応じてさまざまなサービスを使っており、特定の事業者のサービスを使っていなかったのですが、2〜3年前にCPIを見つけて利用したところ、これはいいサービスだ、ということになり、現在ではほとんどのサイトをCPIに移行させるようにしています。契約当初は容量が200MBでしたが、当時は容量的な問題はなく、その他の機能も充実していたので満足でしたね。CPIに変えたときは、ftpのアップロード速度が速かったことにも驚きました」

有限会社パンズ 取締役
井野裕規氏

サーバーを選択する基準の1つにサポート対応の良さがあるという井野氏だが、独自の基準を持って各社をチェックしていたようだ。「サーバーを試していろいろと使っていたときには、やはりサポート面が気になるので、契約前でも問い合わせを行うようにしています。午前中に出したらその日のうちに、午後に出したら翌朝までに回答が返ってこないようだと、やはり対応が遅いと感じてしまいますね。CPIの場合は大体3時間以内には返事が来るので、サポートがしっかりとしているという印象を持っています」

サーバー移転を何度も経験している井野氏にとって、サーバー移転時のCPIの対応も好感が持てるものだった。「これまでサーバーの移転を何度もやってきたので、DNSの切り替えなどの手順で悩むことはありません。しかし、他社からCPIに移転するときには、CPIに連絡すればすぐに移転手順などがメールで返ってきて、その通りにやれば問題なく移転作業を行えるので便利だと思います。特殊なケースなのですが、移転に際してメールサーバーはそのまま残してウェブ機能をCPIに移管し、CPI側のメール機能はオフにしたいというお客様もおられました。このような場合もメールで問い合わせると、手順などを的確に指示してくれます」

企業努力でサービスが向上し代理店制度も利用できる

CPIは、一定期間ごとにディスク容量のアップや機能の拡充などを行っている事業者として評判が高い。これらのサービス向上も利用者を安心させることのできる1つの要因であると言える。「利用しているとどんどん容量が増えていって、つい最近までは2.5GB、現在では10GBのディスク容量が提供されています。お客様の中には、メールを受信してもサーバーに残したままにする方が結構多くて、ディスク容量が足らなくなったり、動作が不安定になったりすることがあります。そのような場合は、こちらから以前のメールを削除してください、とお願いするのですが、容量が多ければそのような心配をする必要が少なくなるので助かりますね。容量だけでなく、新たな機能もどんどん追加されているようなので、こういったサービス向上の企業努力が見られる事業者は安心できますよね」

また、パンズでは代理店制度を利用することによって、コストのやり繰りに役立てているようだ。「制作会社なので、メンテナンスや運用まで請け負う場合と制作のみを請け負う場合があります。これに応じて、サイト費用の中にサーバー費用を含めて我々からお客様に請求する場合と、サイト費用を我々が請求して、サーバー費用をCPIからお客様に請求する場合2つの支払い方法が選べるのも非常に助かります。CPIとは代理店契約を結んでいますが、代理店契約を結ぶとサーバー費用が割安になって細かな設定を依頼された場合のコストに充てることができます。メールアドレスを作ってくれ、というような依頼でお客様に料金を請求するのはなかなか難しいですから」

パンズが制作した伯東のサイト
http://www.hakuto.co.jp/

安定と容量に加えサポートが選択基準

多くの共有サーバーを利用してきた井野氏にサーバー選びの基準を伺った。「サーバーは、安定していて、容量がある程度あって、サポートがきちんとしていれば、それで良いと思っています。後は、こちらが希望することに対して話を聞いてくれれば言うことなしですね。自由度や高機能なサーバーを求めるなら、必然的にコストをかけて専用サーバーを選択することになるでしょう。ただし、CPIが大容量でいろいろな機能が付いているというのは、将来的なサイトの成長を考えたときには非常に助かると思います。ショッピングカートやブログなど、今使っていない機能があったとしても、将来的に利用するかもしれないですから」

クライアントにお勧めできるインフラをベースに、今後はどのような事業展開を考えているのだろうか。

「我々は、“受注型プロダクション”から“自発型プロダクション”への移行を進めています。ウェブをエンドユーザーとの重要なコミュニケーションツールとして捕らえて、その構築ノウハウを活かした自社製品やサービスを提供することが目標ですね。今後は、環境問題の視点を考えた“携帯用箸”の国内・海外向け販売のほか、まだ認知度が低い日本製のスナックやギフト・トイの海外向け販売を、ウェブを中心に展開していくことを計画しています」

有限会社パンズが選んだレンタルサーバー

Servisionが提供するレンタルサーバーサービスCPIでは、2006年9月に共用レンタルサーバーサービスを大幅に強化。新しくなった共用レンタルサーバー「Shared Plan 2007」のG10では、月額3,990円と価格はそのままに、ディスク容量を2.5Gから10GBに増量し、最高プランのG50では50GBものディスク容量を利用できる。同時に「はじめて電話サポート」を開始し、初めてサーバーを使うユーザーでもより安心してサービスを利用できる。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウVol.3』掲載の記事です。

※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2006年11月)のものです。

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