散在していたグループ会社のサーバーを一元管理しコスト削減――Bbmf+ジェイディスク/at+link
ビービーエムエフ+ジェイディスク/AT-LINK専用サーバ・サービス
野本 幹彦(フリーライター)
10年以上の実績を備え回線容量オーバーにも柔軟に対応
グループ会社のサーバーを一元管理してコスト削減
ウェブサイトの基本的な情報や利用サービスに関する情報は記事の末尾を参照。
携帯電話向けゲームや電子コミックを数多く配信
ビービーエムエフ(Bbmf)は、携帯電話用のゲームアプリや電子書籍を中心にさまざまなモバイルコンテンツサービスを展開している会社だ。プロモーション部リーダーの箭内(やない)氏が「元々は米国をベースとした会社だった」と語るように、外資の会社として約20か国にモバイルのゲームアプリを配信していた同社だが、現在は国内資本の会社となり、アトラスの人気ゲームシリーズ「女神転生」などの携帯ゲームや、携帯電話で楽しめる写真集/コミックなどを配信している。また、グループに連結子会社として、携帯アプリの企画・開発会社であるボーステック、システム会社であるジェイディスク、コミック雑誌や単行本を発刊するためのBBMFマガシンとグリーンアロー出版などの会社を有している。
「コミック雑誌を発刊させる事業も新たに始めていて、当社の携帯コミックサイト“ケータイ★まんが王国”で書き下ろし連載されている作品を単行本化しました」(箭内氏)
ボーステックとジェイディスクがBbmfの連結子会社となったのは2005年であり、AT-LINK専用サーバ・サービス(at+link)は同年の夏から利用している。at+linkを選ぶまでの経緯を、グループ会社のシステム管理を行っているジェイディスクの北原氏と櫻庭氏に伺った。
「グループ会社となった当初は、各会社がそれぞれデータセンターなどを借りており、バラバラの場所にサーバーが置かれていました。また、サーバーや回線のコストが各社で問題となっており、運用コストを下げるためにも1つの場所にサーバーをまとめたほうが良いと考えました」と櫻庭氏は語る。
「at+linkは、ジェイディスクで管理する他のお客様向けに以前から利用していたのですが、コスト的にメリットがあり、納期も早く、“サーバウォッチ”などの監視サービスが非常によいという印象がありました。これらの実績を考えて、各社のサーバーをまとめてat+linkで利用することにしました」(櫻庭氏)
実際にat+linkのサーバーにまとめたことで、6~7割もコストを削減できたというBbmfだが、櫻庭氏によれば回線コストの面で大きな効果があったという。
「以前に使っていたデータセンターでは、女神転生などのメジャーなゲームタイトルを公開したときに、契約した回線帯域を超えてしまうことが何度もありました。超えてしまった分は従量制で課金されてしまうので、時期によって回線コストが大きく上下するといった問題を抱えていたのです。at+linkでは専有の契約を行っていますが、1~2日数Mbpsの超過があっても柔軟に対応してくれるため、非常に助かっています」
移転の際の対応や技術力サポート対応にも満足
現在、50サイト以上のサービスを提供しているBbmfは、移転した2005年の時点でも40前後のサイトを運営していたという。これらのサイトのサービスを停止することなく移転するのは大変な労力だったはずだ。
「データを移動させるのは自分たちでやっていかなければなりませんが、何よりデータセンターとは異なり、サーバーをOSなどのインストール込みで用意してくれるという点が助かりました。また、設定でわからないところも、at+linkに聞けば親切に教えてくれます」と櫻庭氏が話せば、その後のサポート対応について北原氏が次のように話してくれた。
「サポート体制が非常に充実しているのもat+linkの優れたところだと思っています。親身になって考えていただけるし、何かお願いしたときにもすばやく対応してくれる点がいいですね。これまで利用してきて大きなトラブルもなく、Linuxのカーネルとファームウェアの相性に問題が出たときも、at+link側ですぐに原因を突き止めて対処してくれました」
システム会社であるジェイディスクの目から見ても、at+linkの技術力が高いことが安心できると櫻庭氏は言う。中でも、前述のようにサーバー監視サービスが用意されているところも利用する決め手となったようだ。
「しっかりとした監視を行ってくれるというのは安心です。プロセスの監視も行ってもらっていますし、手順書を渡せば一次復旧まで行ってくれるのも安心できるサービスだと思います。問題があった場合はその原因がどこにあるのかを突き止めて報告してくれるので、技術面の高さを感じることも多いです」
大きなトラブルがなく迅速な対応で安心できる
ここ数年で大きな成長を遂げてきたBbmfにとって、at+linkを利用し始めてから大きなトラブルがないというのは大きなメリットであり、迅速で柔軟な対応をしてもらえることに満足しているようだ。
「我々が運営している一部のサイトでは、ユーザー数やアクセス数の伸びが激しく、緊急にサーバーや回線を増やさなければならない場合が出てくるときもあります。その際にも迅速な対応でサーバーを用意してくれているというのはありがたいですね。プロモーションによってアクセス数が急に増えるような場合も、数日前に知らせておけばリソースを用意してくれます」(櫻庭氏)
たとえば、プロモーションによってアクセス数が増える場合は、ジェイディスクが予測を立てて一時的に100Mbpsを200Mbpsに増やすといったようにat+linkに依頼し、波が過ぎたら100Mbpsに戻すのだという。また、サーバーの台数に関しても櫻庭氏が「数日間だけの日割りで借りている場合もあります」と言うように、使いたいときに使いたいだけのリソースを利用できるような特別な対応をat+linkは行っているようだ。
さらに、特筆すべきはファイアウォールやロードバランサーといった機器は、at+linkによるものではなく、自社の機器を持ち込んで利用していることだ。箭内氏によれば、「携帯キャリアの規則が変更されることがあって、アクセス許可するIPアドレスを変更する必要がある」という。このような場合、ファイアウォールなどの設定変更などをat+linkに任せるより、自分たちで規則の変更に応じて行うほうが早いという。これも柔軟な対応の1つだといってもよく、多くのレンタルサーバー事業者では実現できないサービスだろう。
最後に今後の展開などをジェイディスクの北原氏に伺うと、「我々としては、Bbmfのシステムサポートを今後も続けていくわけですが、Bbmfとジェイディスクとat+linkの3社がそれぞれの力を発揮してともに成長していければよいと思っています」という答えが返ってきた。また、Bbmfの事業展開について、箭内氏は次のように話してくれた。
「既存の事業を延ばしていくことは当然ですが、コミック雑誌などの紙媒体に進出したように、他のゲームプラットフォームやメディアへの展開も考えていきたいですね。実際に、コミックを原作とした映像化のライセンスマネージメントなども行いつつあるので、多メディア化は今後の鍵となるでしょう。また、携帯端末の性能も上がって来ているなかで、マーケットを捉えながらリッチコンテンツを提供していかなければならないと思っています」
株式会社ビービーエムエフ
- 設立:2004年10月
- 本社所在地:東京都港区三田3-12-16 山光ビル1階
- 事業内容:モバイルサイト構築運営、およびコンテンツの開発、販売
- URL:http://www.bbmf.co.jp/
レンタルサーバー利用概要
- 利用サービス:AT-LINK専用サーバ・サービス100台以上
- URL:http://www.at-link.ad.jp/
- 利用内容:携帯コンテンツ配信サイトの運営
株式会社ビービーエムエフが選んだレンタルサーバーサービス
AT-LINK専用サーバ・サービス
http://www.at-link.ad.jp/
AT-LINK専用サーバ・サービスは、1996年のサービス開始より11年、8,100台超の運用実績を持ち、親切・丁寧かつ迅速なサポートを24時間365日無償で提供しており、中小企業から大企業・官公庁に至るまで幅広いユーザーから支持を得ている。
※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時のものです。
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