レンタルサーバー導入&活用事例

必要な機能を選べてコストでも安定性でも満足/ニューバランス ジャパン+アイル

レンタルサーバー導入&活用事例

株式会社ニューバランス ジャパン+アイル

野本 幹彦(フリーライター)

必要な機能を選べて、コスト面でも満足
安定性の高さも評価できる

株式会社ニューバランス ジャパン会社概要

ニューバランスジャパン
http://www.newbalance.co.jp/
  • 設立:1988年12月15日
  • 本社所在地:東京都中央区明石町6番4号 ニチレイ明石町ビル11F
  • 事業内容:靴の製造・販売
  • URL :http://www.newbalance.co.jp/

レンタルサーバー利用概要

創業100周年を迎える評価の高いシューズメーカー

「new balance」は、ウォーキング/ランニングシューズのトップメーカーとして確固とした地位を築いているブランドだ。「フィット性」と「履き心地のよさ」を追求し、他のスポーツメーカーにはない技術力で熱烈な愛用者も多い。国内では90年代から大きなブームなどもあって定番のスポーツシューズとして定着しているが、その歴史は古く、今年で100周年を迎える老舗ブランドでもある。

そのnew balanceの日本国内向けサイトは、2002年5月に開設された。開設当時から制作/運用に携わっている株式会社インフィニアム ソリューション・グループの前田益司郎氏と村嵜志保氏に、new balance.co.jpでのレンタルサーバーの利用状況をうかがった。

CMSの導入を契機にリニューアルと乗り換えを行う

株式会社インフィニアム
マーケティングコミュニケーションズ
第2ソリューション・グループ

米国本社ではnewbalance.comとしてグローバルサイトを展開していたnew balanceだが、日本市場に向けたアピールを行う場としてnewbalance.co.jpでサイトを開設する必要があり、海外とのコミュニケーションも可能なバイリンガルな企業としてインフィニアムが選ばれることとなった。

「最初は、とにかくnewbalance.co.jpを取得して立ち上げなければならなかった」と話す村嵜氏によれば、数多くある商品の情報を掲載するために、開設当初は静的なコンテンツしかない簡単なサイトだったという。

「2004年ごろに“更新性”と“ユーザービリティ”を目的にリニューアルすることを提案させていただきました。まず、我々を介さなくてもコンテンツをアップして迅速な情報提供ができるように独自開発のCMSを導入することを考えました。また、静的サイトであるために訪問者の使い勝手が悪かったので、ユーザーがさまざまな見方で簡単に目的の商品にたどり着けるように利便性を向上することも必要なりました。もちろん、CMSの導入で運用面でのコストダウンも実現できます」

また、ニューバランスジャパンでは、newbalance.co.jp以外にも、アウトドアシューズの「Dunham」(dunham.jp)やキャンパスシューズの「PF FLYERS」などの各ブランドや、ウェアを紹介する「nb-wear.com」など、複数のドメインを運用する必要があった。これらの複数のドメインを展開し、効率的に管理するには専用サーバーが不可欠となったのである。「開設当初は海外の共有サーバーを使っていたのですが、より安定したサーバーで複数ドメインを展開するために、専用サーバーの利用を検討しました」(前田氏)

信頼できる専用サーバーとしてアイルのカスタムプランを選択

「専用サーバーの選択基準は、まずCMSの仕様に合うことが一番でしたが、“信頼できるサーバー”というニューバランス側の条件もありました。大手のGMOグループに属しているアイルであればクライアントも納得しやすくなることもあり、コスト面でも非常に安価であったので2005年1月からはアイルを利用しています」(村嵜氏)

さらに、カスタムプランという点も選択理由の1つであったと村嵜氏は言う。「OSやスペックを自由に選択できて、オプションで必要なものだけを選ぶことができるのもよかったと思います。必要な機能だけを選ぶことでコストも抑えられますから。サーバー監視などの必要なセキュリティー機能は標準で提供されているので、ポート監視、バックアップ、アクセス解析ツール(Urchin)などをオプションとして選択しています。アクセス解析ツールに関しては、ニューバランスジャパンへの報告として利用しています。ドメインごとにデータを解析できるのが非常に便利ですね」

レンタルサーバー事業者への問い合わせを行ったときの印象も大事な選択基準の1つだ。

「前のサービスは、サポート体制があまりよくないという印象をもっており、サーバーに障害が発生したときにも対応が遅くて困ることもありました。したがって、対応の早さも選択基準に入れていました。アイルに問い合わせたときに、他社よりも非常にレスポンスが早く、すぐに対応してくれたのは大きかったと思います。そういった会社は、運用する上でのサポートにも期待がもてますから」(村嵜氏)

“何もない”ということがよいサーバーの一番の証

リニューアル以降、1年半アイルのサーバーを使い続けてきた使用感などを聞こうとすると、意外にも「何もない」という返答が前田氏から返ってきた。

「これまでトラブルもなく特に問題は感じていないので、非常によいサーバーだと思っています。1年半使ってきて、メンテナンスやサーバー増強などでサービスがストップしたこともありませんから。我々が運用している他のケースでは、直前にメンテナンスの通知が来たり、キャンペーンと同じ日にメンテナンスされたりする場合も少なくありません。アイルでは、利用者に見えない形でしっかりメンテナンスしてくれていると思うので、非常に助かっていますね」つまり、ここで言う“何もない”とは、不満を感じさせること無く、安定した運用を実現しているからと言える。

確固としたブランドイメージをもつ企業のサイトを運用するという点で気をつけていることや、今後の展開について最後にうかがった。

「ブランドイメージを保つためには、デザインだけでなく、利用者に満足してもらうことが必要だと考えています。そのためには、ユーザービリティとサーバーの安定性は非常に大切になります。情報をウェブに掲載することが当たり前になっている中で、ウェブサイトは企業にとって重要な位置付けとなってきています。ユーザーが企業や商品というブランドに初めて触れるのがリアル店舗などではなく、インターネットである場合も少なくありません。ウェブサイトは多くの企業にとって唯一の自社媒体でもあるので、ブランディングによって“よい印象を与える”ことは不可欠です。

将来的にはいろいろな戦略も練っていますし、さまざまな提案も用意していますが、基本的には利用者の使い勝手を考えたサイト作りを重視して展開し、拡張していこうと考えています。現在100周年イベントとして工場見学ツアーや各マラソン大会の参加ツアーなども企画しているので、サイトや販売店などをチェックしてみてください」(前田氏)

株式会社ニューバランス ジャパンが選んだレンタルサーバー

アイル
http://private.isle.jp/

アイル専用サーバー・カスタムプランは、オプションも合わせると1万通り以上の豊富な組み合わせからニーズに合った構成の選択が可能な上、どのプランにも休日サポート、24時間サーバー監視、リブートなどのサービスを標準で提供。専用サーバーながら、月額19,800円から利用でき、ポート監視やアクセス解析といったオプションも充実している。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウVol.1』 掲載の記事です。

※社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時(2006年7月)のものです。

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