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Facebook、Googleに迫るAmazonのオンライン広告を最大活用する方法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

7 years 6ヶ月 ago

Amazon(アマゾン)は現在、3種類の無料のストアフロントを広告主に提供しています。選択肢が3つある検索広告、分析ツール、購買履歴や年齢層に合わせて広告できるターゲティングツールです。多くの小売事業者やブランドがアマゾンに広告を出したがるのも無理はありません。

2018年はアマゾンの広告ビジネスの当たり年でした。

eMarketer社の試算では、全米の企業は昨年、アマゾンの広告に46億1000万ドルを支出し、アマゾンはフェイスブックとグーグルに次ぐ第3位の広告プラットフォームになりました

アマゾンの広告ビジネスはフェイスブックとグーグルに次ぐ第3位の規模に(編注:eMarketerの資料を編集部がキャプチャし追加)
https://www.emarketer.com/content/amazon-is-now-the-no-3-digital-ad-platform-in-the-us

多くのブランドが、売り上げとブランド認知を上げるため、アマゾンでの広告を検討しています。Havas Media社の北米部門副社長クリス・アポストロ氏は、CNBCの取材に対して、同社のクライアントは2017年以来アマゾン広告の予算を平均300%アップし、今後もさらにアマゾンに投資する予定だと語りました。

アマゾンは広告主に向けて、年齢層だけではなく、検索や購入履歴に基づいて消費者をターゲティングできるツールを提供しています。

しかし、アマゾンでの支出を増やすことを検討しているブランドが注意しなくてはいけないのは、グーグルとフェイスブックではうまくいっている戦略も、アマゾンでは効果がないかもしれないということです。アマゾンの広告で成功するためには、ツールを理解し、消費者の注目を集めるだけでなく、ROIを最大化する戦略を持つことが重要です。

アマゾンの広告主は、無料のストアフロントを使って強力なブランドエクスペリエンスを生み出すことが可能です。

またアマゾンは、マーケターのニーズに応えるため、複数の広告メニューを提供しています。小売最適化プラットフォーム(ROP:Retail Optimization Platform)のような洗練されたツールは、AIやマシーンラーニングの力を利用して、広告キャンペーンを成功に導き、見込み客へのリーチを広げていきます。

ストアフロント

2018年9月、アマゾンはリブランディングの一貫として、全広告主が利用できるデジタルメニュー「Amazon Stores」を始めました。また、魅力的なブランドエクスペリエンスを小売事業者自身がカスタマイズできるよう、新しいテンプレートの提供も開始しました。

たとえば、「Product Grid」と呼ばれるテンプレートを使うと、小売事業者はすべての商品をランディングページに表示し、商品カテゴリーを作成することができます。

「Marquee」というテンプレートは、商品レビューと一緒に表示する動画や画像のレイアウトを自由に変えられるものです。

自社サイトへのトラフィックを増やしたい企業は、テンプレート「Showcase」を使って、アマゾンでは厳選された商品セレクションのみを表示し、自社サイトで全商品を確認できるように自社サイトリンクを掲載することが可能です。

無料のストアフロントのおかげで、規模の小さい小売事業者もアマゾンに参入しやすくなりました。大きな小売事業者にとっては、ストアフロントは新しい消費者とつながり、ブランドロイヤルティを育むとともに、自社のECチャネルにトラフィックを流入させる手段になるのです。

アマゾンでの露出を確保するための選択肢

小売事業者は自社のマーケティングゴールに合わせて、複数の広告を購入できます。アマゾンは検索に基づく3つの広告メニューを提供しています。

ヘッドライン検索広告は、特定のキーワード検索をした消費者に、トップバナーまたはスカイスクレーパーの場所に広告を表示します。

スポンサープロダクト広告(個別商品を掲載)とスポンサーブランド広告(最大3商品とロゴを掲載)は、購入意欲の高い消費者をターゲットにしています。この2つの広告は、検索結果のトップに表示されます。

広告主はアマゾンのウェブサイト、アプリ、さまざまなデバイスに加え、サードパーティのウェブサイトにも広告が表示される、ディスプレイ広告を購入することも可能です。ディスプレイ広告は、購入履歴と検索履歴に基づいてターゲティングします。

検索に基づいた広告は、クリック課金のため、クリックがなかったインプレッションにはお金を払う必要がなく、広告の効果を追跡することも容易です。

一方、ディスプレイ広告はインプレッション課金になるため、より複雑な戦略が必要になります。人気の高いキーワードだけでなく、クリエイティブなデザイン、オーディエンスのセグメンテーション、消費者へのリーチも考慮しなくてはいけません。

おそらく、検索広告が最も効果の高いメニューですが、自動ツールを利用して検索広告を管理することが必須です。

データアナリティクスを活用してROIを最大化する

ROIを最大化するために、アマゾンもサードパーティの企業も、アマゾンの広告プラットフォーム向けのデータ分析ツールを開発し、どんなキーワードが最も効果的なのか販売主にわかるようにしています。

コンバージョン率を高めるために、いつ、いくらの広告投資が必要かを決定するアルゴリズムも開発されています。Third Door Media社の調査によると、44%の回答者がアマゾンでの広告キャンペーンを管理するために自動ツールを使う予定があると答えました。

広告主は、小売最適化プラットフォーム(ROP)と呼ばれるプラットフォームを利用して、戦略を最適化できます。これらのプラットフォームはマシーンラーニングとAIの力を利用して、キーワードを最適化し、コンバージョン率を上げる後押しをしてくれます。

アマゾンが開発したROPは、ビジネス状況、売り上げ、広告データに加えて、市場トレンドを考慮した根本的な課題も考慮に入れます。各商品の利益性、価格設定戦略や在庫管理の売り上げへの影響、広告パフォーマンスも測定して提示してくれます。

アマゾンはオンライン広告のリーダーになる

オンライン広告はさらに洗練され、消費者がよりパーソナルなショッピングエクスエペリエンスを体験できると同時に、小売事業者は特定のオーディエンスに焦点を当てることが可能なりました。

アマゾンはオンライン広告のリーダー的存在です。Pivotal Research社は、2023年までにはアマゾンの広告収入が380億ドルに到達すると予想しています。

競争が過熱するにつれ、確固たる広告戦略が必要になります。成長を続けるアマゾンのプラットフォーム、自動ツール、データ分析ツールを上手に利用する企業は間違いなく広告キャンペーンを成功に導くことができるでしょう。

Internet RETAILER
Internet RETAILER

楽天・三木谷社長が語った「送料無料ラインの全店舗統一」「ワンデリバリー」など2019年以降の戦略まとめ | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

7 years 6ヶ月 ago

楽天の三木谷浩史社長が1月30日の「新春カンファレンス」で強調したのは「強みの強化」と「弱点の補強」。自社配送ネットワーク作りなどの「ワンデリバリー」構想、そして、大きなインパクトを与えた「送料無料ラインを全店舗統一」など、三木谷社長が語った構想や方針をまとめてみた。

“弱み”の補強策

物流の統合 送料無料ラインの全店舗統一

今回の「新春カンファレンス」でもっとも大きなインパクトだったのは「送料無料ラインを全店舗統一」する構想。

「●●●●円以上で送料無料」といった送料の消費者負担を0円とする“送料無料ライン”を、「楽天市場」の全店舗で統一する方針を三木谷社長自身が説明した。

(楽天市場は)送料がそれぞれの店舗で異なる。約8割の店舗が●●●●円以上で送料無料としているが、店舗ごとでバラバラのためお客さまの印象では、(送料が)高くなってしまっている。印象で他社に負けてしまう。消費者は統一した送料体系を要望している

楽天の消費者サーベイによると、「楽天市場」の送料について、「ショップによって送料が異なる」といった不満を抱える消費者は45.4%も存在。「安いと思ったら送料で高くなった」と回答した消費者は5割以上に上る。

そして、6割以上の消費者が「送料無料ライン●●●●円以上無料」を望んでいると回答した。

こうした消費者サーベイに加え、南米最大のマーケットプレイスと言われる「メルカドリブレ(MercadoLibre)」の事例を説明。出店型のマーケットプレイスでありながら、送料無料ラインの統一を断行し、その後、流通総額は大きく拡大した事例を三木谷社長は紹介した。

対象となるのは常温管理となる製品が中心。大型や冷蔵・冷凍などは例外になる可能性が高い。「送料無料ライン」の全店舗統一については今後、出店者へのヒアリングなど調整を重ね、2019年内に出店者から理解を得たいとしている。

商材やサイズ、粗利など各出店者によってそれぞれ異なるため、1年間かけて説明やヒアリング、協議などに時間を割く方針。出店者から理解を得たと判断した場合の実施時期については明らかにしていない。

三木谷社長はカンファレンスに参加した約4000店舗の出店者に次のように理解を求めた。

この難題に一緒に取り組むことで、お客さまの顧客満足度がさらにあがる。(出店者の)個別の事情は必ずある。だが、4万6000店舗が一体となって、この問題に取り組むことで、世界に類をみない、継続的なビジネスの成長につながる。楽天はここに大きな資金を投じる準備がある。「楽天市場」史上、最大のチャレンジになるだろう。

「ワンデリバリー」構想

「ワンデリバリー」構想のイメージ動画

2018年の「新春カンファレンス」で三木谷社長がぶちあげた楽天主導の独自配送ネットワーク作りなどの「ワンデリバリー」構想。2019年の「新春カンファレンス」ではその進捗などを説明した。

店舗の商品データ、配送商品データなどを保有している楽天が自ら自社配送を行うことによって、何を運んでいるのかがわかるし、楽天グループのサービスも配達先で提案できる。それが配送専門業者と大きく異なるところだ。

三木谷社長はこう「ワンデリバリー構想」について言及。当日正午までの注文商品は翌日に届ける「あす楽」の強化(深夜不在再配達などへの対応)、注文当日に商品を届ける「きょう楽も始める」(三木谷社長)と話した。

楽天の自社配送ネットワークの「Rakuten EXPRESS」では置き配をスタートしており、「Rakuten EXPRESS」による配送注文全体の2%はすでに置き配で届けているという。「トラブルはほとんどない」(三木谷社長)。

今後、楽天スーパーロジスティクスを使用していない店舗の商品を楽天が集荷・集配し、自社配送ネットワーク「Rakuten EXPRESS」に乗せる構想も発表。配送業者、配送に関するクラウドソーシングを使いながら、配送スピード、配送料を最適化していく方針を示した。

楽天スーパーロジスティクスとAmazonが提供する「FBA」のタリフの比較表をプレゼンテーション中に公開。「RSL(楽天スーパーロジスティクスは)FBAと比較してかなりの価格競争力がある。(使用する店舗の)収益も改善できる。そうした未来をめざす」と三木谷社長は力説した。

また、楽天ではAI(人工知能)を活用した新たな物流ソリューションの開発に着手しているとし、「ドローン配送」「無人カート配送」「店頭受け取り」など楽天独自の配送サービスを展開するとした。

決済手段の統一

楽天は2017年に決済サービスのブランドを「楽天ペイ」として統合。「楽天ペイ(実店舗決済)」「楽天ペイ(アプリ決済)」「楽天ペイ(オンライン決済)」といったサービスの提供を通じ、楽天IDによる他社サイトや実店舗での決済を実現し、楽天IDの利用拡大を図っている。

楽天が「楽天市場」の決済を一括管理する構想「One Payment(ワンペイメント)」。「楽天ペイ(楽天市場決済)」によってすべての店舗で利用できる決済手段を統一し、ユーザーの利便性や店舗の決済業務の軽減を実現するとしていた。

「ワンペイメント」導入後、ニーズの高かったコンビニ決済が全店舗で利用可能に。流通総額の成長を前年比5.1%ほど押し上げる効果があったという。

なお、2019年1月31日から後払い決済をスタートする。

強みのさらなる強化策

チャット機能

「楽天市場」全店舗にチャット機能を導入したのは2018年9月。

チャット導入によって、チャット機能を使うユーザーの転換率はチャット未利用者と比べて8.2ポイント、客単価は74.2%高いといった結果が出ているという。

AIチャットと店舗のチャット機能が連携したのは2018年11月。各ショップへの問い合わせをボットが自動応答するようにした。

購入履歴一覧の「ショップへの問い合わせ」をクリックすると、チャットボットが対応。テスト運用の位置付けで、まずは決済、返品ポリシー、営業時間の確認について対応している。

問い合わせの多いカテゴリにまずはチャットボットを実装。ニーズの高い配送状況など、他のカテゴリについては今後、順次対応していくようだ。

2019年には会員IDとチャット機能の連携をスタートし、チャット利用者を識別した上で接客を行える環境を整備。会員IDとのつなぎ込みが実現すれば、どのユーザーがチャットで問い合わせしているのか判別した上で、ユーザー1人ひとりに合わせた接客が可能になる。

RMSの強化

管理画面「RMS」の機能強化として、2019年に行う改善策、そして2021年には基幹システムを刷新する方針を説明した。

AIプラットフォームの活用

AIを活用した価格計算の最適化を進める。AIで「需要予測」「在庫の最適化」「価格調整」をサポートし、売り上げの限界利益率を向上させる。一部店舗で価格計算の最適化などを試験的にスタートしているという。

この「価格計算の最適化」にはデータが必要とし、楽天グループのサービス全体からデータを収集し、分析する「楽天アナリシス・トラッカー(RAT)」を提供できるようにすると三木谷社長は言及した。

瀧川 正実
瀧川 正実

Google、新Search Consoleに「セキュリティの問題」レポートを追加

7 years 6ヶ月 ago

新しい Search Console に「セキュリティの問題」レポートが追加された。インジェクションのハッキングやマルウェアや望ましくないソフトウェア、説明が不十分なモバイル向け定期購入ページなどのセキュリティの問題がレポートされる。

投稿 Google、新Search Consoleに「セキュリティの問題」レポートを追加海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

マクドナルド、アプリ利用者数で10位に

7 years 6ヶ月 ago
ニールセンデジタルが、2018年のインターネットサービス利用者数ランキングを発表。スマートフォンアプリ利用者数で、日本マクドナルドが10位に。メディア企業以外が食い込んできたことに注目したい。ガラケーの時代からモバイルのマーケティングに積極投資してきたことで知られる同社だが、スマートフォンでも存在感を示している。
それに加えて気になるのは、スマートフォンからのフェイスブック利用者数が好調に増加して、ツイッター利用者数を上回っていること。一見するとフェイスブックの復調かと思えるが、アプリからのフェイスブック利用者数はツイッター利用者数を下回っている。アプリからのフェイスブック利用者数がスマートフォンからの利用者数の半分以下であることをどう解釈すべきか。「いいね!」ボタンなどのウィジェットまでカウントしていることによる乖離か。いずれにせよ、スマートフォンやソーシャルメディアの利用実態を月間利用者数で評価する(月1回の利用でも利用とみなす)のは、あまり適当でない。
noreply@blogger.com (Kenji)

Rendertron によるダイナミック レンダリング

7 years 6ヶ月 ago

多くのフロントエンド フレームワークは、コンテンツの表示に JavaScript を使用しています。そのため、Google がコンテンツをインデックスに登録したり、インデックスに登録されたコンテンツの更新に時間がかかる場合があります。

昨年の Google I/O では、この問題の回避策としてダイナミック レンダリングが議論されました。ダイナミック レンダリングの実装方法はいくつかあります。このブログでは、Rendertron を使用したダイナミック レンダリングの実装例を紹介します。Rendertron は headless Chromium をベースとしたオープンソース ソリューションです。

ダイナミック レンダリングを検討すべきサイト

あなたのサイトにアクセスする検索エンジンやソーシャル メディア ボットが、すべて JavaScript を実行できるわけではありません。Googlebot が JavaScript を実行するのには時間がかかり、こちらに示すようにいくつかの制限が存在します。

ダイナミック レンダリングは、変更頻度が高く、表示に JavaScript を必要とするコンテンツに対して有用です。

また、ハイブリッド レンダリング(Angular Universal など)を検討することで、あなたのサイトのユーザー エクスペリエンス(特に first meaningful paint までの時間)を向上できる可能性があります。

ダイナミック レンダリングの仕組み

ダイナミック レンダリングとは、特定のユーザー エージェントに応じて、クライアント側でレンダリングされるコンテンツとプリレンダリングしたコンテンツを切り替えることを指します。

JavaScript を実行して静的 HTML を生成するにはレンダラが必要になります。Rendertron はオープンソース プロジェクトであり、headless Chromium を使用してレンダリングを行います。シングルページ アプリでは、頻繁にバックグラウンドでデータを読み込んだり、コンテンツをレンダリングするための作業で遅延が発生したりすることがあります。Rendertron には、ウェブサイトでレンダリングが完了したタイミングを判定するメカニズムがあります。Rendertron は、すべてのネットワーク リクエストが完了し、未処理の作業がなくなるまで待機します。

このブログ投稿で扱う内容

  1. サンプルのウェブアプリを確認する
  2. 小規模の express.js サーバーを設定して、ウェブアプリを配信する
  3. ダイナミック レンダリング用のミドルウェアとして Rendertron をインストールして構成する

サンプルのウェブアプリ

「kitten corner」ウェブアプリは JavaScript を使用して、さまざまな猫の画像を API から読み込み、グリッド形式で表示します。

グリッド形式で猫の画像が表示され、ボタンでさらに画像を表示できます。可愛いと思いませんか?

以下がこのウェブアプリの JavaScript です。

  const apiUrl = 'https://api.thecatapi.com/v1/images/search?limit=50';
  const tpl = document.querySelector('template').content;
  const container = document.querySelector('ul');

  function init () {
    fetch(apiUrl)
    .then(response => response.json())
    .then(cats => {
      container.innerHTML = '';
      cats
        .map(cat => {
          const li = document.importNode(tpl, true);
          li.querySelector('img').src = cat.url;
          return li;
        }).forEach(li => container.appendChild(li));
    })
  }

  init();

  document.querySelector('button').addEventListener('click', init);

このウェブアプリでは、Googlebot でまだサポートされていない最新の JavaScript(ES6)が使用されています。Googlebot がコンテンツを認識できるかは、モバイル フレンドリー テストを使用することで確認できます。

モバイル フレンドリー テストより、このページがモバイル フレンドリーであることがわかりますが、スクリーンショットには猫が一切見当たりません。見出しとボタンは表示されていますが、猫の画像がまったく表示されていません。

この問題は簡単に修正できます。こうした修正は、ダイナミック レンダリングを設定する方法を学習するための良い練習となるでしょう。ダイナミック レンダリングにより、ウェブアプリのコードを変更せずに Googlebot に猫の画像を認識させることができます。

サーバーの設定

ウェブアプリを配信するために、node.js ライブラリの express を使用してウェブサーバーを構築します。

サーバーのコードは以下のようになります(プロジェクトの完全なソースコードはこちらをご覧ください)。

const express = require('express');
const app = express();

const DIST_FOLDER = process.cwd() + '/docs';
const PORT = process.env.PORT || 8080;

// Serve static assets (images, css, etc.)
app.get('*.*', express.static(DIST_FOLDER));

// Point all other URLs to index.html for our single page app
app.get('*', (req, res) => {
 res.sendFile(DIST_FOLDER + '/index.html');
});

// Start Express Server
app.listen(PORT, () => {
 console.log(`Node Express server listening on http://localhost:${PORT} from ${DIST_FOLDER}`);
});

こちらで実際の例を試すことができます。最新のブラウザを使用しているのであれば、複数の猫の画像が表示されるはずです。パソコンからプロジェクトを実行するには、node.js で次のコマンドを実行する必要があります。

npm install express rendertron-middleware
node server.js

次に、使用しているブラウザで http://localhost:8080 を指定します。ここからはダイナミック レンダリングを設定します。

Rendertron インスタンスのデプロイ

Rendertron は、URL を取得して、headless Chromium によってその URL の静的 HTML を返すサーバーを実行します。Rendertron プロジェクトの推奨事項に沿って、Google Cloud Platform を使用します。

新しい Google Cloud Platform プロジェクトを作成するためのフォーム

新しい Google Cloud Platform プロジェクトを作成するためのフォームに関しては、無料枠でプロジェクトを作成できる点に注意してください。また、この設定を本番環境で使用すると、Google Cloud Platform の料金体系に応じた課金が発生する点にも注意してください。

  1. Google Cloud Console で新しいプロジェクトを作成します。入力フィールドにある「プロジェクト ID」をメモします。
  2. Google Cloud SDK をドキュメントに説明されているとおりにインストールしてログインします。
  3. 以下のコマンドで、GitHub にある Rendertron リポジトリのクローンを作成します。
      git clone https://github.com/GoogleChrome/rendertron.git
      cd rendertron
  4. 次のコマンドを実行して依存関係をインストールし、パソコンに Rendertron を構築します。
      npm install && npm run build
  5. 次の内容の config.json という新しいファイルを rendertron ディレクトリに作成して、Rendertron キャッシュを有効化します。
      { "datastoreCache": true }
  6. rendertron ディレクトリから次のコマンドを実行します。「YOUR_PROJECT_ID」は、手順 1 でメモしたプロジェクト ID に置き換えます。
      gcloud app deploy app.yaml --project EURE_PROJEKT_ID
  7. 任意のリージョンを選択して、デプロイを確定します。デプロイが完了するまで待ちます。
  8. YOUR_PROJECT_ID.appspot.com(「YOUR_PROJECT_ID」は、手順 1 でメモしたプロジェクト ID に置き換えます)をブラウザに入力します。入力フィールドといくつかのボタンがある Rendertron のインターフェースが表示されるはずです。
Google Cloud Platform に導入した後の Rendertron の UI

Rendertron のウェブ インターフェースが表示されたら、Rendertron インスタンスが正常にデプロイされたことを意味します。次の手順で必要になるため、プロジェクトの URL(YOUR_PROJECT_ID.appspot.com)をメモします。

サーバーへの Rendertron の追加

ウェブサーバーは express.js を使用しており、Rendertron には express.js ミドルウェアがあります。server.js ファイルのディレクトリで、次のコマンドを実行します。

npm install --save rendertron-middleware

このコマンドにより、npm から rendertron-middleware がインストールされます。これで、rendertron-middleware をサーバーに追加できます。

const express = require('express');
const app = express();
const rendertron = require('rendertron-middleware');

bot リストの構成

Rendertron は、ユーザー エージェントの HTTP ヘッダーを使用して、リクエストが bot からのものなのか、ユーザーのブラウザからのものなのかを判断します。Rendertron には、比較に使用できる、適切に整理された bot ユーザー エージェントのリストがあります。Googlebot は JavaScript を実行できるため、デフォルトではこのリストに Googlebot は含まれません。Rendertron に Googlebot リクエストもレンダリングさせるには、ユーザー エージェントのリストに Googlebot を追加します。

const BOTS = rendertron.botUserAgents.concat('googlebot');
const BOT_UA_PATTERN = new RegExp(BOTS.join('|'), 'i');

Rendertron は後でこの正規表現とユーザー エージェントのヘッダーを比較します。

ミドルウェアの追加

bot リクエストを Rendertron インスタンスに送信するには、express.js サーバーにミドルウェアを追加する必要があります。ミドルウェアはリクエストしているユーザー エージェントを確認し、既知のボットからのリクエストを Rendertron インスタンスに転送します。次のコードを server.js に追加します。必ず「YOUR_PROJECT_ID」を Google Cloud Platform プロジェクト ID に置き換えてください。

app.use(rendertron.makeMiddleware({
 proxyUrl: 'https://YOUR_PROJECT_ID.appspot.com/render',
 userAgentPattern: BOT_UA_PATTERN
}));

サンプル ウェブサイトをリクエストする bot は Rendertron から静的 HTML を受け取るので、コンテンツを表示するために JavaScript を実行する必要がありません。

設定のテスト

Rendertron の設定に成功したかどうかをテストするには、もう一度モバイル フレンドリー テストを実行します。

最初のテストとは違い、猫の画像が表示されます。HTML タブには、JavaScript コードが生成したすべての HTML が表示され、コンテンツを表示するための JavaScript が Rendertron によって不要になったことがわかります。

まとめ

ウェブアプリに変更を加えずに、ダイナミック レンダリングを設定しました。このような設定により、ウェブアプリの静的バージョンの HTML をクローラに提供できます。

「楽天市場」の送料無料ラインを全店舗統一する――楽天・三木谷社長が方針説明

7 years 6ヶ月 ago

楽天は「●●●●円以上で送料無料」といった送料の消費者負担を0円とする“送料無料ライン”を、「楽天市場」の全店舗で統一する方針を発表した。

1月30日に開いた「新春カンファレンス2019」で、三木谷浩史社長が講演中にあかした。

対象となるのは常温管理となる製品が中心。ただ、大型や冷蔵・冷凍などは例外になる可能性が高い。

“送料無料ライン”の全店舗統一について今後、出店者へのヒアリングなど調整を重ね、2019年内に出店者から理解を得たいとしている。

商材やサイズ、粗利など各出店者によってそれぞれ異なるため、1年間かけて説明やヒアリング、協議などに時間を割く方針。出店者から理解を得たと判断した場合の実施時期については明らかにしていない。

送料無料ラインの全店舗統一を進める理由

楽天の消費者サーベイによると、「楽天市場」の送料について、「ショップによって送料が異なる」といった不満を抱える消費者が45.4%も存在している。「安いと思ったら送料で高くなった」は5割以上。

こうしたことを含め、三木谷社長は「(楽天市場は)送料がそれぞれの店舗で異なる。約8割の店舗が●●●●円以上で送料無料としているが、店舗ごとでバラバラのためお客さまの印象では、(送料が)高くなってしまっている。印象で他社に負けてしまう」と説明した。

楽天の消費者サーベイ ECサイトの送料について

また調査では、6割以上の消費者が「送料無料ライン ●●●●円以上無料」を望んでいるとするデータも示した。

楽天の消費者サーベイ 配送料タイプについての調査

楽天は今後、約1年かけて出店者の理解を得るための活動を進めていく。三木谷社長はカンファレンスに参加した約4000店舗の出店者に次のように理解を求めた。

この難題に一緒に取り組むことで、お客さまの顧客満足度がさらにあがる。(出店者の)個別の事情は必ずある。だが、4万6000店舗が一体となって、この問題に取り組むことで、世界に類をみない、継続的なビジネスの成長につながる。楽天はここに大きな資金を投じる準備がある。

※「送料無料ライン」の統一など、三木谷社長の講演要旨は、1/31(木)7時頃に公開する予定です。

瀧川 正実
瀧川 正実

動画マーケティングのポイントとは?目的別にポイントと活用事例を紹介

7 years 6ヶ月 ago

動画マーケティングのポイントとは?目的別にポイントと活用事例を紹介

成果につながるマーケティング手法の一つとして、動画が注目を集めています。しかし、一口に動画マーケティングといっても、商品の認知度アップやサービス紹介、ブランディングなど、さまざまな目的があります。目的によって押さえるべきポイントが違ってくるので、マーケティングを行う際には、それぞれのポイントをしっかりと理解することが大切です。この記事では、動画マーケティングのメリットと目的別のポイントについて紹介します。

動画マーケティングとは

動画マーケティングには、さまざまなメリットがありますが、そのメリットを引き出すためにはポイントを押さえる必要があります。ここでは、動画マーケティングのメリットと基本的なポイントについて説明します。

 動画マーケティングのメリット

動画マーケティングのメリットとしては、写真や文字では伝えきれない細かなニュアンスも伝えられる点が挙げられます。例えば、文字で「強く」「弱く」などと書いても、実際にどの程度の力加減なのかを伝えるのは難しいでしょう。しかし、動画であれば微妙な力加減まで視覚的に伝えることができます。また、短時間で膨大な量の情報を届けることができるのもメリットです。商品やサービスへの理解度を高められるだけでなく、ユーザーの印象にも残りやすくなります。動画マーケティングのメリットとしては、SNSなどで拡散されやすい点も挙げられるでしょう。役に立つ動画、面白い動画と認識してもらえればシェアされる可能性も高まり、認知度を上げることにつながります。

動画マーケティングで押さえるべきポイント

まず、動画マーケティングの目的を明確にすることが重要です。例えば、商品の認知度を上げるのが目的の場合と購入を促すのが目的の場合とでは、動画の内容も違ってきます。目的を明確にしないまま制作を進めてしまうと、内容もぼやけてしまい、成果につながらない動画になってしまいます。

また、動画をどんな媒体で使用するのかを明確にしておくことが大切です。動画を配信する媒体には、自社のウェブサイト、動画配信サイト、SNS、動画広告などたくさんの種類があります。配信する媒体を決め、その媒体の特性を踏まえたうえで動画を制作するのがポイントです。目的に合った動画制作会社を選ぶことも重要になります。制作会社によって得意分野も違ってきますし、制作だけを行う会社や制作から配信までフォローしてくれる会社もあります。複数の制作会社をピックアップして、自社に最適な制作会社を選ぶのがポイントです。

商品・サービス紹介

商品やサービスを紹介する動画を制作する際に押さえるべきポイントと、動画制作サービスのCrevo(クレボ)で制作した動画の活用事例を紹介します。

商品・サービス紹介動画のポイント

商品やサービスを紹介する動画で重要になるのが、「見えない部分」を表現することです。手に取って見ることができる商品であれば、付加価値や機能など見ただけでは伝わりづらい部分を紹介するのが大切です。また、サービスのように目に見えない商品であれば、そのサービスを利用すればどんなメリットがあるのかわかりやすく視覚化することがポイントになります。

動画を制作する際は、商品やサービスを企業目線ではなく消費者目線で見ることが重要です。売る側の目線になると、あれもこれもと情報を詰め込みがちです。商品やサービスを利用する目線になって、訴求する点を絞り込みましょう。また、使いやすさや利用しやすさをアピールできるのも、動画ならではのメリットです。簡単に使いこなせることを理解してもらえれば、消費者の購買意欲を高めることにつながります。

商品・サービス紹介動画の事例

出典:Crevo制作実績

マルイの「ラクチンきれいパンツ」の紹介動画です。身長や体型が異なる3人の女性を登場させ、「たくさんの種類から選べる」「たくさんサイズがある」「ぴったり合うパンツがありそう」と吹き出し風にポイントを訴求し、デザインの豊富さやサイズの種類の多さを伝えています。そのうえで、3人が実際に試着することで、「すべての人にぴったりサイズを。」というコンセプトを訴求しています。

ブランディング

ブランディングを目的とした動画を制作する際に押さえるべきポイントとCrevoで制作した動画の活用事例を紹介します。

ブランディング動画のポイント

ブランディングに効果的な動画を制作するためには、まずコンセプトを明確にすることが重要です。どんな人にどんなブランドイメージを持ってほしいのか、そのために何を伝えるのかを明確にしなければなりません。コンセプトが明確でないと、伝えるべきブランドイメージもあいまいなものになってしまいます。ブランディング用の動画には、ストーリー性が求められます。ストーリー性がないと、ただの企業広告や商品広告にみえてしまい、ブランディングにはつながりにくい動画になってしまうでしょう。また、ブランド名を強く印象づけることも大切です。ロゴやキャッチコピー、サウンドロゴなども使って、ブランド名をアピールしましょう。

ブランディング動画の事例

出典:Crevo制作実績

メルシャンのブランドサイト「ワインすき!」サイト掲載用の動画です。一人の女性を主人公に「ワインのある生活っていいな」と思える場面を中心に構成することで、ブランドイメージを伝えています。軽快なBGMとともに「自宅で一人」「女子会」「ホームパーティ」などの場面でワインを楽しむ姿を紹介し、「ワインをもっと気軽に、もっと自由に楽しんでもらいたい」というコンセプトを訴求しています。

プロモーション

プロモーションを目的とした動画を制作する際に押さえるべきポイントとCrevoで制作した動画の活用事例を紹介します。

プロモーション動画のポイント

プロモーション動画を制作する際には、ゴールを明確にすることが重要です。その動画を視聴してもらうことで、どんな目的を達成するのかを明確にしましょう。どんなに内容が素晴らしい動画を制作しても、目的が達成できなければ意味のないものになってしまいます。また、「誰に」「何を」伝えるのかを意識することも大切です。ターゲットが決まると、伝えるべき内容や動画を配信すべき媒体も見えてくるので、まず「誰に」伝えるべきなのかターゲットを絞り込みましょう。ストーリー性や話題性を意識することも、プロモーション動画では大切なポイントになります。面白い動画と話題になれば、SNSで拡散されて視聴者が大きく増えることも期待できます。

プロモーション動画の事例

出典:Crevo制作実績

スマートフォン向けゲームアプリ「陰陽師」の日本市場向けテレビCM用動画です。冒頭で、世界中で3億ダウンロードを超える本格的幻想RPGであることをアピールし、人気の高いゲームアプリであることを印象づけています。ゲームの舞台である平安時代の世界観を躍動感のあるカットや音を使って表現することで、プレイしたときのワクワク感を演出しているのが特徴的です。

会社紹介・施設案内

会社紹介や施設案内の動画を制作する際に押さえるべきポイントとCrevoで制作した動画の活用事例を紹介します。

会社紹介・施設案内動画のポイント

会社紹介・施設案内の動画を制作する際には、ターゲットと自社のブランドイメージを明確にしなければなりません。例えば、同じ会社を紹介する動画であっても、販路拡大のための動画とブランディングのための動画では、内容や伝えるべきブランドイメージも大きく違ってきます。会社や施設に良いイメージを持ってもらうためには、ポジティブな印象が残る動画にすることが大切です。歴史や重厚さをアピールしようとすると、暗い雰囲気になりがちなので、注意が必要です。

また、視聴者がわかりにくいと感じたら、動画の続きを見てもらうことができません。専門用語や難解な言葉は避けて、誰が見てもわかりやすい動画にすることを意識しましょう。会社や施設の雰囲気を伝えるためには、「人」を紹介するのがポイントになります。社員やスタッフなどを積極的に出演させて、明るい雰囲気の会社・施設であることをアピールしましょう。

会社紹介・施設案内動画の事例

出典:Crevo制作実績

東京都中小企業振興公社の「東京創業ステーション」オープニングセレモニー動画です。冒頭で衛星から見た日本を描き、そこから東京、そして東京駅へとズームすることで、ロケーションを説明するとともにドラマチックなオープニングに仕上がっています。また、実際に働いている人や起業家の卵の生き生きとした姿を紹介することで、起業をサポートする企業の姿勢を印象的にアピールしています。

 目的別にポイントを押さえた動画を制作しよう

動画を活用してマーケティングを行う際には、目的別にきちんとポイントを押さえることが重要です。そのためには、目的に沿った制作会社に動画制作を依頼することが大切になります。一口に制作会社といっても、さまざまな会社があり、得意な分野とそうでない分野があります。例えば、会社紹介動画は得意でもプロモーション動画はあまり経験がない、というようなこともあるのです。制作する動画の目的を明確にしたうえで、その分野の実績が豊富な制作会社に依頼するのがおすすめです。

Crevoの関連サービス

用途別動画制作・映像制作

crevoAdmin

プログラミング不要でアプリ開発からマーケティングも――オットージャパンが活用開始

7 years 6ヶ月 ago

ファッション通販を手がけるオットージャパンは、2018年12月20日に通販アプリ「FABIA」をリニューアルした際、プログラミング不要でアプリ開発やマーケティングなどを行える「Yappli De Repro」の活用をスタートした。

「Yappli De Repro」は、ヤプリが提供するクラウド型アプリ運営プラットフォーム「Yappli」と、Reproが提供するマーケティングプラットフォーム「Repro」が連携したアプリマーケティング強化支援サービス。

「Yappli」の管理画面上で、直感的な操作でアプリの開発やメンテナンスを行えるほか、「Repro」でアプリユーザーの行動データや属性データを活用し、プッシュ通知やアプリ内メッセージのセグメント配信など、さまざまなマーケティング施策を行える。

「FABIA」に「Yappli De Repro」を導入したことを、ベンダーのReproとヤプリが1月29日に公表した。

ヤプリとReproは、「Yappli De Repro」の活用例を次のように説明している。

例えば、一週間前にECアプリをダウンロードしたがその後アプリを使っていないユーザー群に対し、「アプリ経由で商品を購入すると割引をする」といったプッシュ通知を配信したり、アプリで商品をお気に入りに入れている30代後半の男性のみをターゲティングして、そのユーザーがWebサイトに再訪してきたときに状況に合わせたポップアップメッセージを表示させるなどの施策が実行できます。

「Yappli」は280社以上の導入実績があり、ECや店舗販促用のアプリからオウンドメディア、BtoB、新卒採用などに活用されているという。

Reproによると、「Repro」は2018年11月時点で世界59か国、6000以上のアプリに導入されている。

渡部 和章
渡部 和章

「PayPay」の「100億円あげちゃうキャンペーン」は成功だった?【PR効果を検証】 | ECサイト運営に役立つPRの豆知識&最新情報 Presented by ビルコム

7 years 6ヶ月 ago

2018年12月のボーナスシーズン前、良くも悪くも注目を浴びたスマートフォン決済サービス「PayPay」。サービスリリースと合わせて実施した100億円還元キャンペーンはマスメディア、SNS上を騒がせ、特にビックカメラでの家電購入を口コミするシーンが目立ちました。

「PayPay」以外にも、「LINE Pay」や「Origami Pay」などキャッシュレス時流が流れる中、戦国時代の様相を示しています。

今回、筆者が所属するビルコムが提供しているPR効果測定ツール「PR Analyzer」を使って、「PayPay」のメディア露出の効果を数値的に可視化すると同時に、他キャッシュレスサービスとの露出比較を実施してみました。

「PayPay」とは

ソフトバンクとヤフーが2018年6月に設立した合弁会社PayPay(東京都千代田区)は7月27日、バーコードやQRコードを活用したスマートフォン決済サービス「PayPay」の提供を2018年秋から始めると発表しました。

参照記事

2018年12月4日から、「100億円あげちゃうキャンペーン」を2019年3月31日まで実施すると発表し、大きく話題になりました。

「100億円あげちゃうキャンペーン」を起点に大きく盛り上がり

「PayPay」のWeb記事の掲載数推移を「PR Analyzer」で取得
「PayPay」に関するWeb記事の掲載数推移

「PR Analyzer」は、クラウド型のPR効果測定ツールで、ブランド名を登録することで、Webやテレビ、新聞、雑誌の4マスの露出効果をクリッピングして一覧化するものです。

まずはトレンドの反映が早いWeb記事の掲載数推移を、「PR Analyzer」で取得してみました。

ここは予想通り、100億円あげちゃうキャンペーンのメディア露出量が突き抜けていました。その後、システム障害やクレジットカードの不正などが発覚。一気に社会ごととされ、キャンペーン発表時の2倍以上の露出量となっています。2018年7月以降でみると、約3,700件のWebメディア記事数(一部言及も含む)がありました。(ネガティブ記事も何%か含まれるという前提ですが)Web露出量を広告換算費に計算すると、約45億円でした。

また、同様に「PR Analyzer」で取得したテレビクリッピングデータを元に集計すると、テレビ露出(※1)の広告換算費は約58億円(コーナー単位で約130件)ありました。ただし、クレジットカード不正利用などネガティブ露出も24%(換算費ベース)あり、論調については課題が残りました。とは言え、WebとTVの露出量だけでも、広告換算費100億円を超えていることになります。

※1 「PR Analyzer」で取得したテレビ露出データは首都圏キー局を対象

なお、「PR Analyzer」で新聞・雑誌をより正確に測定をするには事前のクリッピング稼働が必要なので今回は省きますが、日経テレコンの「新聞トレンド」検索機能を使って、簡易的に新聞の露出推移も確認してみました。WebやTV同様に12月に大きく露出数を伸ばしています。

次に、Web記事掲載量とTwitter投稿数の相関性を見てみると、キャンペーン開始直後にはそれほど大きく口コミされていないようでした。その後、障害等に関する報道が盛り上がったタイミングで、PayPayに関する口コミも大きく反応していました。

「PayPay」に関するWeb記事掲載量とTwitter投稿数の相関性
【図2】Web記事掲載量とTwitter投稿数の相関性

最後に、図3、図4にて競合3社(LINE Pay、Origami Pay、楽天ペイ)と比較した推移を見てみました。競合含めた4社比較をすると、各社コンスタントにメディア露出していますが、10月以降、PayPayのメディア露出が突出していることがわかります。LINE Payも還元キャンペーンで追随するなど、12月にメディア露出量が伸びています。Origami PayやLINE Payはコンスタントに露出をしているものの、それぞれの露出記事の中身を見てみると、キャッシュレス市場に関する記事の中で並びとして紹介されている傾向にありました。

「競合3社(LINE Pay、Origami Pay、楽天ペイ)と比較したメディア露出量
【図3】競合3社(LINE Pay、Origami Pay、楽天ペイ)と比較したWebメディア露出量
競合3社(LINE Pay、Origami Pay、楽天ペイ)と比較したWeb露出量の広告換算費
【図4】競合3社(LINE Pay、Origami Pay、楽天ペイ)と比較したWeb露出量の広告換算費

本キャンペーン期間中、PayPayの認知度が大きくアップしたと仮定するならば、100億円還元キャンペーンの内容云々だけではなく、伴って発生したシステム障害や事件が起きたから、結果的にアップしたと捉えることがもできるかもしれません

「100億円あげちゃうCP」のニュースはSNSの反響が強い傾向

PRの世界では、単に報道に関する量・質の検証だけではなく、その後のSNS波及まで含めてPR効果を測る動きが広がりつつあります。「PR Analyzer」でもWeb記事ごとのFacebookいいね・シェア数ランキングを見ることができます。

今回のPayPayに関連する報道についても、SNSへの波及について見てみましょう。上位15位を並べてみましたが、反響が大きかった記事傾向が分かります。

反響が大きかった内容は「100億円還元終了」のニュースでした。100億円がわずか10日で消化されてしまった驚きや残念さなどが影響しているのかもしれません。

「PayPay」に関連する報道についてのSNSへの波及

「PayPay」のマーケティングは成功だったのか?

今回のマーケティングでは、キモとなる「PayPayを使った購入」が促進されたことは自明でした。全額キャッシュバック等は含まれるものの、20%還元がほとんどだとした場合、約2週間で約500億円の流通額があったということになります。

PR的な視点からみた効果を「PR Analyzer」で検証しても、広告換算費が100億円超えていること、競合に比べ大きな露出シェアを獲得した点など、「PayPay」の認知率アップという点では大きく伸展したといえるでしょう。ユーザー還元やコンテンツに投資をすることで、メディア露出や口コミ波及に影響を与えるのは現代のマーケティングトレンドかと思います。

後半ではシステム面での課題に議論が集中してしまったものの、ユーザーへの補償や速やかな改修が行われることで、ユーザビリティは進化されることが期待されます。

今後は、玉石混交のキャッシュレスサービス市場において、ロイヤルユーザーの確保に向けた動きが始まるでしょう。今後も、メディア露出や口コミ動向を見ながら、ウォッチしていきたいと思います。

終わりに

今回紹介した「PR Analyzer」ですが、競合他社との露出シェアを簡単に比べられる「シェア・オブ・ボイス」機能を追加しました。

ビルコムでは、toCからtoBまで幅広いお客様のPR支援を行うために、デジタルの力で効果測定を簡単に・効果的に行えるPR Techの推進や、インフルエンサー活用なども含めた戦略立案など、最新動向を踏まえたPR支援を行っています。

PRにお悩みで相談できるパートナーが欲しいという企業の方はもちろん、PR会社で働きながら広報やマーケティングのスキルを伸ばしたい、多様な情報に触れられる環境で企業のPR支援を行いたいという方も大歓迎です。ぜひご連絡ください。

田中 幸司
田中 幸司

チャット利用者の9割が「今後も使いたい」と回答。顧客対応窓口の不満は「待たされる」「通話料がかかる」「返信が遅い」

7 years 6ヶ月 ago

人工知能(AI)技術を活用したコミュニケーションプロダクトを開発するモビルスは1月29日、カスタマーサポートにおけるチャットの利用実態などを調べた「お客さま窓口の利用実態に関するアンケート」を公表、およそ3人に1人はチャットの利用経験があり、そのうち約9割は今後もチャットで問い合わせを行いたいと回答している。

チャット利用について

「お客さま窓口の対応は、その企業のイメージや商品・サービスの購買に影響すると思うか」という設問では、94.8%が「影響がある」と回答した。

モビルスの「お客さま窓口の利用実態に関するアンケート」 「お客さま窓口の対応は、その企業のイメージや商品・サービスの購買に影響すると思うか」という設問

顧客対応窓口への問い合わせの手段として、「これまでチャットで問い合わせをしたことがありますか」と質問したところ、38.4%が「ある」と回答している。

モビルスの「お客さま窓口の利用実態に関するアンケート」 顧客対応窓口への問い合わせの手段として、「これまでチャットで問い合わせをしたことがありますか」と質問

チャットの利用経験者216人に対し、「今後、お客様窓口への問い合わせ手段としてチャットを利用したいと思いますか」と聞いた。その結果、88.0%が「利用したい」と回答した。

モビルスの「お客さま窓口の利用実態に関するアンケート」 「今後、お客様窓口への問い合わせ手段としてチャットを利用したいと思いますか」と質問

チャットを使った問い合わせの便利な部分を質問したところ(選択式・複数回答)、1位は「場所や時間を選ばず、自分の都合に合わせて問い合わせができる」(69.2%)、2位は「オペレーターにすぐつながり、待たされない」(65.7%)だった。

モビルスの「お客さま窓口の利用実態に関するアンケート」 チャットを使った問い合わせの便利な部分を質問

従来の顧客対応手段について

顧客対応の手段として使われる電話や問い合わせフォーム、メールなどに関する不満を質問した(選択式・複数回答)。1位は「担当者に繋がらない・待たされる」(64.9%)、次いで「通話料、通信料がかかる」(44.5%)、「返信が遅い・連絡がこない」(41.8%)、「営業時間内に問い合わせが出来ない」(38.4%)、「オペレーターの対応・回答内容に不満」(32.0%)、「不満に思ったことはない」(7.3%)となっている。

モビルスの「お客さま窓口の利用実態に関するアンケート」 顧客対応の手段として使われる電話や問い合わせフォーム、メールなどに関する不満を質問

調査概要

  • 調査名:お客さま窓口の利用実態に関するアンケート
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2018年12月13日~12月16日
  • 調査対象:20代~60代の男女 562人
渡部 和章
渡部 和章

noscript内のコンテンツをGoogleは無視するが画像は例外的にインデックスする

7 years 6ヶ月 ago

<noscript> タグ内のコンテンツを Google はインデックスしない。
しかし画像は例外だ。<noscript> の中であっても <img> タグの要素はインデックス対象になる。

投稿 noscript内のコンテンツをGoogleは無視するが画像は例外的にインデックスする海外SEO情報ブログ に最初に表示されました。

Kenichi Suzuki

「楽天SOY2018」の総合グランプリは「ヒマラヤ楽天市場店」、2位に「タンスのゲン」

7 years 6ヶ月 ago

楽天は1月29日、「楽天市場」に出店する約4万6000店舗のなかから、購入者からの投票や売り上げなどが優れたショップを選出して表彰する「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2018」(楽天SOY2018)を開き、スポーツ用品小売チェーンのヒマラヤが運営する「ヒマラヤ楽天市場店」が総合グランプリを初受賞した。

「楽天市場」に出店する約4万6000店舗のなかから、購入者からの投票や売り上げなどが優れたショップを選出して表彰する「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2018」(楽天SOY2018)を開き、スポーツ用品小売チェーンのヒマラヤが運営する「ヒマラヤ楽天市場店」が総合グランプリを初受賞
ヒマラヤが運営する「ヒマラヤ楽天市場店」が総合グランプリを初受賞(画像は編集部がキャプチャ)

総合2位は「タンスのゲン Design the Future」(運営はタンスのゲン)。「楽天SOY2017」に総合3位、「楽天SOY2016」では総合8位だったタンスのゲンが、過去最高となる総合2位を獲得した。総合3位は山善が運営する「YAMAZEN くらしのeショップ」。

表彰されたのは168店舗(同一店舗による複数賞受賞含む)。「楽天SOY」は2019年で21回目。

「楽天SOY2018」総合賞上位10店舗
賞名店舗名企業名
総合グランプリヒマラヤ楽天市場店株式会社ヒマラヤ
総合2位タンスのゲン Design the Futureタンスのゲン株式会社
総合3位YAMAZEN くらしのeショップ株式会社山善
総合4位オシャレウォーカーosharewalker株式会社mighty
総合5位A-PRICE楽天市場店株式会社MOA
総合6位モダンデコ株式会社De-Dream
総合7位Alpen楽天市場店@アルペン株式会社アルペン
総合8位Z-CRAFT楽天市場店株式会社ロイヤル
総合9位レンズプレミアム株式会社ストレッチ
総合10位サプリ専門SHOP シードコムス株式会社エフ琉球

「楽天SOY2017」「楽天SOY2016」はどうだった?

2018年1月に開いた「楽天SOY2017」では、総合グランプリに女性向けアパレルや雑貨の「soulberry」(運営はグァルダ)。2位は自然食品を扱う「タマチャンショップ」(運営は九南サービス)、総合3位は「タンスのゲン Design the Future」(運営はタンスのゲン)が受賞した。

「楽天SOY2016」のグランプリは家電などを取り扱う「Joshin web 家電とPCの大型専門店」(運営:上新電機)、2位は「エディオン楽天市場店」(運営:エディオン)、3位は「ビックカメラ楽天市場店」だった。

瀧川 正実
瀧川 正実

売れるネット広告社、GMOメイクショップ、FutureRaysの3社が業務提携

7 years 6ヶ月 ago

売れるネット広告社、GMOメイクショップ、FutureRaysの3社は業務提携し、各社サービス間でのシステム連携を実現した。

売れるネット広告社の単品通販会社向けASPサービス「売れるネット広告つくーる」、GMOメイクショップ「MakeShop」と「MakeRepeater」(顧客の自動分析・メールマーケティングが行えるマーケティングツール)、FutureRaysの通販向け基幹システム「クラウドK」の4ツールがシステム連携した。

ネット広告からの新規顧客獲得のノウハウやランディングページの制作、会員制ショッピングカートシステムでのリピート購入、注文情報や配送情報などの顧客管理、LTV(顧客生涯価値)を最大化するCRM施策まで一気通貫でシステム連携。「MakeShop」で運営するECサイトとの受注データや顧客データとの連係・共有が可能になる。

売れるネット広告社の単品通販会社向けASPサービス「売れるネット広告つくーる」、GMOメイクショップ「MakeShop」と「MakeRepeater」(顧客の自動分析・メールマーケティングが行えるマーケティングツール)、FutureRaysの通販向け基幹システム「クラウドK」の4ツールがシステム連携
3社連携のイメージ

単品リピート通販を行うには、広告出稿や新規顧客獲得のためのランディングページ制作、お試し購入から定期購入へ引き上げるためのメール配信など、単品通販に関する施策などが必要になる。新たな専用システムへの投資など単品通販スタートに関する障壁を取り除くために、3社連携が実現したという。

「MakeShop」「MakeRepeater」「売れるネット広告つくーる」「クラウドK」のすべてに契約すると、各サービスを個別契約する場合よりも、低コストで導入できる料金体系を設定。特設サイト経由での申し込みで、4サービス合算の通常初期費用37万円~を「30万円~」に、月額費用12万8800円~を「7万9000円~」とする連携価格を用意した。

瀧川 正実
瀧川 正実

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