Aggregator

ベイシアのECサイトに不正アクセス。セキュリティコード含むカード情報3101件が流出した可能性

4 years 6ヶ月 ago

ベイシアは11月1日、ECサイト「ベイシアネットショッピング」で利用しているEC構築サービスのサーバーへ不正アクセスがあり、クレジットカード情報3101件、個人情報25万4207件が流出した可能性があると発表した。

不正アクセスを受けたのは、ジーアールが運営するEC構築サービス「オムニECシステム」。2台のサーバーが不正アクセスを受け、個人情報が流出した可能性を示す痕跡を確認。

ジーアールに加え、制作・運用委託先で「オムニECシステム」を扱う東芝テックも「オムニEC」への不正アクセスの痕跡を発見し、一部クライアントへのサービスで個人情報流出の可能性があると公表していた。

不正アクセスを受けた「オムニECシステム」を導入していた「ベイシアネットショッピング」では、2021年4月26日から8月19日までの間にECサイトでクレジットカードで決済した顧客情報3101件、カード決済以外では個人情報25万4207件が漏えいした可能性がある。

カード決済以外の個人情報は、2013年10月1日から2021年4月26日までにECサイトで会員登録した顧客情報3万9101件、2013年10月1日から2021年8月6日までの間にECサイトでゲスト購入した消費者の顧客情報2万1340件、2013年10月1日から2021年8月6日までに予約カタログ注文で店頭受取した顧客情報19万3766件。

クレジットカードで決済した顧客情報3101件では、カード番号、セキュリティコード、有効期限などが含まれている。

ベイシアではECサイトの運営を9月1日に停止。調査結果を踏まえてシステムのセキュリティ対策、監視体制を強化し、再発防止を実施する。外部機関による安全性が確認できた後、運用を再開するとしている。

瀧川 正実
瀧川 正実

PinterestのECビジネス活用方法、23年連続増収のcottaが語る「顧客起点のマーケティング」などのECイベント【11/15~17日開催】

4 years 6ヶ月 ago
全60講演が全部無料で視聴できるECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2021 秋」! 11月15日(月)~17日(水)の3日間にわたって開催

ユナイテッドアローズ、DINOS CORPORATION、Pinterest Japan、ヤッホーブルーイング、ブックオフ、千趣会、資生堂ジャパン、パイオニアといった有名企業、俳優・タレントとしても知られる保阪尚希さんが成功事例などを語る「ネットショップ担当者フォーラム 2021 秋」を、11月15日(月)・16日(火)・17日(水)に開催します。

「顧客起点のマーケティング方法」「最新の消費者インサイト」「ネット広告の現実」「EC×オムニチャネル」などのテーマで講演。zoomを利用したオンラインイベントで、60講演をすべて【無料】で視聴できます。60講演のなかから編集部おすすめの講演をご紹介します。

ネットショップ担当者フォーラム 2021秋

見どころ③ 23年連続増収を続けるcottaを支える顧客起点のマーケティングとは?

23年連続増収を続ける食品EC「cotta」成長の裏側
~徹底した顧客ヒアリング+データ分析の顧客起点マーケティング事例~
14:05~14:50 KB1-4 ゼネラルセッション

ネットショップ担当者フォーラム2021秋 cotta
cottaの公式サイト https://www.cotta.jp/より

23期連続増収を続けるcotta(コッタ)のビジネスの強みは、自社で顧客の心をつかむコンテンツ作りと、拡散を生むインフルエンサーなどとの提携、ユーザーの声やSNSから拾ったアイデアを商品化・サービス化する行動力です。

これらの基盤となるのが、顧客への徹底的なヒアリングと、データ分析の両方を合わせた顧客起点のマーケティング。顧客層の広がりによる新規顧客増、商品開発の精度を上げています。黒須綾希子社長が、cottaの成長を支える顧客起点のマーケティングについて語ります。

cotta 代表取締役社長 黒須綾希子氏
株式会社cotta 代表取締役社長 黒須 綾希子 氏
2007年人材会社大手インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。2010年製菓製パン材料の卸を営む株式会社cottaに入社。卸業の低迷を打破するため、BtoC向けECサイト「cotta」の立ち上げを手がける。徹底したインフルエンサーマーケティングを展開し、2013年東証マザーズへの上場を果たす。その後PB商品のシェアを50%まで増やし独自性を追求し、会員は130万人に。2020年に掲げた中期経営計画に沿って、全国でのテレビCMを展開し更に知名度を上げている。2020年代表取締役社長に就任。大分生まれ、3姉妹の母。
ネットショップ担当者フォーラム 2021秋

見どころ④ EC関連の機能強化を進めるPinterestの活用方法を解説

新しい顧客をつかまえる! PinterestのECビジネス活用を徹底解説
~消費者インサイト、オーガニックのEC活用事例、ローンチ予定の広告事業~
14:05~14:50 KC1-4 ゼネラルセッション

ネットショップ担当者フォーラム2021秋 Pinterest
Pinterestの公式サイト https://www.pinterest.jp/より

生活のあらゆるシーンを彩るアイデアを画像や動画で発見、保存・整理できるビジュアル探索ツール「Pinterest」。EC関連の機能強化を進めており、無料ビジネスアカウントに登録した事業者の自社ECサイトで掲載している商品画像などがピンされた際、商品価格や在庫有無などを表示する「プロダクトピン」などの機能を搭載しています。

「Pinterest」は間もなく、海外で先行展開していた広告を日本市場でもローンチします。最新のインサイトから、オーガニックでファンを獲得・購買につなげる方法を事例を踏まえて解説、そして予定する広告についても海外事例を交えてわかりやすく説明していきます。

Pinterest Jpana カントリーマネージャー 成田敬氏
Pinterest Japan カントリーマネージャー 成田 敬 氏
1997年三井物産入社。同社情報産業本部にてインターネット・メディア関連の新規事業開発、事業投資、関係会社支援業務に従事。
2008年にAOLの広告プラットフォーム事業会社であるアドバタイジングドットコム・ジャパン株式会社(現Oath Japan)に入社。同社COOとして、アドネットワーク、DSP/SSP、動画広告各事業の広告・媒体営業、事業開発、プロダクト開発を統括。
2014年にアマゾンジャパン合同会社に入社。Amazon Advertising(広告事業本部)の営業統括部長として広告主向けの営業チームを統括。2017年に代理店事業本部長に就任。大手広告代理店とのパートナー戦略の立案・実行、及びアドテクノロジー事業立ち上げ、拡大を推進。
2021年10月に Pinterest Japan のカントリーマネージャーに就任。日本市場における同社広告ビジネスの立ち上げ、事業拡大を主導。
ネットショップ担当者フォーラム 2021秋

この他にも、午後には下記の講演があります。

  • 15:10~15:50(B1-5)
    更なる売上アップを実現するために『サイト内検索』にテコ入れ! CVR400%アップの事例で学ぶ、ECサイトのAI活用の重要性~0件ヒット対策から、未来の検索技術まで~(NTTレゾナント株式会社)
  • 15:10~15:50(C1-5)
    「何を買うか」より「誰から買うか」のD2Cへ(株式会社SUPER STUDIO、犬猫生活株式会社)

明日はまた別のオススメ講演をお伝えします!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

日本テレビが通販事業部の基幹システムを刷新/ZOZOのOMOプラットフォーム「ZOZOMO(ゾゾモ)」とは?【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years 6ヶ月 ago
2021年10月29日~11月4日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 通販事業規模100億円超の日本テレビ、通販基幹システムを日本ユニシスのサービス利用型コマース事業基盤へ刷新へ

    日本テレビ放送網の2021年3月期における通販事業売上高は、前期比24.5%増の113億4100万円。EC事業は上昇傾向にある

    2021/11/2
  2. 「実店舗の在庫確認と取り置き」「自社ECとの在庫シェアリング」など実装、ZOZOのOMOプラットフォーム「ZOZOMO(ゾゾモ)」とは?

    ZOZOは「ZOZOTOWN」とブランド実店舗をつなぐOMOプラットフォーム「ZOZOMO」は、「ブランド実店舗の在庫確認と取り置き」「販売サポートツール」「ブランド自社ECとの在庫シェアリング」の3サービスを提供する

    2021/11/1
  3. 2020年度のインターネット広告市場は7.4%増の2.1兆円、2021年度はEC市場の成長などで2.4兆円まで拡大すると予測

    2021年度は巣ごもり需要など景気回復を背景としたEC市場の成長やユーザーのネット通販利用の増加などで、広告主企業のインターネット広告へのシフトが進むとしている

    2021/10/29
  4. メルカリが自社集荷+仕分けの物流子会社「メルロジ」設立、将来的には集荷物流網を外部開放する方針

    中長期的に、メルカリグループ内の物流領域のさらなる効率化や自社集荷物流網を外部に開放する

    2021/10/29
  5. これからのECを勝ち抜くためのヒントがここに! ミウラタクヤ商店と木村石鹸の共通点とは?【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年10月25日〜31日のニュース

    2021/11/2
  6. 【ZOZOの2021年4-9月期】取扱高は23.6%増の2295億円、営業利益20%増の237億円

    商品取扱高は前年同期比23.6%増の2295億700万円。売上高は同14.6%増の762億1200万円、営業利益は同19.5%増の237億9100万円

    2021/11/1
  7. ECを成功に導く商品開発、ブランディングとは?「タマチャンショップ」田中副社長とフラクタ河野社長に学ぶ極意

    ブランドを確立するには自社の理念や強みを把握した上で、地道な積み上げが求められる。コロナ禍に求められるブランドづくりについて、自然食品のECサイト「タマチャンショップ」を運営する九南サービス副社長の田中耕太郎氏と、企業のブランディング支援を手がけるフラクタ代表取締役の河野貴伸氏が対談

    2021/11/2
  8. ヤッホーブルーイング、タマチャンショップ、ozie、『ネットショップ運営 攻略大全』著者など総勢30名登壇のECイベント【11/19開催】

    Amazon Pay主催「はじめるネットショップ ONLINE EXPO 2021」。カートプロバイダーやEコマースエージェンシー、実際にネットショップを運営する事業者などから学ぶ全15講演のオンラインイベント

    2021/11/2
  9. ECサイトの集客施策で重要な「SEO」とは? メリットやデメリット、コンテンツSEOのコツを解説

    ECサイトを運営する上で、多くのショップが課題としてあげる「集客」。そのなかでも重要な「SEO」についてメリット、デメリットなどを解説します

    2021/11/1
  10. あえて「コンビニの近く」に出店するオリジン弁当の出店戦略3つの差別化

    地域に根ざした「家庭の台所代行業」として、顧客の健康に寄与したいという思いで始めたという弁当専門店「オリジン弁当」。コンビニエンスストアの近くに、あえて出店する戦略とは

    2021/11/1

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    ライトオンのECサイトに不正アクセス。氏名はメールアドレスなど個人情報24万件が流出

    4 years 6ヶ月 ago

    ライトオンは11月4日、ECサイト「ライトオン公式オンラインショップ」に対して外部からの不正アクセスが発生し、保有していた顧客の個人情報(ライトオンメンバーズ情報)が流出したと発表した。

    漏えいした情報にはクレジットカード番号、ECサイトのパスワードは含まれていない。同日時点において漏えいした可能性がある個人情報の不正流用といった二次被害は確認されていないとしている。

    2021年10月27日にECサイトへの不正アクセスの形跡を確認し、セキュリティ対策を実施。確認によって顧客情報の流出があったことが判明した。

    流出した個人情報は、ECサイトならびに店舗メンバーズサービスの利用に関して、会員登録フォームから登録したライトオンメンバーズ情報のうち24万7600人分。氏名、電話番号、住所、生年月日、性別、メールアドレスが漏えいの対象。

    警察への通報、個人情報保護委員会への報告、問い合わせ窓口の設置、漏えい対象顧客への連絡などを11月4日までに実施している。

    今後は不正アクセスに対するセキュリティ強化の対策を徹底すると同時に、監視体制のさらなる強化を実施。第三者によるセキュリティ体制の監査を行い、再発防止に努めるとしている。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    電通、セプテーニグループを連結子会社化

    4 years 6ヶ月 ago

    電通グループは、持分法適用関連会社であるセプテーニ・ホールディングスの株式を2022年1月に追加取得し、連結子会社化する。電通ダイレクトはセプテーニ・ホールディングスの完全子会社とし、電通デジタルはセプテーニ・ホールディングスの持分法適用関連会社とする。

    電通グループ、セプテーニグループとの資本業務提携の深化により、国内事業のデジタルマーケティング分野を強化
    https://ssl4.eir-parts.net/doc/4324/tdnet/2036435/00.pdf

    noreply@blogger.com (Kenji)

    【Zホールディングス2021年中間期の取扱高】ショッピング事業は7678億円で約10%増、eコマース取扱高は約1.6兆円で約11%増

    4 years 6ヶ月 ago

    Zホールディングスが11月2日に発表した2021年4-9月期(中間期)連結決算によると、ショッピング事業の取扱高は前年同期比9.7%増の7678億円だった。

    ショッピング事業の取扱高は、2021年4-6月期(第1四半期)が同0.4%増の3808億円、2021年7-9月期(第2四半期)は同20.8%増の3870億円。

    「ショッピング事業」「リユース事業」「サービス・デジタル事業」「アスクルBtoB」「その他」を合算した中間期におけるeコマース取扱高は、同11.3%増の1兆6613億円だった。

    Zホールディングス 四半期ベースのeコマース取扱高推移
    四半期ベースのeコマース取扱高推移(Zホールディングスが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)

    物販系eコマースの取扱高は同9.8%増の1兆3768億円。LINEとの統合による各種取扱高の拡大や、Yahooショッピング、PayPayモール、ZOZOTOWNといったECモールの取扱高が順調に推移した。

    Zホールディングス 四半期ベースの物販系eコマース取扱高の推移
    四半期ベースの物販系eコマース取扱高の推移(Zホールディングスが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)

    今期のコマース事業は、本質的な価値を磨き込みながら、LINEのアセットを活用した差別化戦略を組み合わせ、取扱高の最大化をめざすことを戦略として掲げている。

    Zホールディングス コマース事業の主な戦略
    コマース事業の主な戦略(Zホールディングスが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)

    サービス品質の改善では、効果的な販促キャンペーン、ロイヤリティープログラムの統一を実施。ヤマトホールディングスとの連携で、「優良配送」の実施やフルフィルメントサービスの強化にも取り組んだ。

    出前館やアスクルといたグループのアセットを活用。ラストワンマイルの強化も図っている。

    LINEを活用した購買体験の提供では、LINE公式アカウントの拡大策を実施、LINEギフトとヤフーとの営業連携を開始した。

    LINEギフトは、取扱高と出店ストアともに増加。第2四半期におけるLINEギフトの取扱高は、前年同期と比べ84.3%増。「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」出店ストアへの営業強化によって、LINEギフトへの申し込みストア数は1311件(10月27日現在)となっている。

    Zホールディングス LINEギフトについて
    LINEギフトについて(Zホールディングスが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)
    Zホールディングス LINEギフトの利用者属性
    LINEギフトの利用者属性(Zホールディングスが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)

    LINE公式アカウントの拡大施策では、Yahoo!ショッピング、PayPayモール出店企業へのクロスセルが順調に進捗。足元では、友だち登録者数の増加を図っている。今後は、CRM機能の優位性を訴求しながら、メッセージ配信数の増加・アクティブ率の拡大をめざす。

    Zホールディングス LINE公式アカウント拡大施策
    LINE公式アカウント拡大施策(Zホールディングスが公表したIR資料から編集部がキャプチャ)
    石居 岳
    石居 岳

    ユナイテッドアローズ&DINOSが語る「DX推進とEC強化」、6年で売上40億円の越境EC事例など全60講演のECイベント【11/15~17日開催】

    4 years 6ヶ月 ago
    11月15日(月)~17日(水)の3日間で開催。全60講演が全部無料で視聴できます。ネッ担主催イベント「ネットショップ担当者フォーラム 2021 秋」のご案内

    流通・EC企業の責任者・経営者らがECビジネスに役立つさまざまなテーマをお話しする「ネットショップ担当者フォーラム 2021 秋」を11月15日(月)・16日(火)・17日(水)の3日間で開催します!

    ユナイテッドアローズ、DINOS CORPORATION、Pinterest Japan、ヤッホーブルーイング、ブックオフ、千趣会、資生堂ジャパン、パイオニアといった有名企業や、俳優・タレントとしても知られる保阪尚希さんも登壇。「デジタルとリアルの融合」「海外向けECマーケティング」「ネット広告の現実」「EC×オムニチャネル」などのテーマで講演します。zoomを利用したオンラインイベントで、60講演をすべて「無料」で視聴できます。

    まだお申し込みをしていない方のために、60講演のなかから編集部お薦め講演の見どころをご紹介します。

    ネットショップ担当者フォーラム 2021秋

    見どころ① ユナイテッドアローズとディノスがDX推進方法について熱く語る!

    大企業のDX推進とEC強化、オムニチャネルの進め方
    ~ユナイテッドアローズ、ディノスの事例に学ぶデジタルとリアルの融合~
    11:00~11:45 KB1-1 オープニング基調講演

    ネットショップ担当者フォーラム2021秋 ユナイテッドアローズ
    ユナイテッドアローズの公式サイト https://store.united-arrows.co.jp/より
    ネットショップ担当者フォーラム2021秋 ディノス
    ディノスの公式サイト https://www.dinos.co.jp/より

    OMO時代に向けたビジネスモデルの確立をめざすユナイテッドアローズは、実店舗とECを通じて新しい体験価値を提供するためにDXを推進しています。そのDX推進の責任者である藤原義昭氏と、カタログ通販・テレビ通販などを手がけるDINOS CORPORATIONでデジタルとリアルの誘導でEC強化の推進役を担う石川森生氏が登壇。

    対談形式で「DX推進」「EC強化」「オムニチャネルの進め方」などについてディスカッション。両社の実例をもとに、大企業によるDX推進、EC強化などのヒントをお伝えします。

    ユナイテッドアローズ 執行役員DX推進センター担当本部長CDO 藤原義昭氏
    株式会社ユナイテッドアローズ 藤原 義昭氏
    1974年名古屋生まれ。大学卒業後、リユース大手企業に入社。ジュエリー部門に配属となり、鑑定・査定業務や商品の仕入れを担当。その後、同社ECサイトの立ち上げと運営の中心メンバーとして参画。マーケティング、営業戦略、広報、販促、CRM、IT、出店開発等様々な部門の業務に従事し、同社での最終役職は執行役員マーケティング統括部長。4月1日付でユナイテッドアローズ入社。
    DINOS CORPORATION CECO 石川森生氏
    株式会社DINOS CORPORATION CECO (Chief e-Commerce Officer) 石川 森生氏
    新卒で SBI ホールディングス株式会社入社。SBI ナビ(現・ナビプラス)の立ち上げに参画、営業統括の責務を担う。その後、ファッション通販サイトのマガシークにてマーケティング部門の責任者となり、サイトリニューアルやサイト改善PDCA の確立、広告CRM の最適化、海外の最先端ソリューション導入を推進。2014年1月、株式会社タイセイの WEB 部門を分社化する形で株式会社TUKURU を創業。イントレプレナーとして常に企業の課題解決に従事。2016年2月、株式会社DINOS CORPORATION でCECO(Chief e-Commerce Officer)に就任。既存の枠組みを超える、サスティナブルなECビジネスを構築するというミッションを実践している。
    ネットショップ担当者フォーラム 2021秋

    見どころ② お菓子の越境サブスクを展開するICHIGOが語る海外ユーザーの心を掴む秘訣とは?

    6年で売上40億円の越境サブスク、日本のお菓子と文化で海外ユーザーの心をつかむ極意
    ~海外向けECのマーケティング、運用、組織作りをICHIGOの事例に学ぶ~
    11:00~11:45 KC1-1 オープニング基調講演

    ネットショップ担当者フォーラム2021秋 ICHIGO
    ICHIGOが提供するサービス「TOKYOTREAT」の公式サイト https://tokyotreat.com/より

    株式会社ICHIGOは、日本のお菓子や雑貨を通じて文化を海外へ届けるサブスクリプションモデルとして、2015年から世界150の国と地域に展開しています。

    コロナ禍でも売上昨対比3倍、6年で売上40億強の成長を見せるICHIGOの強みである、海外顧客の心をつかむ現地にローカライズしたマーケティング方法や、サイト運用から発送業務までの内製化によるメリット、企業のグローバル方法について、代表取締役の近本あゆみ氏がお話しします。

    ICHIGO 代表取締役社長 近本 あゆみ 氏
    ICHIGO 代表取締役社長 近本 あゆみ 氏
    大学卒業後、株式会社リクルートに入社。入社2年目から国内向け通販の新規事業にて企画を担当。その後リクルートでの経験を活かし、日本のお菓子は海外の幅広い人に受け入れられると考え2015年に現ICHIGOを設立し、『TOKYO TREAT』にて提供開始、いち早くサブスクリプションに着目し、現在同社では6サービスを手がける。ユーザーファーストの戦略で業界最大手、売上40億円企業まで成長させました。
    ネットショップ担当者フォーラム 2021秋

    この他にも、お昼には下記の講演があります。

    • 12:05~12:45(B1-2)
      売上200%アップ、受注効率125%改善、システム環境改善の事例に学ぶECシステム検討のコツ(株式会社ecbeing)
    • 13:05~13:45(B1-3)
      消費者と創る、Ameba x 買えるAbemaTV社が提供する顧客体験とは(株式会社サイバーエージェント、Braze株式会社)
    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    変化するEコマース。電子から「つながり」「実験」「エシカル」「公平」「エコシステム」へと進化する“E”の意味 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years 6ヶ月 ago
    eコマースの「e」には、engaging(つながり)、experimental(実験)、ethical(エシカル)、equitable(公平)、ecosystem(エコシステム)が含まれるようになってきたという

    物理的にも感情的にも、消費者が集まる場所で存在感を出すことはとても重要です。自分が何を言ったか、何をしたかを覚えている人は少ないですが、皆、何に心を動かされたのかは覚えているものです。

    競争に勝ちたい企業は「e=電子」以上の価値提供を

    コロナ禍は、消費者の行動を劇的に変化させました。強制的なロックダウンとソーシャルディスタンスの措置に直面し、世界経済はデジタル世界へ加速。働き方、商品の購入方法、そしてつながり方を見直すことになりました

    米国内では2020年、大手小売企業が1万2000以上の店舗が閉鎖。全体では約80万の企業が営業を停止しました(例年の平均より20万増)。

    こうした状況は、消費者の購買習慣にも大きな変化をもたらしました。米国のeコマース売上高は前年比32.4%増の7,920億ドルに拡大。国連貿易開発会議(UNCTAD)の調査によると、ブラジル、中国、ドイツ、イタリア、韓国、ロシア、南アフリカ、スイス、トルコでのオンライン購入額は、ほとんどの商品カテゴリーで6〜10ポイント増加しました。

    米国経済が回復しつつある一方、コロナ禍の影響でオンラインショッピングは引き続き注目されています。世界中でもオンラインショッピングが加速しており、企業はあらゆる面でテクノロジー主導のカスタマーエクスペリエンスに適応することが急務となっています

    2021年のカンヌライオンズ(編注:世界最大のクリエイティビティの祭典)のeコマース部門で審査員長を務めたティファニー・ロルフ氏(編注:クリエイティブエージェンシーのR/GAのグローバルチーフクリエイティブオフィサー)は、応募作品を検討したところ、いくつかの明確なテーマを感じました。それは、今日のeコマース環境を反映したものであり、eコマースの「e」は今、「電子」以上のものを意味していることを実感したのです。

    eコマースの「e」には、

    • engaging(つながり)
    • experimental(実験)
    • ethical(エシカル)
    • equitable(公平)
    • ecosystem(エコシステム)

    といった意味が含まれるようになっているというのです。コロナ禍後のグローバル経済で優位に立ちたい企業は、これらの要素に対応する必要があるでしょう。

    Engagingコマース(編注:つながりを活用したeコマース)

    eコマースは単なる取引ではありません。Amazonのように、クリックするだけで「自動補充」されるような簡単な買い物体験を提供する企業が登場する一方、企業は想像力に富んだ魅力的なショッピング体験の必要性を感じています

    たとえば、オハイオ州で愛されているアイスクリームブランド「Jeni's」は、カントリーシンガーでアメリカの象徴であるドリー・パートン氏とタイアップし、限定フローズンデザートを発売しました。この商品は非常に人気が高く、発売数分前に「Jeni'sのサイトがクラッシュするほどでした。

    このようなクリエイティブなコラボレーションは、消費者にとって差別化要因となるでしょう。

    Experimentalコマース(編注:実験的なコマース)

    最高のアイデアは、危機的状況の中で生まれるものです。コロナ禍は、小売業の迅速な課題解決の妨げとなっていた多くの障壁を打ち破りました。

    Pepsiの「Pantry Shop」(編注:ペプシコが始めたお菓子やジュースといった製品をバンドル販売するECサイト)、スナックや飲料を直接顧客に届ける「Heinz to Home」(編注:食品大手ハインツが始めた、自社製品をバンドル販売するECサービス)など、大手ブランドによる一回限りのブティックのようなデジタルショッピング体験が数多く登場しました。

    さらに、配送コストが上昇し、迅速なサービスが求められる中、企業は創造性を発揮し、自動運転車やドローン、ロボットなどの技術を活用して体験を再設計しています。わずか数週間前、Domino's Pizza, Inc.(ドミノ・ピザ)はロボットカーによる配達サービスを一部の顧客に提供。このサービスを利用すると、完全に自律走行する車で商品が届きます。

    ドミノ・ピザが始めた自動走行ロボットによる宅配(編注:編集部が追加)

    いくつもの有名企業がこれらの戦略を実験している今、より多くの企業がこのような体験を試験的に行うことが期待されています

    Ethicalコマース(編注:エシカルコマース)

    エシカルコマースとは、製造方法、仕入先、社会に及ぼす害の有無を考慮して商品を購入することです。

    この現象は、消費者が自分の価値観に基づいて商品を購入したいと考え続ける中で、非常に重要な意味を持ちます。また、ブランドが商品を製造・販売することで、自らの価値観を示す手段にもなっているのです

    たとえば、イギリスの出版社「Big Issue」は、ホームレスの人々に合法的な収入を提供していますが、コロナ禍発生時には、驚くべき問題解決能力を発揮しました。この取り組みは、カンヌライオンズのクリエイティブeコマース部門で最優秀賞を受賞しました。

    「Big Issue」は、選ばれた販売者達にLinkedInを活用して販売機会を発見する方法をトレーニングし、街中に人がほとんどいない状態でも、機会を見つけて販売を行えるようにしました。その結果は明らかでした。同誌は、街頭での50回のやりとりで1件の売り上げだったコンバージョン率を、LinkedInでの10回のやり取りで1件の売り上げにまで高めることができました

    それだけでなく、Big Issueの販売者に対する人々の見方に変化が起こり、彼らは“困窮者”から、LinkedInで活動する権利を持つ“ビジネスプロフェッショナル”へと変化したのです。

    イギリスの出版社「Big Issue」 選ばれた販売者達にLinkedInを活用して販売機会を発見する方法をトレーニングし、街中に人がほとんどいない状態でも、機会を見つけて販売を行えるようにしました
    カンヌライオンズのクリエイティブeコマース部門で最優秀賞を受賞した新しい取り組み(画像は編集部が追加)

    Equitableコマース(編注:公平なコマース)

    「公平」の意味は、伝統的なビジネスの意味での「公平」ではありません。誰が消費者の商品を作り、販売し、その利益を受け取るかという意味での公平性です。

    2020年のコロナ禍で、小規模ビジネスを支援する動きがありました。Amexの「StandforSmall」、Shopifyの「Shopy」、INGの「DealWise」、Verizonの「PayItForwardLIVE」など、小規模ビジネスを支援するさまざまな取り組みがあげられます。

    カンヌライオンズのクリエイティブeコマース部門の受賞者であるAB InBev社(編注:バドワイザーなどで知られる酒類メーカー)は、デジタル分野でも活動しています。店舗のデジタル化を支援する「Tienda Cerca」は、コロンビア、エクアドル、ペルー、メキシコ、エルサルバドル、ドミニカ共和国、パナマ、ホンジュラスの小規模な販売者に提供。オンライン注文を処理して配送するためのプラットフォームで、何千もの小規模事業者のデジタル化に成功しました。

    「Tienda Cerca」に関する説明動画(編注:編集部が追加)

    また、2020年の人種問題をきっかけに、多くの企業が社会的正義や多様性への取り組みを戦略に取り入れました。企業は、単にチェックボックスに印を入れるだけではなく、長期的にコミットし、真の意味での社会的責任を果たす必要があります。これらの問題については、長期的に真の意味での信頼性を確保する必要があります。

    Barbie、Bombas、Foot Lockerなどのブランドは、多様性、公平性、インクルージョンを推奨する長期的なプログラムや商品に投資しています。また、Facebookは「#BuyBlack Friday」を立ち上げ、黒人経営者のビジネスに注目を集めています。

    商取引は、黒人、先住民、有色人種(BIPOC)のコミュニティにとって、より公平な未来を築くための重要な要素であり、消費者が購入の意思決定をする際に、非常に意識されるものです。

    Ecosystem(編注:エコシステムコマース)

    消費者が購買に至るまでの道のりは、もはや直線的ではありません。消費者が買い物をする際に出会うタッチポイントは、物理的にもデジタル上にも無数にあります重要なのは、これらのタッチポイントをつなぐエコシステムを構築し、ブランドを維持しながら魅力的でシームレスな体験を提供することです。

    R/GAの調査によると、75%の消費者は、あらゆるデバイスやチャネルで提供されるシームレスな体験を楽しむだけでなく、そのような体験を期待しています。

    eコマースは、もはや1つのサイトの中だけで完結するものではありません。消費者は、既存のコンテンツに組み込まれた商品を、チャネルやプラットフォームを超えて購入することができます(例:Instagramのショップ、QRコード、AR/VR体験、実店舗など)。いつでもどこでも購入機会があり、至る所でブランドを目にします。最も成功するブランドは、データとクリエイティビティの両方を活用する方法を発見するでしょう。

    ◇◇◇

    2020年のeコマースは主に「(e)motional」(感情)がメインだったと言えます。ブランドは、商取引を単なる取引ではなく、顧客との関係構築の機会と考えるようになりました。ブランドは、意味のある方法、役に立つ方法、さらには楽しい方法を取り入れ、折に触れ、私たちの心を軽くしてくれました。

    結局のところ、物理的にも感情的にも、消費者が集まる場所で存在感を出すことが需要です。自分が何を言ったか、何をしたかを覚えている人は少ないですが、皆、何に心を動かされたのかは覚えているものです。

    現代のブランドは、エモーションを通して消費者と出会う機会を多く持っています。商品やサービスを通じて、人間的な体験を提供し、喜びを加速させ、痛みを和らげ、永続的な関係を築くことが可能です。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    Eコマース業務で押さえておきたい「3+1から考える集客」「商品企画の鉄則と実践方法」 | 強いEC会社を支えるネットショップ担当者を作る人財育成講座

    4 years 6ヶ月 ago
    売れる商品はどうすれば開発できるのか。ECにおける「マーケティング」とは、売れる商品を作ること(連載第17回)

    今回は「戦略づくり」「業務づくり」の5つのポイントの後編、「EC事業の集客は3+1。自社でどの集客手段にフォーカスするかを考える」「売れているものを“少しだけ良くして”売る商品企画の鉄則と実践方法」という、「業務づくり」に近い2つのポイントを解説していきます。

    前回

    ① EC事業をスタートするときに考えたい、自社の「ポジショニング」
    ② EC事業の成長は「立ち位置を決め、見つけて、育てて、広げる」の4ステップで
    ③ まずはバッターボックスに立とう(既存事業がある中でのEC運用のコツ)

    今回

    EC事業の集客は「3+1」。自社でどの集客手段にフォーカスするかを考える
    「売れているものを“少しだけ良くして”売る」商品企画の鉄則と実践方法

    ④ EC事業の集客は「3+1」。自社でどの集客手段にフォーカスするかを考える

    「インターネットを活用したEC事業の集客」というと、リスティング広告や検索対策、Instagramやアフィリエイト広告、リターゲティング広告、Twitter、Facebook……というように、具体的な手段が先行しがちですが、まずはEC事業の集客を「3+1」のカテゴリに分類して考えてみましょう

    1.お金をつかってお客様に知ってもらう「広告」

    1つ目は「お金をつかうことで新しいお客様に自社のECサイトの存在を知ってもらう」手段、つまりインターネット広告です。リスティング広告やアフィリエイト広告、リターゲティング広告、記事広告、Facebook広告など、掲載場所や出し方はそれぞれ異なりますが、「お金をつかって新しいお客様の認知を拡げる」という点ではすべて一緒です。

    2.キーワード検索をしたときにお客様に知ってもらう「検索」

    2つ目はお客様が検索エンジンやSNSでキーワード検索(タグ検索)をおこなったときに自社のECサイトの存在を知ってもらうための手段、いわゆる検索施策です。ここではあえてSEO施策という言葉を使いません。検索エンジンというシステムのためというよりも、見込客であるユーザーが、いま何をどうやってインターネット上で探しているかという、ユーザー側を向いた施策と考えてください。

    3.情報の拡散によってお客様に知ってもらう「メディア」

    3つ目は情報が拡散されることによって自社のECサイトの存在を知ってもらう手段です。ここではメディアと呼びます。メディアには個人メディアと法人メディアの2つがあります。前者はTwitterやFacebook、InstagramなどSNSが中心です。後者の法人メディアにはYahoo! Japanやスマートニュースなどのメディアサイトが挙げられます。PRサイトの活用や、クラウドファンディングの活用なども、メディアに含まれると考えて良さそうです。

    +1:既存導線からの流し込みによってお客様に知ってもらう「リアル」

    最後に「+1」の要素です。この「+1」はEC専業ではない既存のビジネスをやられている事業者のみなさんにしか使えない方法です。それは既存導線からの流し込み。いわゆるネットに対しての「リアル」の活用です。実店舗との連動でECにお客様を誘導したり、既存事業の顧客リストを活用してECへの導線を設計したりすることです。母体となる既存事業がある皆さんは、この「+1」が使える分、EC戦略が1つ有利になるともいえます。

    図:集客の4つの方法「広告」「メディア」「検索」「リアル」

    もしも、すでにブランド認知がある大企業に属する事業者ならば、リアル導線の強化とインターネット広告の活用で一定以上の売上に到達するかもしれません。しかし、中小のEC事業者にはお金と時間というリソースが限られているのが現実です。前回のコラムで紹介したとおり、EC事業の成長は「立ち位置を決め、見つけて、育てて、広げる」が基本ですから、まずはインターネット広告の活用を控えめにすることが大切です。

    となると、中小EC事業者の力の入れどころとしては、「検索」か「メディア」になります。ただ、ECサイトとして一定の検索対策を商品ページに施すとして、それ以上対策をするには、テキストコンテンツや動画コンテンツを中心にしたオウンドメディアを構築する必要が出てきます。地道にコンテンツを増やすことで、確実にお客様の検索の需要を拾える手段ではあるのですが、かなり人的リソースが必要になります。

    集客手段の選択はEC事業の商材やコンテンツの制作力、リアルのブランド力などが関わるだめ、ケースバイケースではありますが、すべてのEC事業者が力を入れるべきなのは、まずSNSです。いかにユーザーを巻き込んで商品企画や販促企画を進めていくか。自社の存在を知ったお客様にどうやってECサイトに来てもらい、商品に興味を持ってもらうか。そして、購入したお客様にいかにブランドの発信側に回ってもらうか。このサイクルを継続して検討していく必要があります。

    ⑤「売れているものを“少しだけ良くして”売る」商品企画の鉄則と実践方法

    EC事業で「マーケティング」という言葉を聞くと、自社の商品をいかにお客様に知ってもらい、いかにその使い方や特徴、付加価値を伝え、スムーズに購入してもらうか、というイメージがありますが、ここで紹介したいのは、本質的に集客の必要がない商品企画をいかにして展開していくかということです。「マーケティング」とは集客や提案のことではなく、そもそもの「売れる商品をつくる」ことだともいえるのです。

    本質的に集客の必要がない商品企画を展開するためにトライしたいのが、すでにECの市場で売れているものを売ること。しかも“少しだけ良くして”売ることがです。

    EC市場で実績がある商品は、すでに市場におけるお客様のニーズが掘り起こされている商品です。もちろ、潜在的なニーズがある商品を作ることも大きなチャンスを生みますが、それはあくまで可能性。潜在的なニーズはいつ顕在化してくれるかわかりません。

    すでに売れている商品なら、商品に対するお客様の認知と認識も十分です。商品自体を伝えるための説明をいくらか省くことができますし、そもそもお客様が「いま現在、探してくれている」商品なのです。

    付加価値を付ける4要素

    しかし、まったく同じ物を売るわけではありません。すでに先行して実績を出している競合ネットショップに勝てる付加価値を作る必要があります。付加価値をつけるために「デザイン性」「専門性」「機能性」の3つの視点、そして「ブランド性」について検討していくと良いでしょう。

    1. デザイン性」は言わずもがな「商品の見た目」の素晴らしさです。特に業界が古い商材カテゴリにおいては、ECでも画一的なデザインの商品が販売されています。「見た目を少しだけ良く」して付加価値を作ります。
    2. 専門性」はECのマーケティングにおいては「専用性」といった方がニュアンスが伝わるでしょうか。「女性専用」「プロ仕様」「業務用」など、その目的や用途に応じて商品を少し改善することで付加価値を作ります。
    3. 機能性」はその名のとおり機能の改善です。機能性の改善には既存の機能をより良くすることと、新しい機能を加えることの2つがありますが、特に既得権益のあるような市場では、ちょっとした機能改善で優位に立てる可能性があります。
    4. そしてプラスワンとしての「ブランド性」です。たとえば「スマートフォンの保護ガラス」といった商材のカテゴリ名しかなかったところに、「デザイン性」「専門性」「機能性」の付加価値を加え、「ブランド名」を加える。ロゴや専用パッケージを作成し、ブランド力を高める。そうすることで、お客様への付加価値をプラスすることができます。
    図:付加価値を付ける4要素「デザイン性」「専門性」「機能性」「ブランド性」

    “めちゃくちゃ良くする”はNG

    売れているものを“少しだけ良くして”売るための考え方として、「デザイン性」「専門性」「機能性」そして「ブランド性」を紹介しましたが、ここでやってはいけないのがこれらの付加価値を過度に加えて売れているものを“めちゃくちゃ良くして”売ってしまうことです。

    大切なのはあくまで“少しだけ良くして”売ることなのですが、「デザイン性」も「専門性」も「機能性」も「ブランド性」も充分な商品に対しては、どうしても「“めちゃくちゃ良くして”売る」をやりがちになってしまうのです。

    なぜ「“めちゃくちゃ良くして”売る」が良くないのか。それは、いま市場で売れているECでのマーケットニーズを外してしまうからです。商品を“めちゃくちゃ良くする”ことで商品原価は上がり、販売価格も上がります。いくら「デザイン性」「専門性」「機能性」「ブランド性」が上がったとしても、お客様からすれば「そんなオーバースペックなものはいらない」となるのです。

    あくまで、「いまのECの市場ニーズ」を自社にスライドさせることがねらいです。そのためにはすでにECの市場で売れているものを見つけたとき、その商品原価を想定し、似たような商品原価で付加価値を加えられるかどうかを検討しなくてはいけません。市場ニーズのある販売価格はできる限り変えたくないわけですから、どの範囲で付加価値を加えられるのか、ここが頭の使いどころです。

    「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という言葉をご存じかと思います。売れているものを“少しだけ良くして”売るのはマーケットインの考え方であり、これを実践しきることができれば非常に強い力になります。ただ、一時期のタピオカブームのときのように、モノマネをする競合がアッという間に出ますから、展開のスピードを速めるか、どこか競合から見えないところに優位性を持つことが重要です。

    EC事業を展開するみなさんの「商品に対する想い」のような話になると、プロダクトアウトの考え方になりますし、プロダクトアウトが間違っているわけでは当然ないので、あくまで知っておきたい考え方の1つと受け取ってください。

    ◇◇◇

    ECの「戦略づくり」「業務づくり」のポイントとして、5つのポイントを2回に渡ってご紹介しました。当然、この5つのポイントを知っているだけではEC事業は成長しません。ポイントを知り、実践し、継続して改善する。これを繰り返すことによって事業は成長していきます。EC事業の組織づくり人材づくりの土台を整え、着実にECマーケティングを展開していきましょう。

     筆者登壇情報

    11月5日(金)16時から開催される無料ウェビナー「ECビジネスの組織、人材、戦略、業務づくりがうまくいく6つのポイント」に、この連載の筆者の石田麻琴氏が登壇します。組織や人材づくりに課題がある企業経営者、責任者、担当者の方や、ECビジネスを強化したい方におすすめの内容です。ぜひご視聴ください。

    イベントについての詳細、事前登録はこちらから
    「ECビジネスの組織、人材、戦略、業務づくりがうまくいく6つのポイント」の事前登録はこちらからから!
    石田 麻琴
    石田 麻琴

    電通、ツイッターのデータクリーンルームを提供

    4 years 6ヶ月 ago

    電通と電通デジタルは、Twitter Japanと共同でデータ統合基盤(いわゆるデータクリーンルーム)として「Twitter Data Hub Omusubi」を提供する。ツイッターの保有するデータとクライアントなどが保有するデータを掛け合わせて、広告の成果を分析できる。

    国内初、Twitterと構築したData Clean Room「Twitter Data Hub Omusubi」を提供開始
    https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/1028-010455.html

    noreply@blogger.com (Kenji)

    ネット広告費、2024年度は3兆円越へ

    4 years 6ヶ月 ago

    矢野経済研究所によると、2020年度の日本のインターネット広告費は2兆1,290億円。2021年度は前年度比114.5%の2兆4,370億円の見込みで、2024年度には3兆円を超えると予測している。

    インターネット広告市場に関する調査を実施(2021年)
    https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2839

    noreply@blogger.com (Kenji)

    ECを成功に導く商品開発、ブランディングとは?「タマチャンショップ」田中副社長とフラクタ河野社長に学ぶ極意

    4 years 6ヶ月 ago
    ブランドを確立するには自社の理念や強みを把握した上で、地道な積み上げが求められる。コロナ禍に求められるブランドづくりについて、自然食品のECサイト「タマチャンショップ」を運営する九南サービス副社長の田中耕太郎氏と、企業のブランディング支援を手がけるフラクタ代表取締役の河野貴伸氏が対談

    自社ECに加えて、楽天市場やアマゾンなどのECモールでもショップを展開する「タマチャンショップ」。九州の自然食品を扱うネットショップとして、EC展開は17年目になる。商品開発や企画力を武器に事業を展開しながら、自社のブランドづくりにも力を入れてきた。かたや、他社のブランディング支援を行うフラクタも、コロナ禍で新たなブランドの創出の支援に挑んでいる。「タマチャンショップ」の田中耕太郎副社長とフラクタの河野貴伸社長の2人が、ブランディングについて互いに質問をぶつけ合った。

    顧客のニーズをくみ取って商品を開発

    タマチャンショップ フラクタ 対談 フラクタ河野氏からタマチャンショップ田中氏への質問
    フラクタ河野氏から「タマチャンショップ」田中氏への質問

    河野貴伸氏(以下、河野氏):「タマチャンショップ流『ヒト』『コト』『モノ』で創るブランド力」というテーマで、お話をうかがいたいと思います。

    私が一番お聞きしたかったのは商品開発についてです。「タマチャンショップ」は商品1つひとつにとてもこだわっていて、表現はもちろんのこと、商品の開発力や企画力が強いと感じています。商品開発はどのような流れでしょうか?

    田中耕太郎氏(以下、田中氏):「タマチャンショップ」は九州を拠点としたショップで、「日常で食べる自然食」と「日常では摂取しづらい栄養にフォーカスした健康食品」という2つの軸で暮らしをサポートしています。

    商品の開発や企画は、基本的に私が9割近くを手がけています。「タマチャンショップ」では、企画開発したものをスピード感を持ってどんどん展開していくことを重視しています

    それと同時に、健康面を気にしたり、栄養を効率的に摂取したりといった消費者のニーズについて日夜考えています。作れそうなものであれば試作してみたり、メーカーを通して理想に近づけたりしつつ、実際にニーズがある商品なのか検討しています。

    河野氏:まずは自分で作ってみるというか、形にしていくスピード感が「タマチャンショップ」の強みでしょうか?

    田中氏:「タマチャンショップ」の一番の強みだと思います。大手企業では商品開発の段階から稟議などの作業が発生します。それに対して「タマチャンショップ」では、私が作る段階ですぐにリリースできるくらいの状態になっています

    ただ、当社でもデザイナーや企画チームに相談して、その商品に「タマチャンショップ」らしさがあるかを話し合い、最終的にその商品に合うデザインに整えていきます。

    河野氏:世の中のニーズについて仮説を立てて商品を開発していくのは、相当ヘビーな作業ではないでしょうか。

    田中氏:そうですね。それでも、その商品が世の中に本当に必要かを見極めることは、すごく大事だと思っています。それがないと、基本的に自分たちのエゴになってしまうので。そのため、マーケティングしながら商品を開発するというのが大事になってきます。

    河野氏:商品を購入したお客さまの声は気になりますか?

    田中氏:一番気になりますね。リリースした後にお客さまの感想を見て、悪い評価であればどこに問題があったか、どう改善すれば良いかを考えます。その意味では、リリースした後というのは、商品のブラッシュアップをする上でとても大事な時期と言えます。

    河野氏:それはまさにDtoCの1つの重要なプロセスだと思います。お客さまと直接やり取りして、お客さまを理解して、どんどん提案していくというサイクル。これが圧倒的な商品開発力や企画力につながっていると感じました。

    タマチャンショップ 九南サービス副社長の田中耕太郎氏
    九南サービス(タマチャンショップ) 副社長 田中耕太郎氏

    商品が会社の理念やビジョンを物語化する

    河野氏:「タマチャンショップ」はサイト内で多くのコンテンツを展開しています。ページのデザインやコンテンツを作るにあたって、「美しい」「格好良い」などいろいろな選択肢があると思います。その一方で、お客さまが文章を読んで理解しやすい、間違った理解にならないように気を配っているなど、接客的な要素も大事になります。

    デザインの選定や文章の読みやすさには、サイト全体のバランスが求められます。こういった情報発信で、普段気をつけていることはありますか?

    田中氏:そこは非常に重要な点だと思います。優先順位として、まずは自分たちの理念やビジョンについてデザインを通じてブランディングし、それからSNSを利用して発信していきます。

    この順番が逆ではいけないと思っています。あくまでも理念や思いなど自分たちが伝えたいことがあって、そのためにどういったツールを使うかを大事にしたい。TikTokが流行っているからと無理にTikTokを使うのではなく、そのツールは自分たちが伝えたいことと相関性があるのか、しっかり考えないといけないと思います。

    今はLINEやInstagramなど便利なツールがありますが、それが「伝える」ツールなのか「売る」ツールなのか、メリハリをつけて活用することが大事だと感じています。

    タマチャンショップのブランディングのイメージ
    「タマチャンショップ」のブランディングのイメージ

    田中氏:ブランディングについてはいろいろな考え方や理論がありますが、私の場合は会社を立ち上げた際の理念やビジョンがすごく大事です。しかし、ともするとそこを忘れがちで、「何が本当にやりたいことだっけ?」となるケースが多々あると思います。

    時代の動きが速すぎて、特にコロナ禍以降は新しいツールや情報が多すぎて、そこに追いついていかないといけないという焦りもあります。その結果、安易に安売り合戦に参入してしまうこともあります。

    しかし、こうした時代だからこそ、自分たちの理念やビジョンを改めてスタッフと共有し、その上で「ヒト」「コト」「モノ」が一緒になって商品を生み出していく。その延長線上にリピーターやファンの方が熱狂してくれたり、口コミが広がったりしていくのかなと思います。

    商品が会社の理念やビジョンを物語化し、その物語を伝えていくところに売り上げや利益が生まれていくのではないかと思います。

    ですから、物語を自分たちでどう作って、それをどのように売り上げにつなげるか。結局、本質はここかなという気がします。そのためには、買った後にお客さまが語る要素がないといけないと感じていて。お客さまが語れる要素をしっかりと伝えていくべきじゃないかと思っています。

    河野氏:そのあたりが「タマチャンショップ」らしさという気がします。そしてこの「らしさ」みたいなものをきちんと作っていくのが、ブランディングにおいてはすごく重要だろうと感じています。

    数年かけて「タマチャン」らしさを演出

    河野氏:3つ目の質問ですが、「タマチャンショップ」のブランドを構築していく上で、特に苦労した点についてお聞かせください。

    田中氏:それはもう1つに絞られます。先ほど言われていた「らしさ」をいかに浸透させていくか、そのことをここ数年かけて行ってきました。

    例えば出店しているECモールのお客さまから質問が寄せられる際、最初に「楽天で買ったんだけど」「ヤフーで買ったんだけど」と言われるわけです。しかし私たちからすると、まずは「タマチャンショップで買ったんだけど」と言ってもらわないといけない。つまり、出店先のモールではなく私たちのブランドで語ってもらいたいわけです。

    そのために私たちが徹底したのは、デザインの統一です。商品のデザインはもちろんですが、配送用段ボールや梱包材も統一し、ECモールらしさを消して「タマチャンショップ」らしさを演出していきました

    それを2、3年くらいかけて取り組んでいくと、お客さまからの問い合わせで「タマチャンショップで買ったんだけど」という声が徐々に多くなってきました。

    河野氏:そこはすごく大事なポイントですね。ただ、おっしゃったように効果はすぐには出ない。2、3年続けてようやく成果が見えて、「やって良かった」となると思います。その意味では、この2、3年をいかに我慢して続けていくかが大事ですね。

    田中氏:楽天、ヤフー、アマゾンのようなECモールで展開していく場合、そのなかでいかに個性をとがらせていくか、つまり差別化がファン作りに大事だと思います。ここを突破しない限り、自分たちらしさが出てこなくて、お客さまが競合他社に流れてしまう。当社としても自分たちらしさを確立すること、個性を打ち出すことに本当に苦労しましたね。

    コロナ禍で「生き残る」ためのブランディングに移行

    タマチャンショップ フラクタ 対談 タマチャンショップ田中氏からフラクタ河野氏への質問
    「タマチャンショップ」田中氏からフラクタ河野氏への質問

    田中氏:私から質問させていただきます。コロナ禍で、ブランディングの面で変化は出てきたでしょうか? というのも、お客さまがブランドを見る角度が少しずつ変わってきているように感じており、それを反映する形でブランディングの面でも変化が起きているのか気になっています。

    河野氏:変化という点では、すごく大きな変化があったと感じています。

    コロナ前の世界では、ブランディングは比較的、他社よりも抜きん出ることを目的とすることが多かったんですね。ただ、私たちは以前から「ブランディングというのは『生き残る』ためにやることであって、他社から『抜きん出る』ためにやるというのは難しい」という話をしていました。

    先ほどのお話でもあったように、ブランディングというのは積み上げていくものですし、泥臭いこともやっていく必要があります。ロゴを変えたから急に売り上げが伸びるわけではありません。積み上げによって、お客さまに選んでいただく、信頼していただく。そうして選ばれ続けた結果、「生き残る」のだと思います。

    コロナ禍において、今までの商売の仕方では立ち行かなくなって変革を迫られるなかで、「生き残る」ためにブランディングを考える企業が増えたと思います。それは嬉しくもあり、同時に過酷な状況の現れだとも感じています。

    「ブランディング=デザイン」という誤解

    フラクタ代表取締役の河野貴伸氏
    フラクタ代表取締役 河野貴伸氏

    田中氏:河野さんのもとにはいろいろなブランディングの案件が寄せられると思いますが、昨今の傾向はありますか? 皆さんブランディングでどういった点の改善を求めているのでしょうか?

    河野氏:「ブランドとして上手くいっている企業のようなことを実現したい」「△△さんみたいになりたい」という相談からスタートすることが多いですね。

    そのなかでも多いのは、デザインやロゴは外部に依頼して作ってもらうものの、現場のビジネスに反映されない、と言うケースです。つまり、作ってもらって終わりで、実装のフェーズで上手く嚙み合わず、施策と連動しないのです。そうした問題を改善したいというニーズが多いです。

    田中氏:確かに私たちも、そういう時代がありました。私がデザイナーと相談する時も、その内容は漠然としたものでした。競合が増えてくるなかで、常に走り続けないといけない。それで何かをしないといけないのですが、何をすれば良いのかはわからない。

    河野氏:よくあるのが「ブランディング=デザイン」のように思われることです。しかし、本来はデザインの根本となるアイデアや、「こういうお客さまに対して、こういう価値を提供したい」ということを考えるのが、ブランディングだと思うんです。そこは事業者自らが導き出していかなきゃいけないと思います。

    その根本がないと、どんなに優秀なデザイナーに依頼しても上手くいかないということが起きるので、その根本のところを最初に作っておくのはとても大事だと思います。

    顧客と一緒に夢を叶える「ブランディングの最終形」

    田中氏:3つ目の質問ですが、ブランディングを手がける上で最も大切にしていることや、大事なポイント「ベスト3」があれば教えてください。

    河野氏:ブランディングはいろいろな解釈があるのですが、根源にあるのは「誰にどんな価値を提供するか」ということだと思います。その上で、大事なことを3つ挙げるとすると以下のようになります。

    ①一方通行の価値の押し付けを避ける

    河野氏:私が考えるブランディングの大事なポイント1つ目は、「経営と切り離してはいけない」ということです。つまり、素敵なブランドができました、素敵なロゴができました、素敵なコンセプトができました、でも売れませんでした。これではダメだということです。

    なぜなら、ブランディングはお客さまとのコミュニケーションです。一方通行の価値の押し付けになってはいけない。お客さまがお金を払って商品を購入し、満足したり、時には不満があったりということを繰り返しながら、企業は良いブランドを作っていきます。これは絶対忘れてはいけないと思います。机上の空論になってはいけないということです。

    ②デジタルとアナログで1つの世界を作る

    河野氏:大事なポイントの2つ目は、Eコマースやデジタルの活用はすごく大事である一方、アナログをデジタルに変換するだけだとまったく意味がないということ。

    特にコロナ禍に起きたことですが、「とりあえずECサイトを作れば良い」「全部ECで売るようにしよう」というのは、デジタルを活用できているとはいえない状態だと思います。真のデジタルネイティブというのは、デジタルとかアナログとか関係ない人たちなんですよね。

    多くの人がお店に行きにくくなったからとECにすべて振り分けるのではなく、お客さまとより安心してコミュニケーションできるリアルな場をどうやって作れば良いか知恵を絞り、その先の購入のプロセスでどうやってECにつなぐかを考える、そういったフラットな地平線みたいなものを作っていく必要があると思います。

    この時代のブランディングというのは、デジタルを前提としつつアナログも意識した上で、両者を融合して1つの世界を作っていくことをめざすべきだと感じています

    ③自分たちで自走してブランディングをし続ける

    河野氏:最後の大事なポイントですが、自分たちでブランディングすることがすごく大切です。専門家に指摘されてそれで終わるのではなく、自分たちで自走してブランディングし続ける。やはりこれができないと、結局どこかで自分たちの魂じゃないものになってしまいます。

    そこはすごく苦しい部分でもありますが、自分たちでブランドを成長させ続けるという覚悟、それがブランディングをしていく上ですごく大事なことだと考えています。

    田中氏:私たち「タマチャンショップ」は、実店舗もやっていますが、もともとネット通販からスタートしています。デジタルとアナログを融合することがこれからますます大切で、同時にデジタルとアナログそれぞれの特性を生かせる領域を見定めることが今後は差別化になると思います。

    そして、ブランディングはこれまで企業側から何かを伝えることだけでしたが、今後は自分たちの理念やビジョンを掲げて、お客さまと一緒に夢を叶える。それが「ブランディングの最終形」になっていくような気がします。

    その際に自分たちが本当に愛しているもの、自分たちが語れるものを届けるべきであり、自分たちが語れないものを売ろうとしても、そこはすぐに見透かされてしまう気がします。まずは自分たちが熱狂してこそ、お客さまも熱狂してくれるのではないでしょうか。

    キヨハラサトル
    キヨハラサトル

    人気記事トップ10

    人気記事ランキングをもっと見る