どうなる!? 楽天モバイルからの乗り換え、人気は「povo」「UQ」のKDDI系だったが大規模障害発生し……【MMD研調べ】

Rakuten UN-LIMITの「0円プラン」が廃止となり、他社の低価格プランへの乗り換えが相次いでいる。

MMD研究所は、「楽天モバイル0円廃止発表後の実態調査」の結果を発表した。調査時期は2022年6月10日~13日で、18歳~69歳の男女25,000人から回答を得ている。

4大キャリアと言いつつも3強+1弱の状況

楽天モバイルは2022年5月13日に、新しい料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」を発表。7月1日から提供を開始した。それまで基本無料で提供されていた「Rakuten UN-LIMIT VI」が廃止されたことで多くのユーザーが他社のプランに移行したあるいは今後移行するとみられている。

今回のMMD研の調査によると、22,770人がメインで利用している通信サービスは、キャリアの主要プランのシェアは「docomo」29.4%、「au」19.0%、「SoftBank」12.2%、「Rakuten UN-LIMIT」8.2%だった。オンライン専用ブランドは「ahamo」4.5%、「povo」1.9%、「LINEMO」0.9%、各社のサブブランドは「Y!mobile」8.7%、「UQ mobile」5.7%だった。MVNOは残る9.6%に留まった。

2,156人がサブ利用している通信サービスでは、「Rakuten UN-LIMIT」が20.0%まで上昇する。ゼロ円プランだから維持しているという人が多いと思われる。

Rakuten UN-LIMITの利用ユーザー(メイン利用1,872人、サブ利用432人)のうち、「直近の月間利用データ容量」を聞くと、メイン利用の最多は「1GB以下」48.9%、次いで「2GB~5GB」22.1%、利用していない割合は2.7%だった。サブ利用の最多は「1GB以下」62.8%、次いで「2GB~5GB」9.9%だった。サブ利用者では「利用していない」11.1%も多く、やはりヘビーには使っていないようだ(利用データ量を把握している人のみ回答)。

そして、Rakuten UN-LIMIT利用者に「継続・他社乗り換え・解約の意向」を聞くと、メイン利用者では「継続」65.4%、「他社乗り換え」29.0%、「解約」5.7%となった。サブ利用者は「継続」34.6%、「他社乗り換え」32.7%、「解約」32.6%となった。

Rakuten無料プラン終了で、やはり狙いは“他社の無料プラン”?

今回の「Rakuten UN-LIMIT VI」終了により、他社乗り換えを検討しているのは、Rakuten UN-LIMITメイン利用者542人とサブ利用者141人。これらの人に、乗り換え検討先の通信会社を決めているかを聞くと、メイン利用者の67.1%(364人)、サブ利用者の75.4%(107人)が「決めている」とした。さらに具体的な通信会社を聞くと、メイン利用者364人では「povo」36.8%、「UQ mobile」9.1%、「OCNモバイルONE」7.8%が上位だった。サブ利用者107では「povo」44.0%、次に「LINEMO(3GB)」11.2%、「SoftBank」5.6%が上位だった。

KDDIのオンライン専用プラン「povo」(povo 2.0)は、基本料ゼロ円で提供されており、回線を維持するだけならRakuten UN-LIMITと同様の運用が可能だ。そのために移行希望者から支持されたとみられる。

ただし、KDDIの通信網では7月2日未明に大規模障害が発生。au携帯はじめ、povo、UQ mobileなどの音声通話・データ通信に60時間以上に亘るトラブルが発生した(7月4日16時時点でほぼ解消されたことが発表)。

KDDIサイトのお知らせ一覧(7月4日12時時点)

ゼロ円での回線維持は魅力だが、万が一のケースを考えると、サブ回線は異なるキャリアにするなどユーザーの工夫も必要かもしれない。

調査概要

  • 【調査対象】18歳~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2022年6月10日~13日
  • 【有効回答数】25,000人
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