通信キャリアの乗り換え、人気トップは安定のドコモ。2位は楽天モバイルが健闘【MMD研調べ】
MMD研究所は、「2021年3月 通信サービスの利用動向調査」において、通信サービスのプラン変更・乗り換えに焦点を当てた分析結果を発表した。
今年に入り、ドコモ・KDDI・ソフトバンクの通信事業会社大手から、料金値下げや新プラン・新ブランドの発表が相次いでいる。この調査は、18歳~69歳の男女40,000人を対象に2021年2月8日~10日に実施された。
“同じ通信会社の新ブランドへの乗り換え”には、注意が必要
まず「通信の月額料金」を通信サービス別に見ると、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの利用者21,816人は平均6,786円。Y!mobile、UQ mobileの利用者3,544人は3,548円。MVNOの利用者3,701人は2,030円だった(Rakuten UN-LIMITは無料期間のため除外)。MVNOは廉価だという認識は徐々に知られてきたが、実際に大手3キャリアの平均利用額の3分の1以下に収まっている。
利用額の分布で見ても、MVNOは「1,000円~2,000円未満」がボリュームゾーンだが、Y!mobile、UQ mobileは「2,000円~4,000円未満」、大手3キャリアはそれ以上の額になっている人が相対的に多い。
携帯電話・スマートフォンの利用者(37,731人)に、「メインで利用している通信会社について、料金プラン変更や乗り換えを検討しているか」を聞くと、「検討している」37.0%、「検討していない」63.0%で、4割近くが検討中だった。
変更・乗り換えを検討している13,962人に、「次のプラン変更や乗り換えの検討先」を聞くと、「NTTドコモ(ahamo以外のプラン)」24.7%、「ahamo」21.8%、「Rakuten UN-LIMIT」18.1%が上位だった。絶対的な利用者数の多いドコモに対し、楽天の健闘が伺える。
NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの大手3社では、“利用会社はそのままに新発表されたプラン・ブランドに移行したい”という人が、それぞれ「ahamo」72.9%、「povo」82.4%、「LINEMO」76.6%と多数を占めている。au(KDDI)の人気は、それだけ現プランへの不満の裏返しかもしれない。ただ実際には、同じ通信会社であっても、キャリアメールや一部決済機能が使えなくなる・引き継げないことがあるため、注意が必要だろう。
なおサブ端末を持っていない33,626人に、「2台目のスマートフォンの契約を検討しているか」を聞くと、「検討している」5.6%が存在し、検討している1,893人に「契約検討先」を聞くと、一定以内の使用であればゼロ円で利用できる「Rakuten UN-LIMIT」24.8%が最も多かった。電話番号のキープといった使い方を想定していると考えられる。
調査概要
- 【調査対象】18歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査期間】2021年2月8日~10日
- 【有効回答数】40,000人
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