凸版印刷が仮想空間上の複数のバーチャル店舗を集めたスマホアプリ「メタパ」を提供へ
ショッピングモールの感覚で周遊可能、遠隔地の家族や友人と一緒に買い物する体験実現
2021/12/3 7:02 UX/CX | EC/ネットショップ
凸版印刷は、仮想空間上に構築された複数のバーチャル店舗をショッピングモールのように1つに集めたスマートフォンアプリ「メタパ」を開発した、と12月2日発表した。12月15日から提供する。メタバース(3D仮想空間)市場の拡大を見据えた。出店店舗の第1弾として体験型小売店「b8ta(ベータ)」を展開するベータ・ジャパンの「Virtual b8ta」がオープンする。
凸版印刷は、仮想空間上に店舗を構築して実店舗と連携するサービス「IoA Shopping」を3月に開発し、実証実験を行っている。今回メタパで複数の店舗をショッピングモールの感覚で周遊できるようにするとともに、店舗レイアウトの簡素化でCGの構築コストを抑え、店舗の参加を容易にした。利用価格は、バーチャル店舗や3G CG企画制作を含め1店舗300万円から。
メタパは複数の店舗を集約したアプリのため、出店企業のバーチャル店舗をめぐって買い物できるうえ、遠隔地にいる家族や友人と同時接続してそれぞれのアバターで店舗の移動や音声会話、テキストチャットが楽しめ、一緒に買い物をする体験が実現する。商品は3D CG化でさまざまな角度から確認が可能で、AR(拡張現実)機能で実際のサイズ感やイメージが分かる。
メタパを利用する企業・店舗は、バーチャル店舗の構築、アプリへの搭載、ECサイトへの連携が一括して可能。アクセス人数、商品の閲覧数、ECサイトへの遷移数などのデータの分析もできる。凸版印刷は出店企業・店舗を募り、2021年度内に月間1万人以上のアクセス数を目指す。併せて、ショールーム、オフィス、スポーツ・観光ができるメタバース構築も進める。
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