新型コロナ以降のマーケティング施策、「見込み客を獲得している実感」が真っ二つに分かれる【全研本社調べ】

見込み客の“質”が大事だと思いつつ、具体的な施策は進められていない。

全研本社は、「リード」(見込み客)の獲得状況やその質に焦点を当てたマーケティングに関する調査結果を発表した。調査時期は2021年9月7日~8日で、製造業の営業企画・マーケティング販促担当者110名が回答している。

コロナ禍以降のリード獲得に納得している・していないマーケターが二極化

まず、「新型コロナ以降(2020年2月~)、新たに行ったマーケティング施策により、リードを取れるようになったと感じているか」と聞くと、「かなり感じている」18.6%、「やや感じている」35.7%、「あまり感じていない」37.1%、「まったく感じていない」8.6%となった。感じている派がやや多いが、ほぼ真っ二つに意見が分かれる結果となっている。

そこで「かなり感じている」「やや感じている」と回答した38人に「獲得したリードの成約率に満足しているか」と聞くと、「まったく満足していない」13.1%、「あまり満足していない」42.1%で、満足していない人のほうが多いようだ。

「成約率が低いリードが多くなっている原因」を聞くと、「自社の魅力が伝わりきっていない」33.6%、「メインターゲットからリード獲得ができていない」30.0%が特に多い。

また「現状の獲得リードに対する課題」を全体に聞くと、「競合他社と比較しているリードが多い」31.8%、「アポにならないリードが多い」31.8%、「見込み顧客との連絡が付きづらい」28.2%が上位だった。

成約や商談につながるリードがまだまだ獲得できていない現状

そこで、「リードの数」と「リードの質」に焦点を当て、「どちらを優先したほうが生産性が高くなると思うか」と聞くと、「リードの質」20.1%、「どちらかといえばリードの質」41.8%、「どちらかといえばリードの数」13.6%、「リードの数」4.5%、「どちらとも言えない」20.0%となり、“リードの質”派が圧倒的に多かった。

さらに「成約になりづらい“リードの質”を改善するために、現在具体的に検討している施策はあるか」を聞くと、「まったく考えられていない」8.1%、「あまり考えられていない」25.5%、「やや考えている」31.8%、「明確に考えている」9.1%、「わからない」25.5%となり、かなり苦闘している状況がうかがえる。“リードの質”が大事だと思いつつ、具体的な施策は進められていないようだ。

また「リードの質を改善することで、どんな効果が期待されるか」については、「受注率の向上」38.2%、「売上・利益の拡大」34.5%、「労働生産性の向上」32.7%、「受注単価の向上」30.9%が3割を超えて上位となった。

ただ、こうした期待の割に、リード獲得の満足感も低く、具体的な施策が進んでいないのが実状だ。これら結果からは、マーケティング現場も納得できる“成約につながるリード”をいかに獲得するかが重要と思われる。

調査概要

  • 【調査対象】製造業の営業企画・マーケティング販促担当者
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査期間】2021年9月7日~8日
  • 【有効回答数】110名
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