1日あたりのメディア接触時間、7.5時間超で過去最高に到達【博報堂DYMP調べ】

背景にはやはりコロナ禍? 前年から約40分増と過去最高の伸び。

博報堂DYメディアパートナーズ(メディア環境研究所)は、「メディア定点調査2021(時系列分析)」の結果を発表した。同調査は、2006年から毎年実施されており、生活者のメディア接触時間やメディア意識などを集計している(データ、グラフ図表は東京地区ベース、以下同)。

2020年→2021年にメディア接触時間が大幅増で過去最高に

それによると、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、パソコン、タブレット端末、携帯電話/スマートフォンといった「メディア総接触時間(1日あたり/週平均)」が、2020年の411.7分から大幅な伸びを見せ、7.5時間超となる450.9分に到達した。伸び率・総接触時間ともに過去最高を記録しており、コロナ禍による巣ごもり需要などが寄与したと考えられる。

機器別で見ると、「携帯電話/スマートフォン」 (昨年から18.0分増)を始めとして、「タブレット端末」(同9.7分増)、「パソコン」(同8.4分増)が増加し、視聴シェアを大きく伸ばした。一方「テレビ」の接触時間も5.8分増加している。

「定額制動画配信サービス」の利用率は、2020年から9.7ポイント上昇して46.6%。コロナ禍前から伸びていたが、急成長を維持している。インターネット動画をテレビで視聴できる「ストリーミングデバイス」の普及率も、9.0ポイント増の25.5%に達している。

視聴者は、テレビ放送とネット動画の区別があいまいになっており、「テレビの利用時間」を聞く質問に対して、「有料動画」「無料動画」などを回答するようになっている。

メディア意識・態度の変化では、「好きな情報やコンテンツは、好きなときに見たい」がもっとも変化し、昨年から6.3ポイント増加して6割を超えた。

調査概要

  • 【調査対象】東京都・大阪府の15~69歳男女
  • 【調査方法】郵送調査法(調査:ビデオリサーチ)
  • 【調査期間】2021年1月21日~2月5日
  • 【有効回答数】2地区計962サンプル(東京647、大阪315。2020年住民基本台帳に基づき性年代でウエイトバックを実施)
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