スマホ所有によるシニアの生活変化、7割が「すぐ検索するようになった」【ドコモ・モバ研調べ】
スマホを所有する60~79歳の男女に焦点を当てて調査を実施。男性は地図アプリを活用傾向。
2019/11/1 8:00 調査/リサーチ/統計
NTTドコモ モバイル社会研究所は、スマホを所有する60~79歳の男女に焦点を当てた分析結果を発表した。同研究所では2019年1月に「2019年一般向けモバイル動向調査」を実施。今回の分析対象は、スマホを所有する60~79歳(シニア世代)の男女1,133人に限定した内容となっている。
スマホ所有による変化、7割が「疑問をすぐ検索するようになった」
この分析では、「スマホの普及はシニアの生活にどのような変化をもたらしているか? 」をテーマに、下記の11項目について、スマホ所有による変化を質問した。
- (1)疑問に思ったことをすぐに調べるようになった
- (2)電車・車の渋滞情報等によりストレスが減った
- (3)カメラ機能でメモ・板書を取る機会が増えた
- (4)地図アプリ等により道に迷わなくなった
- (5)商品を簡単に見つけてネットで購入するようになった
- (6)音楽プレイヤーやカメラ等の専用機器の持ち歩きが減った
- (7)商品を簡単に見つけてお店で購入するようになった
- (8)金融機関、行政機関やお店に行く時間が減った
- (9)チケットやWebサイト等の印刷が減った
- (10)本、雑誌、新聞を持ち歩く機会が減った
- (11)財布やカード入れがすっきりした
その結果、「疑問に思ったことをすぐに調べるようなった」が最多で、男女ともに7割を超えた。以下、「電車・車の渋滞情報によりストレスが減った」「カメラ機能でメモ・板書を取る機会が増えた」「地図アプリ等により道に迷わなくなった」などが続いた。全体的に男性のほうが女性を上回っているが、大きな差はない。運転機会の多い男性のほうが、やや地図アプリを活用している模様だ。
60代と70代とでは大きな差はなし
60・70代の年代別で比べても、大きな差はなく、「高齢になるほどスマホが苦手」といった通説は当てはまらない模様。ただ、70代ほど「疑問に思ったことをすぐに調べるようなった」「カメラ機能でメモ・板書を取る機会が増えた」が増加しており、記憶力の補強に使っている傾向が見られる。
調査概要
- 【調査時期】2019年1月
- 【調査対象】全国の15~79歳の男女(そのうち今回のレポートの分析対象は、スマホを所有する60~79歳の男女)
- 【有効回答数】6,926人(そのうち今回のレポートの分析対象は、1,133人)
2019年11月1日8時44分追記:初出時に、図版の順番に間違いがあったため入れ替えを行いました 。謹んでお詫びいたします。
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