ネイティブ広告、広告コンテンツだけを見るよりメディアを経由することで効果上昇【JIAA調べ】
日本インタラクティブ広告協会(JIAA)は、「ネイティブ広告におけるメディアの価値検証調査」の結果を発表した。ネイティブ広告枠を経由して広告コンテンツを視聴するグループ(ターゲット群)と、広告コンテンツを単独で視聴するグループ(コントロール群)とで、広告コンテンツ接触後の意識変容・ブランド評価を確認した。
その結果、メディアが介在するネイティブ広告では、ブランドリフト効果、コンテンツへの興味喚起・誘導効果、ブランドイメージ醸成効果が見られたという。
ネイティブ広告を経由することで、ブランドリフト効果が上昇
ターゲット群は、疑似的にインターネットサイトに接触。サイト上の気になる記事や広告を選び、それに調査対象となるネイティブ広告枠が含まれていれば、実際の広告コンテンツを視聴し回答した。コントロール群は、広告枠を経由させず、直接広告コンテンツだけを単独視聴し、同様に回答した。これにより、掲載メディアおよび掲載面、広告枠、広告コンテンツがどのように広告効果に影響を及ぼすのか、また互いにどのような関連を持っているのかを調査した。
その結果、ターゲット群のブランド評価は、コントロール群に比べ、「ブランド好意」で1.20倍(12ポイント向上)、「ブランド興味関心」で1.19倍(12.8ポイント向上)、「ブランド購入意向」で1.04倍(3ポイント向上)といずれも上昇。「ネイティブ広告を経由することで、広告商品・ブランドへの関与がより高まる」と実証された。
サイトにマッチしたネイティブ広告のクリエイティブが興味を喚起する
続いて、ターゲット群に「対象広告が気になった理由」を確認したところ、「記事の内容に興味があった」55.9%、「タイトルに興味があった」48.6%、「画像・写真に興味があった」43.1%などが多数を占めた。サイトの内容・テイストにマッチしたネイティブ広告のクリエイティブが、興味を喚起し、広告コンテンツへの誘導に繋がっているという流れが推測される。
ネイティブ広告経由の広告コンテンツ接触者、非接触者よりブランドイメージがアップ
さらに、ネイティブ広告枠を経由して広告コンテンツに接触したグループと、広告コンテンツに接触しなかったサンプルとで、各ブランドの評価を確認。ネイティブ広告経由の広告コンテンツ接触者のほうが、特に「ブランドイメージ」について、広告コンテンツ非接触者より、幅広いイメージで肯定的なスコアを示した。
調査概要
- 【調査対象】全国男女15~69歳
- 【調査期間】
・パターンA(広告枠接触者):2018年9月22日~9月24日
・パターンB(広告枠非接触者):2018年9月27日~9月29日 - 【有効サンプル数】
・パターンA(広告枠接触者):3,325サンプル
・パターンB(広告枠非接触者):1,207サンプル - 【調査対象素材】「電動自転車」 「海外旅行」(スポンサードコンテンツ)、 「ルームウェア」「薬用酒」(オウンドメディア)の計4素材で実施
- 【調査協力媒体】ヤフー「Yahoo! JAPAN」、朝日新聞社「朝日新聞デジタル」
- 【調査実施機関】ビデオリサーチ
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