「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2015」グランプリ発表、アワードを通じて優れた人材を世の中へ
優れたクリエイターを発掘するヤフー主催のアワード、「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2015」の贈賞式が12月15日に都内で開催され、最終審査にノミネートされた52作品のなかから、受賞20作品が発表された。
本年度のアワードは、昨年のスマートデバイスからマルチデバイスへと応募作品の範囲を拡大し、スマートフォンやタブレット、テレビやウェアラブル端末など、さまざまなスクリーン上でインターネットを利用する現代のデバイス環境変化をとらえたものとして開催された。
アワードは大きく2つ、プロ・アマチュアを問わない個人やチーム作品が対象の「一般の部」と、企業や各種団体の作品が対象の「企業の部」に分けられる。グランプリ作品は、一般の部と企業の部、それぞれにエントリーしたすべての作品から、最も優れた作品に贈られ、本年度のグランプリは次の2作品に決定した。
一般の部 グランプリ:DANCING PAPER
一般の部グランプリには、日本の伝統文化である折り紙を電子工学の力でまったく新しいモノに変化させた「DANCING PAPER」が受賞した。受賞のポイントについて、審査員であるSIX クリエイティブディレクターの大八木氏は次のようにコメントした。
サラリーマンをやりながら土日に頑張って、自前で作るという情熱がすばらしく、私たちも感動した。アワードには、これからくる人、今インターネットのなかにいるすばらしい才能を、いかにして世の中にデビューさせるかという願いがある。受賞や成功の体験が、次のクリエイティブにつながるきっかけの場になってほしい(大八木氏)
企業の部 グランプリ:サンリオピューロランド夏の集客プロモーション「ちゃんりおメーカー」
企業の部グランプリには、だれもがサンリオ風のキャラクターに変身できるサンリオピューロランドのプロモーションコンテンツ「ちゃんりおメーカー」が受賞した。受賞ポイントについて、ワンパク 代表取締役の阿部氏は次のようにコメントした。
受賞には大きく2つの理由がある。1つは、現在までに2,000万体ぐらいのキャラクターが作られていて、多くの人がサービスに触れてキャラクターを作ったこと。SNS上でも広がり、インターネット文脈を使ったプロモーションとしてすばらしい。もう1つは、オンライン上のサービスで終わらずに、リアルのサンリオピューロランドのサービスや商品にまでつながっていることがすばらしい(阿部氏)
10周年特別賞「Creator of Decade」
10年目のアワードでは、過去9回のグランプリ受賞者のなかから、受賞後に最も活躍したクリエイターを選出する「Creator Of decade」が特別賞として贈賞され、2009年に一般の部グランプリを受賞した、現スマートニュース代表取締役社長/共同CEOの浜本階生氏が受賞した。浜本氏は、2009年にブログを3Dの仮想都市景観にマッピングした「Blogopolis」でグランプリを受賞。スマートニュースのアプリは1,400万ダウンロードを超え、海外にまで活躍の場を広げていることが受賞につながった。
趣味でインターネットサービスを開発するのが好きだったが、そのなかでも2009年のYJICA受賞は印象的だった。アワード通じ、モノ作りの楽しさを再認識したことが、スマートニュースの設立につながったからです(浜本氏)
また、審査員を代表し、グランプリ総評について面白法人カヤックの柳澤氏が述べた。
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