編集部ブログ―池田真也

クリエイティブとテクノロジーが融合した18作品が集った「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2013」贈賞式

最終ノミネートされた49作品から、18作品の受賞が決定した

ヤフーが主催する「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2013」の贈賞式が11月27日に都内会場で開催され、各部門の受賞作品が発表された。

Yahoo! JAPAN インターネットクリエイティブアワード 2013
http://creative-award.yahoo.co.jp/

Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2013(YJICA)は、インターネットクリエイティブの発展を目的に、スマートデバイス向けのアプリや広告作品を、プロ・アマを問わない「一般の部」と、企業や各種団体のブランディングやキャンペーンを目的とした「企業の部」の2つに分けて募り、表彰するもの。

YJICAは、昨年度からスマートデバイスに特化した作品を対象としており、本年度の応募総数340作品で、一次審査を通過した最終ノミネート49作品から、18作品の受賞が決定。一般の部グランプリには、タッチ操作で作った3つのドットから簡単に犬を描ける子供向けアプリ「ドッツドッグ」が、企業の部グランプリには数秒の動画からロードムービーを作れる本田技研工業のカメラアプリ「RoadMovies」がそれぞれ選ばれた。

プレゼンターの大八木氏(左)と、「ドッツドッグ」をほぼ1人で制作したという京野氏(右)。
ホンダの「RoadMovies」は、自動車メーカーの枠にはまらない企画としてスタートしたという。贈賞式の時点で350万ダウンロードされている。

グランプリを受賞したドッツドッグとRoadMoviesについて、プレゼンターの大八木 翼氏(SIX)と馬場 鑑平氏(バスキュール)がそれぞれ次のように評している。

今回の一般の部は接戦だった。さまざまな作品があるなかで、ドッツドッグがグランプリを獲得したポイントには、シンプルなアイデアをどこまで作りこめるかがある。審査では審査員みんなが触ってみるが、触って動かなかったりおもしろくなかったりすると、すぐに次の審査に進んでしまうが、ドッツドッグはやればやるほど楽しい。こんな動きをしてもついてくるという驚きがあった(大八木氏)

RoadMoviesはアプリというより、プロジェクトだと思っている。審査では、「結局この作品は何なのか」と解きほぐしていくが、そのなかで抜きんでていたのがRoadMoviesだった。企業は、「便利・おもしろい」といった部分にブランドのメッセージを重ねて、広告を兼ねたアプリを作っていくと思うが、RoadMoviesはあえてドライブに限定していない。

静止画は簡単に共有できるが、動画は撮ったままの人も多いと思う。それを撮影するだけでパッケージ化できて、美しい思い出をシェアできるという形は今までになく、今のソーシャルの時代において、人とカメラのありかたを変えていくぐらいの力があると思う。ブランディングの域を超えた、みんなが目指すべきブランディングの新しい形になっていると思う(馬場氏)

また贈賞式の終わりには、審査員を代表して阿部淳也氏(ワンパク)から総評が述べられた。

阿部淳也氏

アワードはスマートデバイスに特化して2年目。昨年は地についた感じではなく、ざわついていた部分もあったが、今回は技術力の向上などを垣間見ることができた。審査のポイントは大きく2つあったと思う。

1つは、単におもしろい広告というだけでなく、ユーザーに体験を提供できているのかという視点。グランプリ作品を見ても、「おもしろい、すごい」ということよりも、本質的な部分でユーザーに価値を提供できているかが大きい。また、特に企業部門では、ビジネスにきちんと貢献できるものになっているかも大きく、そうした作品が受賞作品になった。

もう1つは、クリエイティブとテクノロジーがスマートデバイス部門に追いついてきたこと。みなさんの知識が上がり、新しいテクノロジーも登場してきている。スマートフォンが登場したころは、何がいいのか、何をすればいいのか、という考えが大きかったと思うが、クリエイターの企画の力が上がり、同時に技術者の技術力も上がっている。それらがうまく融合した作品が受賞作品のポイントになった(阿部氏)

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