編集部ブログ―池田真也

自社セミナー・イベントレポートの写真撮影で失敗しないための心得

自社セミナー・イベントのレポート写真を社内で撮るときのちょっとした心得について

今日は、自社セミナーやイベントの様子を社内で撮影するときに失敗しないための、ちょっとした心得をお伝えします。はじめに断っておきますが、ここでは撮影テクニックの話はしません(そのあたりは専門書に譲ります)。

カメラが趣味ですからまかせてください

普段以上に気合いの入った表情に安心し、いざイベントレポートを作ろうと写真を受け取ったところ、なんだか似たような写真ばかり。結局、数枚しか使わなかった。

みなさんはこんな経験ないでしょうか。

撮影技術がすごかったとしても、ある視点が抜けていると失敗する確率が高くなります。大切なのは写真を何のために使うのか、

「コンテンツをイメージできているかどうか」ということです。

ツーカーで通じるのは経験のあるプロだからこそ

ためしに、雑誌の巻頭インタビュー記事をイメージしてみましょう。4ページ見開きの社長インタビューだとします。みなさんなら、どんな写真を撮ろうと思いますか。

インタビューなら、まず登場人物の写真が必須です。4ページあるので、同じ表情ばかりにならないように、キリっとした表情や笑顔など、数パターンがほしいところ。

できれば左右どちらのページにも使いやすいよう、左右の横顔の表情もあるとよさそうです。また巻頭インタビューですから、扉ページ用の決めポーズも必要です。

雑誌インタビューを想定した撮影イメージ
  • 扉ページ用に、会社ロゴを背景にした立ち姿の写真
  • インタビューの様子を伝える写真
  • 写真は表情別に数パターン(できれば正面だけでなく横顔も)
  • 熱意が伝わってくるような、動きのある写真
  • その人や会社の特徴を示す、アクセントになるような背景、小物写真

ざっくりとこんな感じでしょうか。

プロのカメラマンさんであれば、経験豊富ですから「雑誌の巻頭インタビューです」というだけでも、どんな写真が必要なのかだいたいをイメージできます。

プロのカメラマンさんに依頼した経験はあまりないと思いますが、現場に行くと動き回りながら、様々な構図で撮影しているのがわかります。納品されるのはバストアップ写真だけでなく、資料を示す手のアップやオフィスに置かれた書棚など、人物以外の写真もたくさんあります。

ですが、コンテンツ作りのための撮影経験がない人では同じようにはいきません。どうしても綺麗に撮ることに集中しがちです。それはそれでいいのですが、コンテンツの形をイメージできているとより良い写真素材をそろえられるでしょう。

一方で撮影をお願いする人も、どんなコンテンツを作るための撮影なのかをきちんと伝えてあげることが大切です。何を目的としているのかは、普段の仕事の発注でも大切な要素ですね。

たとえば、自社のセミナー・イベントであれば、

セミナーレポートを想定した撮影イメージ
  • 受付の列や会場全体像(盛況の様子を伝える)
  • スライドを指し、身振り手振りを加えて講演する講師の写真(迫力を伝える)
  • 質疑応答の写真(参加型セミナーの様子を伝える)
  • ワークショップで参加者同士が議論する写真(セミナーの特徴を伝える)

などが考えられますね。実際には会場スペースの都合上、動き回って撮影することは難しい場合もありますが、イメージがあるとないとでは、進めやすさがだいぶ違います。数撃うちゃ当たるといっても、的が見えなくては運任せ。

自社セミナーのレポートであれば、次回の集客や問い合わせにつなげるなど、何かしらのビジネス目的があるはずですから、目的に合った見せ方を考えられるといいですね。

◇◇◇

ちなみに、昨年に「IT業界人ろくろ回しすぎ」と話題になりましたが、あれには“動きのある写真”でメリハリを出すという、ちゃんとした理由があります。

日本人のくせでしょうか。動きのある写真を選んでいくと、自然とろくろを回す姿勢が多くなるんですよね。

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