国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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X/Twitter投稿のベスト時間帯→水曜9:00【2025年版】

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グーグル検索SEO情報②

X/Twitter投稿のベスト時間帯→水曜9:00【2025年版】
100万件以上のツイート分析に基づく分析 (Buffer) 海外情報

X(旧Twitter)への投稿は、何曜日の何時が良いのか?

ソーシャルメディア運用ツールを提供するBuffer(バッファー)は、X(旧Twitter)の100万件以上の投稿を分析し、エンゲージメント率(反応率)を基準に投稿に最適な時間帯を明らかにした。

Xのタイムラインがアルゴリズム主導に変化した今も、投稿時間はコンテンツの視認性やパフォーマンスに大きく影響することが調査で判明している。

同社では、さらに、

  • 曜日別の最適時間帯
  • コンテンツ形式別のパフォーマンス
  • 個別戦略の考察

といった情報も提供している(ノウハウ部分はこのセクションの最後でチェックリストとして紹介している)。

曜日別の最適投稿時間

全体で最も効果的な時間帯は、次のとおりだ:

  • 最も高いエンゲージメントを記録したのは水曜日の午前9時台である。
  • 平日朝の午前7時台〜10時台の投稿は、総じて高い反応を得やすい傾向がある。

曜日別の詳細は、次のとおりだ(いずれも時刻ではなく時間帯を表す):

  • 月曜日: 8時、9時、10時
  • 火曜日: 8時、9時、10時(全曜日中、反応が最も良い日)
  • 水曜日: 9時、8時、10時
  • 木曜日: 9時、8時、10時
  • 金曜日: 8時、9時、7時
  • 土曜・日曜: 8時、7時、9時(最も反応が低い曜日。特に日曜日

補足しておくと、すべての時間はあなたの現地時間として解釈していい。時差の調整は不要だ。

最も反応が良い/悪い曜日

反応率が高い曜日のトップ3は次のとおり:

  1. 火曜日
  2. 水曜日
  3. 木曜日

逆に、反応率が低い曜日は次のとおり(1位が最も反応低):

  1. 日曜日
  2. 土曜日

土日に反応が悪いのは容易に想像ができる。忙しい週初めと仕事を残したくない週終わりの反応が悪いのもなんとなくわかる。

とは言うものの、曜日別のエンゲージメント率中央値の差は、最も開きのある日曜日と火曜日で0.15ポイント程度(グラフの目測)、率でいうと7%~8%程度だ。これを「重要な違い」だととらえるか「気にしなくていい誤差」だととらえるかは、ソーシャルメディアへの取り組み具合によるだろう。

最も効果的なコンテンツ形式

動画や画像の機能強化が進むなかでも、依然としてテキスト投稿が最強だった:

  • テキスト投稿は、動画より30.04%高いエンゲージメントを示した。

  • テキスト投稿は、画像/写真より37.10%高いエンゲージメントを示した。

  • 動画は画像より5.43%高い反応率を示した

  • リンク付き投稿とリツイート(引用含む)はパフォーマンスが低い

Xは、他のソーシャルメディアとは異なり、リアルタイム性と短文投稿を重視するテキスト中心のプラットフォームであり続けている現状が伺える。

投稿のエンゲージメントを高めるためのチェックリスト

さらに同社では、よりエンゲージメント率が高まるX/Twitter運用のためのノウハウをまとめてくれた。次のものだ:

  • プロフィールを整える ―― プロフィールを充実させる。高品質な画像と適切な説明文、リンクを掲載する。

  • 時事性のある話題に乗る ―― ニュースやトレンドにすばやく反応することで、エンゲージメントを高められる。

  • 視覚コンテンツを試す ―― 動画や画像など、いろいろなフォーマットを試してみる。

  • フォロワーと交流する ―― 投稿して終わりではなく、関係を築く。

  • フックの強い冒頭文を使う ―― 統計、疑問文、強い主張などで最初の一文から関心を引き込む。

  • 実体験を共有する ―― 個人のストーリーは共感を呼びやすい。

  • 投稿頻度を保つ ―― 毎日、あるいは1日複数回の投稿が望ましい。

  • 分析結果に基づき改善する ―― 投稿内容と時間のパフォーマンスを継続的に検証して改善していくのが重要。

  • X Premiumの利用検討 ―― 投稿パフォーマンスが向上する可能性がある。

このコラムはSEOがテーマだが、今やソーシャルメディア活用とSEOは密接に関わっている。ソーシャルメディアの担当者と協業してSEOに取り組んでほしい。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!
  • X運用担当に伝えましょう

【Googlebot再入門その2】robots metaタグ/ヘッダー
ページレベルでの粒度が細かい制御 (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

グーグル検索セントラルブログがシリーズで始めたロボット(クローラー)制御の解説記事2本目を紹介する。

前回はrobots.txtがテーマだったが、今回のテーマは「robots metaタグ/ヘッダー」だ。

metaタグまたはHTTPヘッダーで指定するrobots指示は、ロボットの行動を制御する仕組みだという点ではrobots.txtと同様だ。ただし、robots.txtよりも粒度の細かい制御を可能な点が異なる。

同じ内容を「HTML内のmetaタグ」ででも「HTTPヘッダー」ででも指定できるので、使いやすいほうを使えばいい(画像・動画・PDFといったコンテンツではHTTPヘッダーを使うことになる)。テクニカルSEOの側面ではさまざまな状況で応用できる、重要な要素だ。

不慣れであれば、解説記事で概要をつかもう。さらなる詳細は、専用の技術ドキュメントで学べる。

★★★★☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

「Google全クエリの15%は新しいもの」、AI時代も変わらないこの数字
人々が検索し続けている証拠 (Search Engine Journal) 海外情報

この話は聞いたことがある人も多いだろう。おもしろいことに、この状況は生成AIが盛り上がっている現在でも同じだというのだ。

2025年3月20日にグーグルが米ニューヨークで開催した検索イベント「Search Central Live」で、グーグルのジョン・ミューラー氏が次のような情報を共有したそうだ。

毎日、全クエリの15%は新しいものである。これがいまだに事実であることには驚きだ。いつかは、ほとんどの検索はすでになされており、人々は同じことを何度も繰り返し尋ねるだけになるだろうと私は考えていた。

しかし、我々がこれらの指標を再計算すると、それは常に約15%なのだ。LLMやAIシステムによって、近年ではもう少し高くなるかと想像していたが、今なおその数値付近で推移している。

過去に1度も検索されなかったクエリが日々、全クエリのうち15%出現しているとのことだ。

冒頭に示したのは、グーグル日本の公式Xアカウントが2022年10月に投稿していたものだ。これがいつのデータなのかは定かではないが、ミューラー氏が明かした(おそらく最新の)数字と変わっていない。

ミューラー氏は、変化していない15%という数字について次のように想いを述べている。

すばらしいことだ。なぜなら、「人々が検索し続け、何か新しいものを探し続けている」ことを意味するからだ。

もし人々が検索を使わなくなったり、新しいことを検索しなくなったりすれば、それは私にとって、何か問題があることの兆候だろう。だから、これはすばらしい数字なのだ。

以前でいえばソーシャルメディアの台頭で、最近でいえばAIチャットの登場で「SEOは終わった」が幾度となく繰り返されている。

しかし、何かを知るために人々は毎日新しいクエリで検索しているのが現実だ。そんな人々の要望に応えられるサイト運営を続けよう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

特典を見返りにGoogleマップの口コミを集めた←グーグルポリシー違反だけじゃなく法律違反!
知らずにやってしまったでは済まされない (ローカルSEOの備忘録) 国内情報

「顧客に特典を提供して口コミ投稿を促す行為」は、グーグルのポリシーに違反しているだけでなく、景品表示法にも抵触する。事実、特典の提供を見返りとしてGoogleマップで高評価のレビューを獲得していた医療法人が、去年今年と相次いで景品表示法に基づく措置命令を消費者庁から受けている

なぜ特典付き口コミが問題になるのかを、ローカルSEO専門家の長谷川翔一氏が説明している。

もしかしたら、これが法律違反だと知らずに実行してしまっているところもあるかもしれない。

しかし、知らなかったで済まされる問題ではない。グーグルのポリシー違反であればグーグルのサービスのなかだけの処分だが(それでも大問題だ)、法律違反となれば影響を及ぼす範囲は事業全体だ。

Googleマップに掲載されるビジネスを営んでいたり、Googleマップでなくてもソーシャルメディアへの投稿を顧客に依頼していたりする場合は、長谷川氏の解説に目をとおしておこう。

★★★★☆
  • ローカルビジネスを営んでいるすべてのWeb担当者 必見!

Googleニュースのパブリケーションページが完全自動化、パブリッシャーセンターでの管理は終了
ロゴとサイト名の設定もできなくなる (パブリッシャー センター ヘルプ) 国内情報

グーグルはこれまで「Publisher Center(パブリッシャーセンター)」を通じて、メディアがGoogleニュースにどんな情報を掲載するかを設定する仕組みを提供してきた。

しかしGoogleニュースでのパブリケーションページが3月下旬をもって自動生成に切り替わった。

今後、Publisher Centerで指定したRSSフィードやURLの情報は、Googleニュースでは使用されなくなる。また、ロゴや媒体名もGoogle検索と同じ処理で取得されることになる。

つまり、Publisher CenterはGoogleニュース向けの必須サービスではなくなる。

そのほか、自動生成パブリケーション ページへの移行に関しての詳細は、ヘルプ記事で確認しておいてほしい。

★★★★☆
  • Googleニュースに掲載しているすべてのWeb担当者 必見!

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