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オンページ動画SEO戦略を理解する3つの軸とコンテンツ作り4つのポイント(前編)

ウェブサイトに動画を埋め込むことでSEOが向上する秘訣を解説。効果が出る動画コンテンツ制作の4つのポイントとは?
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

この記事では「オンページ動画のSEO」について解説する。ウェブページ・ブログ・ウェブサイトなどに動画を埋め込んで使うことで、大きなメリットを得られるようにするSEOのことだ。

オンページ動画のSEOがもたらす価値に関係するのは、次の3つだ:

  • 動画コンテンツ
  • 利用する動画プラットフォーム
  • 動画を掲載しているページ

今回のホワイトボード・フライデーでは、WixのSEOコミュニケーションヘッドであるクリスタル・カーター氏がこの3つの軸でオンページ動画SEOの詳細を説明する。

オンページ動画のSEO
●動画コンテンツ
ユーザー価値のためにコンテンツの質を重視する
・高品質なファイル
・高品質なサムネイル
・ユーザーの意図
・台本でキーワードを使用
●動画プラットフォーム
用意されているコンテンツ配信インフラを利用する
・YouTube
・YouTubeでの最適化
・YouTubeからのリンク
・YouTubeでのエンゲージメント
●動画を掲載しているページ
ページに対する動画の価値を示す
・テクニカルSEOの基本
・書き起こしテキストを追加
・ページ最上部の中央に配置
・オーディエンスのエンゲージメント

オンページ動画のSEOを構成する3つの要素

こんにちは、私の名前はクリスタル・カーター。オンページ動画のSEOについて解説する。次の3つは、オンページ動画のSEOがもたらす価値に関係する要素だ。すべてを連動させよう:

  • 動画コンテンツ
  • 利用する動画プラットフォーム
  • 動画を掲載しているページ

「動画コンテンツ」に取り組む目的は、ユーザー価値のためにコンテンツの質を重視することである。コンテンツを発見したユーザーが、すぐに高品質のコンテンツだと認識できるようにするのが大切だ。

「動画プラットフォーム」は、ツールとして使うべきだ。つまり、動画プラットフォームが用意しているコンテンツ配信のインフラを利用し、さらにコミュニケーション向けの仕組みが用意されていれば、それも利用するべきだ。

「動画を掲載しているページ」については、ページとウェブサイト全体にとっての動画の価値を示せる方法を明らかにしたい。オンページ動画のSEO戦略の一環として、その方法を詳しく説明する。


・動画コンテンツ: ユーザー価値のためにコンテンツの質を重視する
・動画プラットフォーム: 用意されているコンテンツ配信インフラを利用する
・動画を掲載しているページ: ページにとっての動画の価値を示す

動画コンテンツ: ユーザー価値のためにコンテンツの質を重視する

●動画コンテンツ
ユーザー価値のためにコンテンツの質を重視する
・高品質なファイル
・高品質なサムネイル
・ユーザーの意図
・台本でキーワードを使用

ポイント1 高品質なファイル

動画コンテンツについては、まず動画の品質について考えたい(解像度・ビットレート)。できる限り最高品質のファイルを用意すべきだ。動画を入れるなら4Kで撮影しよう。画像を入れるなら、高解像度かつ高画質のファイルを入手し、作成するコンテンツに対して可能な限り高品質の音声にする必要がある。

これにより、「コンテンツのビジビリティ」という観点から、いくつかの付加的な機会が得られる。というのも、より大きなデバイスや他のデバイスでも見てもらえる可能性が高まるからである。YouTubeなどの動画ストリーミングサービスはスマートフォンで見る人ばかりではなく、時にはテレビやさらに大きな画面で見る人もいるためだ。

そのため、コンテンツの質が高いほど、より多くの人に見てもらえる可能性が高まり、グーグルの検索結果に表示される可能性も高まる。

ポイント2 高品質なサムネイル

サムネイル画像についても考慮する必要がある。サムネイルは動画プラットフォームで表示されるのでとても重要であり、グーグルの検索エンジンでもグーグルにとって非常に重要だ。なぜなら、次のようなこともあるからだ:

  • SERPに表示されるコンテンツの隣にサムネイルとして表示される
  • 画像カルーセルに通常の検索結果とは別に表示される
  • 画像検索で表示される

そのため、時間をかけて高品質なサムネイル画像にするだけでなく、独自で特徴的なサムネイルにすることで、とても大きな違いを生み出せる。

ポイント3 ユーザーの意図

ユーザー価値のために品質を重視するという点で、コンテンツを作る際にはユーザーの意図についても考える必要がある。君の動画を見るユーザーは、何らかの理由があってそれを見る。

  • ユーザーは何を達成しようとしているのか
  • コンテンツの目的を達成するのに、どう役立つのか
  • 目的を達成するうえで、動画はどう役立っているのか

それを考え、次の2つも意識しよう:

  • そのコンテンツをどう使うか
  • ユーザーがコンテンツにどう関わるか

ポイント4 台本でキーワードを使用

動画コンテンツ内のキーワード、特に台本(スクリプト)で使用するキーワードについても考えたい。YouTubeでは、動画を投稿するとトランスクリプト(書き起こしテキスト)が自動生成される。

これは、ユーザーがYouTube内で情報を検索できるようにするためだ。特定のコンテンツを検索する場合、たとえYouTube動画の説明文にテキストとして書かれていなくても、動画の中で誰かが言っていることなら、YouTubeで生成されるトランスクリプトで検索して見つけ出せる。

つまり、情報や動画の内容は本筋から外れないようにすることがとても重要となる。また台本を書く場合は、使用するキーワードや用語について考えることも非常に重要だ。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。今回は、オンページ動画のSEOを構成する3つの要素のうち「動画コンテンツ」について説明した。後編となる次回は、残る2つの要素「動画プラットフォーム」と「動画を掲載しているページ」について見ていく。

→後編を読む

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