どんな商品カテゴリのニーズが激増中かを調査するツールをグーグルが公開
グーグル検索SEO情報②
どんな商品カテゴリのニーズが激増中かを調査するツールをグーグルが公開
グーグルトレンドのショッピング特化版? (The Keyword) 海外情報
「Rising Retail Categories(ライジング リテール カテゴリ)」というツールをECサイト向けにグーグルが公開した。「どんな商品カテゴリの検索が伸びているか」のトレンドをレポートするツールだ。ショッピング関連検索に特化したグーグルトレンドと表現したらわかりやすいだろうか。
たとえば、直近1か月で英国では「Sneeze Guards(スニーズ ガード、飛沫防止スクリーン)」の検索ボリュームが600%増というデータが出ている。スニーズ ガードは透明の仕切り板だ。新型コロナウイルスの感染対策のために需要が伸びていると推測される。
ECサイトでは重宝しそうなツールだが、残念ながら現時点では日本のデータは含まれていない。現時点で「ライジング リテール カテゴリ」ツールで公開されているのは、次の3か国のデータだ:
- 米国
- 英国
- オーストラリア
現在利用できる3か国向けにECサイトを運営しているのなら、さっそくチェックしてみるといい。
日本のデータも提供されるようになるといい。
- 米・英・豪向けのECサイトを運営するすべてのWeb担当者 必見!
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
高品質なコンテンツさえあればテクニカルSEOは不要か?
基本は知っておきたい (Reddit) 海外情報
技術的なSEOを知らなかったとしても、高品質なコンテンツさえあれば1位表示できるか?
こんな質問が、Reddit(レディット)のSEO掲示板に投稿された。グーグルのジョン・ミューラー氏が次のようなコメントを返信した。
上位表示が常にゴールとは限らない。サイトを上位表示できたとしても、それが誰も検索しないキーワードならばなんの意味もない ―― たとえ世界最高級のすばらしいコンテンツであったとしても、多くの検索トラフィックをもたらすことにはならない。この点に関しては、技術に詳しかったとしても変わらない。
技術的なことで大失敗する可能性があることは、無限にあるわけではない。
ページがインデックスできなければ、それを補う方法はない。
robots.txtでブロックしたページは1位表示可能だ。
noindexしたページ(たとえばCMSの設定ミスで)やURLにすぐに到達できないページは検索結果には完全に出てこない。
逆説的ではあるが、robots.txtでブロックしたnoindexページはインデックス可能だ。もちろん、noindexしたページは検索からの間接的なトラフィックを得ることはできる(そのページにリンクしているページが検索結果に出てトラフィックを送ってくれる)。
一般論で言えば、私が推奨するのは「リスクを減らし基本的なことを良い状態にする」ことだ。最新のCMSのように技術に詳しくない初級者でも使えるようなものを利用すれば、そうしたこと(ありがちな技術面でのミス)を自動的に処理してくれる。
ミューラー氏が言わんとしていることを端的にまとめると次のようになるだろうか。
(高品質なコンテンツはもちろん重要だというのが大前提)
高品質なコンテンツがあれば、それだけで検索トラフィックを多く得られるとは限らない。
今のCMSは基本的なことを自動設定してくれるので利用するのもいい。
とはいえ、世間でよく使われているCMSのプラグイン(「SEO向け」をうたうもの)も、よく理解せずに使うと逆にトラブルが増えるという状況もある。
結局は、基本的な技術的SEOは理解しておいたほうがいいだろう。ミューラー氏は「技術はわかっているが、検索エンジンのことを理解していない」人が自作したCMSのほうがリスクをはらんでいると考えているようだ。
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ネガティブSEO対策にリンク否認するのは時間のムダ!?
否認ツールはネガティブSEO対策のために作ったツールではない (John on Twitter) 海外情報
自分が管理するサイトに張られているリンクを監査し、悪い影響を与えそうなものを否認する ―― そういった作業についてグーグルのジョン・ミューラー氏が意見した。
われわれが否認ツールを提供したのは、ネガティブSEO対策のためではない。
正直に言って、ネガティブSEOのためにこのツールが必要だったサイトがこれまであったかというと、そうは思わない。いや、実際にはそういったケースがいくつかあったが、ほとんどの場合、そうした作業(ネガティブSEO対策で否認すること)はまったく不必要な時間の使い方だ。
Not to put more fuel on the fire, but negative SEO is not a reason we have this tool -- and I honestly can't recall a situation where a site ever needed to do a disavow for that. I'm sure there are a handful of cases, but for the most part, it's totally unnecessary time spent.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) May 12, 2020
グーグルに言わせれば、ネガティブSEOを含め不自然なリンクは、グーグルが自動的にうまく処理(無視)できているということだろう。たしかに、ここ2~3年はネガティブSEOにやられたという話を聞いた記憶がない。
いや、グーグルを完全には信用できない。念には念を押して、怪しげなリンクをかたっぱしから否認する。
という人は、そうしてもかまわない。だが、それに費やす労力と時間に見合った価値があるかどうかは、よく考えたほうがいいだろう。
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翻訳コンテンツは重複コンテンツになるのか?
ならないが留意点あり (John on Twitter) 海外情報
翻訳したコンテンツを同じサイトで公開すると重複コンテンツになりますか?
グーグルのジョン・ミューラー氏がツイッターでフォロワーに質問された。ミューラー氏は次のようにアドバイスした。
いや、大丈夫だ。翻訳コンテンツは重複コンテンツとしてはみなされないだろう。たとえ意味が同じだったとしても、異なる言葉だし、異なる対象ユーザーに向けたものだ。
国や言語に合わせたコンテンツを作るのは、より多くのユーザーにリーチするのにとてもいい方法だ。
No, translated content wouldn't be seen as duplicate content. Even if the meaning is the same, it's different words, for a different audience. Localizing content can be a great way to reach a bigger audience.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) May 12, 2020
翻訳コンテンツが重複コンテンツになるのではないかという心配はよくある質問だ。基本的に、重複コンテンツとはみなされない。
ただし、次の点には気をつけるといい:
- 機械翻訳だけを使わない。必ず人間の目で添削する
- そのままの訳(直訳)ではなく、その国や言語の文化や習慣に合わせて調整(翻訳)する
- 各ページの対応関係をグーグルに示すために
hreflang
を設定する
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SEO上級者なら要チェック。グーグル検索の最新技術情報が一目でわかるのはココ!
グーグル検索の技術面に関する更新は定期チェックしたい (Google 検索デベロッパー ガイド) 国内情報
グーグル検索デベロッパーガイドは、構造化データやJavaScript SEOなど検索に関する技術的な解説を公開しているサイトだ。更新が頻繁にある。リッチリザルト用構造化データの必須プロパティが知らぬ間に変更されていたということも珍しくない。
そこで、SEOに関連する技術情報の更新履歴をリストアップしたページをグーグルは作成した。このページをこまめにチェックしておけば更新を見逃すことはない。現在は日本語訳ページも利用できる。
ただ、日本語ページで残念なことがある ―― 更新が遅く、更新履歴に追加されるまで1か月ほどかかることもあるのだ。また、更新履歴に追加されても実際に更新が入った当該ページの日本語訳バージョンがまだ更新されてないということもよくある。
できることなら、英語ページをチェック対象にしたい。
なお、英語以外の言語のページが更新されるまでにはだいたい 2 週間ほどかかるそうだ。
It takes about 2 weeks for translated docs to catch up. Apologies for the delay!
— Lizzi Harvey (@LizziHarvey) January 23, 2020
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SSL証明書はなぜ失効・無効化するのか? 失効・無効化したらどうなる?
SSLについて学んでみよう (さくらのSSL) 国内情報
SSL証明書は、有効期限内であっても無効化される(失効する)場合があるということは、あまり知られていないかもしれない。
SSL証明書の失効・無効化について解説した記事を紹介する。さくらインターネットさんが書いた記事だ。
SSL証明書には有効期限が必ず定められている。有効期限内であっても発行から13か月を超えた証明書をアップル社のSafariが受け付けなくなるという仕様変更は大きな衝撃をもたらした。
もっともこれはアップル独自の方針であり(今のところは)、通常は、有効期限内であればSSL証明書は機能する。有効期限が切れると失効するのだ。
ところが、SSL証明書は有効期限内でも失効することがあるという。
こちらの記事では、SSL証明書の失効・無効化について次の項目を説明している。
- 失効した場合どうなるのか?
- 有効期間内でも失効するケースとは?
- 有効・失効の状態を管理する仕組みとは?
- SSL証明書の有効性を監視する方法
- 失効されてしまった場合は?
ウェブではSSLが完全に標準になっているといっていいだろう。仕組みを知っておいて損はない。
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スピードだけではなくユーザー体験も加味した指標
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パンくずリストは構造化データでマークアップ
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