グーグルディスカバー最適化――2019年に取り組みたいトピックを渡辺氏が解説
グーグル検索SEO情報②
グーグルディスカバー最適化――2019年に取り組みたいトピックを渡辺氏が解説
検索エンジン最適化とやることは同じ (SEMリサーチ) 国内情報
今年ぜひ注目したいグーグルの新機能として、「グーグル砲」とも呼ばれる「Discover(ディスカバー)」を前回ピックアップした。
「2019年はグーグル砲を狙うテクニックが研究される予感がする」と締めくくったのだが、さっそく、ディスカバーを分析した記事を渡辺隆広氏が公開してくれた。
「検索キーワードを使わずに新しい情報にアクセスする手段を提供する Google Discover」として、渡辺氏は次のような項目を説明している。
- ディスカバーの概要
- ディスカバーの仕組み
- ディスカバーに大きく影響すると思われる要因
- ディスカバーがSEOに与える影響
- ディスカバーへの最適化
いちばん気になるのは、どうやったらディスカバーに掲載されるのかという「検索エンジン最適化(SEO)」ならぬ「グーグルディスカバー最適化」だろう。渡辺氏の結論を明かしてしまうと、次のとおりだ:
『ユーザーの役に立つコンテンツ制作をする』以上のアドバイスはありません
拍子抜けしてはいけない。検索エンジンだろうがディスカバーだろうが、グーグルが目指すのはユーザーにとって有益なコンテンツを届けることである。届けるための手段が異なったとしても、最終的な目的は不変ということだ。
とはいえ渡辺氏は、次のようなTIPSも紹介している。こちらも参考にしてほしい。
Google によると『Discover カードにサムネイル画像ではなく、大きな画像が表示されると、サイトのクリック率が 5%、ページの閲覧時間が 3%、ユーザー満足度が 3% 向上することが確認されています。』だそうです。
- トラフィック獲得全体が仕事の人
ページ分割でrel="prev/next"を実装しているのに2ページ目が検索結果に出るのはなぜ?
重要な情報は1ページ目に掲載する (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
コンテンツをページ分割している構成では、rel="prev"
と rel="next"
の link
要素をHTML内に記述することで、「これらは独立したコンテンツではなく一連のコンテンツである」とグーグルに示すことができる。
ただ、気を付けたいことがある。rel="prev/next"
は rel="canonical"
とは異なるので、クエリによっては2ページ目や3ページ目が検索結果に出ることもある点だ。必ずしも1ページ目が出るとは限らない。
rel="prev/next"
を実装している状況で2ページ目以降が検索結果に出てきてしまう場合の対応として、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスしている。
重要な情報で、より確実にユーザーに見てもらいたいのであれば、その情報は先頭のページ(1ページ目)に掲載するといい。また一般的に、1ページ目はリンクがより多く張られているので、グーグルはより重要視する。
「2ページ目以降が検索結果に出てしまっては困る」というのは、かなり特殊な状況のようにも思う(たとえば、漫画コンテンツでストーリーの途中から表示されてしまうようなケースだろうか?)。
とはいえ、そうした事態を避けたいのであれば、「まず見てほしいコンテンツ」は最初のページに置くというのが回避策として考えられる。いずれにしても、rel="prev/next"
はクエリに応じて2ページ目以降が検索結果に表示される可能性があることは知っておいてほしい。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
サイトを一気にいろいろ変えたら、検索順位はどうなる?
一時的にせよ乱高下しそう (John Mueller on Twitter) 海外情報
社名を変更し、別のドメイン名に移転して、さらに ccTLD を gTLD に変更します。
(ドメイン名移転が技術的に正しくできたとして)検索ランキングが下がる可能性はあるでしょうか?
こんな質問をツイッターのフォロワーからされたグーグルのジョン・ミューラー氏が、次のように返信していた。
かなり大きな変更をたくさん実施するようだ。一時的なものだろうが、検索ではいくらかの上下変動があると予想する。
Those sound like a lot of significant changes, so yes, I would expect to see some - at least temporary - fluctuations in search.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) January 11, 2019
サイトに変更を加える場合は、原則として「いちどに変えるのは1種類」「その結果を観察してから次の変更へ」を守るほうが、問題が発生しにくい。もし検索トラフィックに変動があったとしても、何が原因だったのか判断しやすい。
ミューラー氏が指摘するように、検索結果に影響を与えそうな変更をいちどに実施しようとしている。さすがに順位が下がることがありそうだ(上がることもあるかも?)。
グーグルがすべての変更を確実に認識して処理すれば最終的には元に近い水準に戻るだろうが、どのくらいの時間がかかるかはサイトの規模にもよるだろう。
もっとも、ランキングは常に変化するので完全に元の状態に一致するとは思わないが。
また、この質問者のように、社名変更など事業の軸が変わるのであれば、一気に変更するのが避けられない場合もある。SEOも大切だが、やむを得ない事情があるのならば、覚悟を決めて慎重にしっかりと進めていくしかないだろう。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
PWAを開発できる日本の制作/開発会社リストをグーグルが公開
見込み客への信頼感アップに役立ちそう (Yusuke Utsunomiya on ツイッター) 国内情報
PWAを開発できる制作会社や開発会社を掲載するディレクトリ(一覧)を、グーグルは2018年11月に公開していた。公開当時は日本の会社は登録されていなかったのだが、日本企業の掲載が始まった。
今年より数社国内企業の登録も進んでいます。PWA開発を進めたいと考えている企業各位はご確認頂けたらと思います。またAgencyとしての登録申請自体はどなたでも行えますのでページ内リンクからのフォームを見ていただければと思います。🔗Directory of Agencies Building PWA https://t.co/Vl5ETiBPls
— Yusuke Utsunomiya (@uskay) January 10, 2019
現在は2社が登録済みだ。
登録には基準をクリアする必要があるが、厳しくはない。次を満たすPWAサイトの制作実績があればいい。
- Lighthouseのスコアが70点以上
- 3Gで5秒以内の表示
登録されたからといってグーグルと何らかの提携を結んでいることにはならないが(提携していると言ってもいけない)、「グーグルのサイトに掲載されている」という点で見込み客の信頼感を上げるのに役立つのではないだろうか。
PWAの制作実績があるのなら申し込んでみるといい。
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AMPをテーマにしたカンファレンスをグーグルが東京で開催
今年で3回目 (Accelerated Mobile Pages Project) 国内情報
AMPをテーマしたグーグル主催のカンファレンス「AMP Conf 2019」が、東京で4月に開催される。
AMP Confは今年で3回目のイベントで、1回目はニューヨーク、2回目はアムステルダムでの開催だった。成功事例をはじめこれまでのAMPの実績や、今後公開を予定しているAMPの新機能など、AMPのさまざまな情報を得られる。
セッションの大半は英語だと思われるが、日本語の同時通訳が入る予定とのことだ。「AMPを実装している」「今後実装予定である」などAMPに興味関心があるなら参加するといい。
- AMPがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
URL検査ツールの新機能と、グーグルレンズの改良に関する記事を今回はピックアップ。
- URL検査ツールにスクリーンショット機能が追加。HTTPレスポンスやページエラー、JSログも
Fetch as Googleに近づいてきた
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- Googleレンズが認識する製品の数が10億以上に増加。GoogleレンズのSEOは可能なのか?
グーグルレンズ最適化も2019年は注目?
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