国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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米国のSEOエキスパートがSEOの質問に何でも答えてくれた(SMX Advanced情報)

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米国のSEOエキスパートがSEOの質問に何でも答えてくれた(SMX Advanced情報)
★★★★☆ 役立ちそうな情報をピックアップ (Ask The SEO at SMX Advanced 2016)

6月21日~22日に米シアトルで開催されたSMX Advanced 2016カンファレンスに参加してきた。4人のSEOエキスパートがSEOにかかわるさまざまな質問に回答する「Ask The SEO」というセッションでのエキスパートの発言から、Web担読者の役に立ちそうなものを紹介する。

質問に答えるSEOエキスパートたち
質問に答える4人のSEOエキスパートたち(いちばん左は司会者)

SEO一般

マット・カッツ氏がうそをついて信じ込ませていたというわけではないが、今日ではグーグルが言ったことすべてを鵜呑みにしないほうがいい。

「上位表示していない」「アクセスもない」「サイト内からも誰も訪れない」、すべて該当するようなページがあるなら、削除してしまうほうが、クロールを効率化できて良い。

グーグルは、アフィリエイトサイトを警戒している。しかし、アフィリエイトサイトであっても、顧客に対して価値を提供しているのならば、何も心配しなくていい。

タブに隠れたコンテンツや展開式のコンテンツは、さほど重要じゃないとグーグルに言っているようなものだ。グーグルには相応に扱われる。

PC向けページでは、ハンバーガーメニューを使うべきではない。大きなモニタだと小さくて見えない。競合がやっているからといって真似してはいけない。

ひょっとしたら(競合サイトの)ユーザーは嫌っているかもしれない。必ずテストすること。

技術的なトピック

大手のサイトは、SEOがたいしたことなかったとしても上位表示するものだ。

小さかったり新しかったりするサイトでは、技術的なSEOがより重要になる。食物連鎖の下層にいるようなもの。小さな積み重ねが大切。

グーグルはきっちりとしたピラミッド状のサイト構造を好む。重要なページがどれかを示すことができる。

サブドメインとサブディレクトリのどちらにすべきかは、状況による。

サブドメインはヘッドキーワードにはいいが、ロングテールキーワードには適さない。

完全に異なるビジネスではないなら、サブディレクトリがいい。

小さなビジネスならサブドメインにする理由はほとんどない。細かく分かれすぎてしまう。

HTTPS関連

「HTTPSへの移行はシンプルだ」とグーグルのゲイリー・イェーシュ氏は言ったが、そんなことはない。いろいろやるべきことがある。

モバイルフレンドリーのときは、スマホ対応しているかいないかで、大きな違いが確かに目に見えてあった。

しかし、HTTPS(による順位差)は、ほとんど気付かないレベルだ。

いったんHTTPSにしたら、もう元には戻せない。(元に戻そうとして)HTTP版に301リダイレクトしたら、HTTPSのURLへのリンクはエラーを引き起こす。

筆者注: 必ずしもというわけではないが、サーバーの構成によってはありうる。

検索アナリティクスの全指標で「比較」ができるようになった
★★★★☆ 今まではデバイス比較だけだった (The SEM Post)

Search Consoleの検索アナリティクスに「比較」オプションが追加された。

これまでも「PCとスマートフォン」のようなデバイス間の比較は可能だったが、そのほかの指標でも比較オプションを利用できるようになっている。

クエリを比較
クエリを比較
ページを比較
ページを比較
国を比較
国を比較

残念ながら「クエリを比較」では部分一致でのキーワード比較などはできず、大文字・小文字まで正確に指定しなければいけないようだが、それでも多角的な分析に使えそうだ。

手動対策の解除通知が届いているのに手動対策ビューアからは警告が消えないのはなぜ?
★★★★☆ 実際にはまだ解除されていないと考えるのが妥当 (English Google Webmaster Central office-hours hangout)

英語版のオフィスアワーで参加者が手動対策の解除について次の質問を尋ねた。

不自然なリンクの手動対策が解除されたという通知が1週間ほど前に届きました。ですが、Search Consoleの手動対策ビューアには依然として警告が出ています。

これは普通にあることなのでしょうか? もう一度再審査リクエストを送ったほうがいいのでしょうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は、次のように説明した。

手動対策の設定で1日~2日反映が遅れることは、ときどきある。

しかしあなたの場合は1週間も前の話だ。「まだ手動対策から抜け出せないでいる」か「本当には適切に解除が実行されていない」ように思える。

もう一度再審査リクエストを送ってみてもいい。フォーラムに投稿すれば、実際に何が起きているのかを、ウェブスパムチームの人間が入念にチェックしてくれるかもしれない。もちろん両方やってもかまわないが。

手動対策の解除通知が届いているにもかかわらず、Search Consoleの手動対策ビューアからは警告が消えないケースの相談は、日本のヘルプフォーラムでも何回か見たことがある。

多少のライムラグはあるようだが、1週間以上も警告が残ったままなら、手動対策は実際にはまだ解除されていないと考えて対処するのが妥当なようだ。

ハッキングを受けたら、Googleアナリティクスが警告を通知
★★★☆☆ Search Consoleとあわせてハッキング対策 (Official Google Webmaster Central Blog)

危険なソフトをダウンロードさせるような、ユーザーに危害を与える問題がサイトで検出された場合、セーフブラウジング機能と連動して、Googleアナリティクスにも警告が出る(去年の3月から)。

グーグルはこれをさらに推し進め、ハッキングを受けているサイトに対してもGoogleアナリティクスで警告するようにした。

Googleアナリティクスに表示されるハッキング警告
ハッキングを受けるとこのような通知がGoogleアナリティクスに表示されるらしい。

ハッキング被害にあうサイトは増加の一歩をたどっているそうだ。Search Consoleでもハッキングを警告するが、Search Consoleに登録していないサイトも多い。Googleアナリティクスでも警告することで、少しでも多くのハッキングを受けたサイト管理者に被害に気付かせるのが狙いだ。

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