ツイートボタンのツイート数表示とAPIは11月20日までに廃止、開発リソースの問題とTwitterが背景を解説
Webサイトに設置するツイートボタンにツイート数を表示する機能と、URLごとのツイート数を取得するAPI機能を、11月20日までに廃止完了することを、ツイッターが公式ブログで発表した。廃止の理由は開発リソースの問題。
ツイートボタンのツイート数表示が遅かったりタイムアウトしたりする
ツイートボタンに、ツイート数が表示されなくなるらしい
ツイート数を取得するためのAPIも廃止されるらしい
こうした話題が、9月下旬よりWeb業界に広まっていた。
というのも、ツイッターが、次のような予定であることを、9月23日に発表していたからだ。
ツイートボタンの表示デザインを変更する
ツイート数取得のために広く使われていた
http://urls.api.twitter.com/1/urls/count.json https://cdn.api.twitter.com/1/urls/count.json https://cdn.syndication.twitter.com/widgets/tweetbutton/count.json
といったAPIエンドポイントは公式に一般向けに提供されているものではなく、こちらも廃止する
この件に関してツイッターは10月6日に、英語と日本語の公式ブログで見解を発表した。
→ 持続的なプラットフォームのための難しい決断(Twitter Blogs)
ブログ記事では、次のように公式に発表している。
ツイートボタンのデザインは、11月20日までにツイート数表示のないものに変更が完了する予定。
ツイートボタンにツイート数表示がなくなることにあわせて、非公式APIエンドポイントも廃止する。
記事では、ツイート数のカウントに関して、そもそもツイート数表示だけでは、リプライ数やツイート者のフォロワー数など、そのコンテンツに対するTwitterのインパクトを完全に表すものではないとしたうえで、今回の決定の背景を解説している。
それによると、TwitterのインフラはCassandraから自社開発のManhattanに移行しており、ツイート数カウントの部分だけが古いCassandraで動作しているとのことだ。
この機能を新しいインフラ向けに再構築するには開発リソースを割く必要があるが、そうすることによって他の重要な機能の開発が遅れる可能性があるため、廃止を決定したという。
10月7日時点ではツイート数カウントの機能は動作しているが、11月20日に向けて廃止されていくことになる。
そのため、CMSやWebサービスで非公式APIを使ってツイート数を取得している場合、今後はそれが動作しなくなるため、機能を廃止するか、別の仕組みで情報を取得する必要がある。
Twitterの公開APIにはツイート検索の機能があるが、こちらは直近のツイートしか検索対象とならない。
過去のツイートから検索できる商用のサービスとしては、Twitterが2014年に買収したGnipがある。
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