インターネット用語の理解度を、シニア層(50歳~80歳以上)を対象にアンケート調査した結果を、シンクジャムが3月5日に公開した。
この調査は、地方在住の50歳~80歳以上の36名(男性:27名/女性:9名)に、10個のネット用語を示し、5つの選択肢から正しい意味を選ぶという形式で行われた。
- ブラウザ
- ソーシャルメディア
- オンラインショッピング
- レビュー
- FAQ
- ダウンロード
- サイトマップ
- アカウント作成
- ログイン
- サイト
調査結果によると、正解率がもっとも低かったのは「サイトマップ」で正解率30.6%にとどまった。「マップ」という単語から、店舗地図などと勘違いするケースが多いようだ。
次いで間違いが多かったのは「ソーシャルメディア」で正解率44.4%。これも「メディア」という単語から、国や自治体、新聞社などのサイトだと勘違いするという。
間違いが過半数を超えていたのは、この2つだった。
10のインターネット用語 シニアの正解率順位(低い方から)
- 「サイトマップ」(正解率30.6%)
- 「ソーシャルメディア」(正解率44.4%)
- 「レビュー」(正解率58.3%)
- 「FAQ」(正解率61.1%)
- 「ブラウザ」(正解率80.6%)
- 「オンラインショップ」(正解率86.1%)
- 「アカウント作成」(正解率91.7%)
- 「ダウンロード」(正解率94.4%)
- 「ログイン」(正解率94.4%)
- 「サイト」(正解率97.2%)
また「わかりにくい用語はどう言い換えれば良いか?」という質問もしている。
最も支持されたのは、「サイトマップ」を「ホームページ内リンク集」に言い換えるべきという回答で、支持率61.1%だった。
以下、次のように言い換えるべきという回答が上位だった。
- 「ソーシャルメディア」→「コミュニティサイト」(支持率50.0%)
- 「レビュー」→「利用者の声」(支持率63.9%)
- 「FAQ」→「よくあるご質問・回答」(支持率69.4%)
調査概要
- 実施期間:2015年1月10日~2月9日
- 方法:インターネットによるアンケート
- 対象:首都圏を除く地方在住の50歳~80歳以上の方36名(男性:27名/女性:9名)
- 平均年齢:68.8歳
- 回答者デバイス:PC:34名、スマートフォン:1名、タブレット:1名
参考リンク
Wo! vol.36 シニアがわかりにくいインターネット用語は?(調査結果の詳細)
シンクジャム
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
「FAQ」は「よくある質問とその答え」という置き換えるべきという話はよくあるけど、「サイトマップ」や「レビュー」は比較的、気にせずに使っていたね。
「ソーシャルメディア」は「フェイスブック」「ツイッター」と具体的に書くのもよさそうですね。ほかにも、「ナビゲーション」「ドロップダウン」とか、スマホだと「フリック」なんて言葉も、シニアの方はわからない場合がありそうですね。
まぁ、基本的な用語が理解されない場合があることを前提に画面を作るのは大切だね。こういうのって、どうすれば対応できると思う?
そうですねー。一覧を作ってアンケート調査ですかね。
それよりも、実際の想定ユーザー層に目の前で使ってもらって、意見を聞けばいいんだよ。
なるほど。
本当のお客さんでなくても、高年齢総の人が対象なら、自分の親に被験者となってもらうとか、そういう身近な人に協力してもらうというのがいいね。
でも、それってサイトを作ってからじゃないとできないですよね。
いや、紙にだいたいインターフェイスや文字を書いたものを「Webサイトだとみなして使ってみてください」というやり方もある。「ペーパー・プロトタイピング」という手法だね。
また難しい用語が(笑)。でも、やろうと思えば、いろいろできますね。
大切なのは、調査手法ではなく、実際のユーザーさんにできるだけ近い人の意見(というか反応)を直接観察することで、ユーザー理解を深めることだ。
大事ですね。ユーザー理解。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
うわー。「サイトマップ」とか「レビュー」がわかりにくいとは。