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「サブドメイン vs. サブディレクトリ」に対するグーグルの見解

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「サブドメイン vs. サブディレクトリ」に対するグーグルの見解
★★★★☆ 優劣なし、環境に合ったものを (Google Webmaster Central office-hours)

サブドメインとサブディレクトリのどちらがSEOに有利なのか」の論争を前回取り上げた。この件について、英語版のオフィスアワーで見解を求められたグーグルのジョン・ミューラー氏が、次のようにコメントした(強調は筆者による)。

私たちの見解では、サブドメインもサブディレクトリも本質的には同等だ。サブドメインでいろいろなことができるし、サブディレクトリでもいろいろなことができる。

どちらが良いかは、利用しているシステムでどちらが扱いやすいかに依る。したがって私たちの立場からすれば、どちらにするかは基本的にあなた次第だ。

メインサイトのサブディレクトリにブログを置きたいというならそれもいいし、サブドメインに置きたいというならそれもいい。もし別のドメイン名を使いたいならそれだってありだ。

こうしたすべてのやり方が原則的に可能だから、魔法みたいな効果があってどれか1つがものすごく優れていると私が言うことはない。

グーグルの人がどちらが有利だと明言するような問題ではなさそうだから、ミューラー氏のコメント内容は予測の範囲内だ。

それにグーグルのなかでは、サブドメインかサブディレクトリかだけで優劣をつけていないことは確かだろう。そのほかのさまざまな要因が組み合わさって、結果的にどちらかに優劣があるように見えるのではないだろうか。

自分の環境にとってもっともふさわしい構成を選択すべきという方針に変わりはない。

グーグル社員が怒り心頭、モバイル対応もPC対応もできていないサイト
★★★★☆ どんなデバイスに対しても同じコンテンツを提供する (Pierre Far on Google+)

英グーグルのピエール・ファー氏がGoogle+でこんな投稿をした。

モバイルフレンドリーでないばかりか、PCユーザーにまさしく敵意を抱いているようなページを週末に見つけた。

役立つコンテンツをPCユーザーに見せないようにしているうえに、見ることができないコンテンツについて説明しているページへPCユーザーをリダイレクトする。

完全に間違っている。こんなことをやってはいけない。

どんなデバイスでもコンテンツを利用できる世界に私たちは生きている。モバイルファーストは今本当に重要だから(しばらく前からそうなっているし、今後もそうだろう)、モバイルファーストで考えるのはいいことだ。モバイルユーザーを無視することが間違っているのとまったく同じ理由から、1つタイプのデバイスを無視することも間違っている。

ファー氏が言いたいことを一言でまとめると次のようになるだろう。

どんなデバイスでユーザーがアクセスしても同じコンテンツ、同じ機能を利用できるようにしなければならない。

ただしデバイスに合わせて見せ方や使い方を変えるのはもちろん問題ないし、むしろそうすべきだ。

ECサイト向けのalt属性の付け方
★★★☆☆ alt属性の目的に従えばいい (HRF SEO Forum)

SEO初心者を名乗るサイト管理者が、次のような質問をHigh Rankingsフォーラムに投稿した。

ECサイトを運用しています。

色違いやサイズ違いなど1つのアイテムでもバリエーションがたくさんあり、それぞれの画像を掲載しています。この状況で、SEOを考慮するとalt属性はどうしたらいいでしょうか?

フォーラムモデレータの1人がすぐさまコメントを返した。

alt属性の記述内容は、その画像を描写すべきテキストにする。それだけのことだ。

やや手厳しい表現だが、そのとおりだ。

alt属性はその画像を端的に説明する役割を担っている。画像が表示されないときに、言葉で表現するとどうなるかを考えればいい。実際に、目の不自由な人が使うスクリーンリーダーと呼ばれるブラウザは、画像をその人は見ることができないから、alt属性を音声で読み上げる。

alt属性に何を記述するかは「SEO」で考えるべきものではない。本来の目的に従って記述すればいい。それが検索エンジンが画像を理解する手助け、つまりSEOにもなる。

ウェブマスターツールのインターナショナルターゲティング指定は上書き可能か?
★★☆☆☆ 可能だが、分けたほうがいい (Google Webmaster Help Forum)

グーグルの公式ヘルプフォーラムに次の質問が投稿された。

ウェブマスターツールのインターナショナルターゲティングで www.example.com の対象地域を英国に設定した。

このとき、www.example.com/us を米国に設定できるだろうか? こうすることで、www.example.com に設定した英国の設定を上書できるだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにコメントした。

きちんと機能するだろうと思う。

だが、個人的にはサブドメインかサブディレクトリで分けたほうがいいと思う。そのほうが管理しやすいはずだ。もちろん、自分の好きなやり方で構わないが。

次のようなURL構成をミューラー氏は勧めている。

  • 米国向けサイト ―― us.example.com または www.example.com/us
  • 英国向けサイト ―― uk.example.com または www.example.com/uk

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