ページを増やせば増やすほど検索順位は上がるのだろうか?
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ページを増やせば増やすほど検索順位は上がるのだろうか?
ページが多いことだけでは高い評価には繋がらない (Google Webmasters on YouTube)
大量のページをインデックスさせると、サイトのランキングは全体的に上昇しますか?
こんな質問に、グーグルのマット・カッツ氏が回答した。
多くのページをインデックスさせたからといって、無条件にランキングが上がるとは思わない方がいいだろう。そういった事実はない。
いろいろなキーワードがあるページをたくさん公開すれば、さまざまなキーワードで検索されたときに検索結果に出て来る機会が増えるかもしれない。それは事実としてある。
しかし、だからといって、単にページを増ふやせば、それだけで検索順位がうまい具合に上がるわけではない。
一般論として、サイトにたくさんのページがあれば、より多くのリンクが張られるかもしれない。より多くのリンクが張られるということは、より高いPageRankを獲得することを意味する。
もしこういったことが起これば、通常よりは多少深いページまで僕たちはクロールするかもしれないし、より高いPageRankを持っていればユーザーのクエリにより適合していると判断するかもしれない。
こういった関連する状況はあるけれど、単にたくさんのページがある大きなサイトを持ったとしても恩恵に預かることはない。
もう一度繰り返すと、ページの数を増やすだけで無条件にランキングが上がることはない。しかしチャンスは増える。
でもそのチャンスが増える理由は、サイトに張られたリンクをより多く僕たちが認識するからで、深くまでクロールしより多くのページをインデックスできるからだ。
一昔前だったら、ページが多ければ多いほどサイトの評価が高まる傾向にあった。しかし、今はそうではない。質が低いページの量産は逆にサイトの全体的な評価を下げる。パンダアップデートの導入後はさらにこの傾向が強まった。
コンテンツを大量に投入すると、検索からのトラフィックが急に増えることがある。しかし、しばらくすると検索トラフィック量は減る。初めのうちにトラフィックが増えるのは、グーグルの最終的な評価が完了していないことが原因だと考えられる。
質が高いページをたくさん公開すれば、マット・カッツ氏が言うようにさまざまなキーワード、特にロングテールキーワードで検索にヒットする機会が増えるだろう。そしてリンクを得る可能性も増える。リンクが増えればPageRankが集まり、サイト全体の力も上がるだろう。
コンテンツの質が高いページであれば増やすべきだが、コンテンツの質が低いページを増やすことはマイナス要因になる。
GoogleアナリティクスとPageSpeed Insightsの連携で爆速サイトを目指せ
GAとPSIが連携 (Analytics Blog)
Googleアナリティクスに、今度はサイトのスピードアップのために便利な機能が加わった。
ここ数か月ほど追いつけないほどに進化のスピードが速いGoogleアナリティクスだが、今回追加されたのは、サイトのページ表示速度をチェックする「PageSpeed Insights(ページスピード・インサイツ)」との連携だ。リニューアルしたPageSpeed Insightsの日本語版が公開されたことを先週のこのコーナーで取り上げた。もちろん、新バージョンのPageSpeed Insightsとの連携になる。
Googleアナリティクスのレポートメニューで[行動]>[サイトの速度]とたどると、[速度の提案]というメニューが出ている。そのレポート画面の表には「PageSpeed の提案」のカラムがあり、それぞれのページで改善点が何項目あるかを示している。さらに、表内のリンクをクリックすると、そのページに対してPageSpeed Insightsの診断が実行される。
ページビューの多いページや読み込み時間が遅いページを重点的にチェックするなど、Googleアナリティクスでのデータを見ながら診断できるのが嬉しい。サイトの高速化に活用したい。
否認したリンクが不自然リンクのサンプルとして提示されたのはなぜ?
問題視されるリンクの傾向を伝えるため (Google Webmaster Help Forum)
こんな質問が、英語版のGoogle公式ヘルプフォーラムに投稿された。
再審査リクエストの返信で「不自然なリンクがまだ残っている」として提示されたリンクは、否認ツールを使って否認したはずのリンクでした。
どういうことでしょうか?
質問者は当惑しているようだ。
この記事を書いている時点では、グーグル社員からの返信は書き込まれていないので確かなことは言えないが、筆者は次のように考える。
サンプルを提示するのは、「そのリンクを削除しなさい」ということではなく「そういったリンクが問題になります」ということである。つまり、グーグルが問題視するリンクがどういったものなのかを教える目的がある。
リンクが否認されているかどうかは関係ない。指摘されたリンクに似たリンクがまだ残っているかもしれないため、提示されたヒントを参考に、さらに調査するべきだろう。
ウェブマスターツールにデータがすぐに出てこないのは普通にあること
知らないと焦るけど (Technical SEO on Google+コミュニティ)
別のドメイン名にサイトを移転した。そのサイトをグーグルウェブマスターツールに登録してから1週間ほどだが、データが何も出てこない。どうしてだろうか?
Google+のSEO関係のコミュニティで出た質問だ。
グーグルのジョン・ミューラー氏が、こんなコメントを返した。
初めて登録したサイトのリンクデータが出るには、通常は数日かかる。「だいたい1週間」が具体的にどのくらいの日数かにもよるが、普通にありえる期間だろう。
移転先のドメイン名にしばらくの間コンテンツが存在せず(404や410を返したりアクセスできなかったりしたら)、リンクのデータが消去されてしまっているかもしれない。またそういった場合には、再クロールと再処理(404や410の解消)がされない限り、レポートには出てこないことになる。
登録したサイトの状況によっては、ウェブマスターツールにすぐにデータが表示されないことは普通にある。とはいえ、知らなければ戸惑うのは無理もない。覚えておくといい。
もちろん、移転先の新しいサイトが正しく動いているか、おかしなリダイレクトが発生していないか、検索エンジンのクローラーが正しくクロールできているかなどは、真っ先に確認しておくべきだが。
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