Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座カスタム変数レポートでの初回訪問データの見方
カスタム変数レポートでの初回訪問データの見方
それでは、このトラッキングコードを使ったときに実際のレポートがどのようなものになるのかを見ていこう(実装してからデータが見られるようになるまでは、最低1回は午前0時を超えている必要がある)。
以下で紹介するデータはeコマースサイトではないので、冒頭に話した「いつ実施したキャンペーンで集客したユーザーが結局後日コンバージョンしたのか、購入者はその後リピータになったのか、累計購入金額に差はあるのか、といった人を軸に追跡して成果を長期的にみて評価」するデータが実在していない点はご容赦いただきたい。
まず見るのは[ユーザー]>[カスタム]>[カスタム変数]レポート(図1、図2)からだ。
- グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする
- メニューが開くので、[カスタム]をクリックし、[カスタム変数]をクリックする
このトラッキングコードの例では、5番目のカスタム変数を利用しているので、まず[ユーザー]>[カスタム]>[カスタム変数」レポートの「カスタム変数(キー5)」のディメンションを選択する(図2赤枠部分)。
「カスタム変数(キー5)」の各項目は「参照元 / メディア」の形式になっているのがわかるだろう(図2青枠部分)。
ただ正確に言うと、このレポート例では、今回紹介したトラッキングコードではなく、検索エンジンからの流入の場合、さらに検索キーワード情報も取得するカスタマイズを施したトラッキングコードのバージョンを利用しているので、「google / organic / (not provided)」(図2緑枠部分)のように、検索エンジンからの流入の場合は「参照元 / メディア / キーワード」という表示フォーマットになっている。
図2は集計対象期間を2013年8月に指定して出力したレポート画面だが、2013年8月全体の訪問数は455だった。そのうち388訪問(図2黒枠部分)がこのカスタム変数を付与されたユーザーによる訪問であるということだ。
サイトの公開と同時にこのトラッキングコードのカスタマイズを実装していれば、すべてのユーザーの初回訪問にラベルを付与できるはずだが、今回のように途中から実装した場合は、すべての訪問についてカスタム変数が付与できないためこのようになる。
その上で、たとえば初回訪問時に「Googleの自然検索でキーワードが不明(not provided)(図2緑枠部分)だったユーザーによる訪問」が97件あったといったことが読み取れる。
カスタム変数(キー5)の各見出しをクリックしてドリルダウンしてみる
続いてこの「google / organic / (not provided)」(図2緑枠部分)をクリックしたのが図3だ。
カスタム変数(値05)にドリルダウン(図3赤枠部分)されている。カスタム変数(値05)の各項目(図3青枠部分)は、初回訪問時にGoogleの自然検索でキーワードが不明(not provided)だったユーザーの初回訪問日時になっている。
このサイトではリピータがそれほど多くないので、集計対象期間が2013年8月だが、同じ月の初回訪問が上位を占めている。
他の指標グループを選択してレポートを見る
さらに、「目標セット」や「eコマース」など別の指標グループ(図4赤枠部分)を選択することで、目標達成(コンバージョン)や購入(トランザクション)といった視点で見ることもできる。
図5は「eコマース」の指標グループを選択したときのレポート画面だ。初回訪問時の「参照元/メディア」の組み合わせ別に、その後の収益などの概要を見ることができるようになる(残念ながら、この表示例はeコマースサイトでないので、ほとんどのデータが0になっている)。
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