スマートフォンレポート

iPhoneユーザーのサービス利用、目的重視では「利便性」、毎日の情報収集では「継続性」が重要

2013年1月発表の調査レポートから「iPhoneユーザー利用動向」の内容を届ける

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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今回は2013年1月に発表された「スマートフォンレポート vol.4」から、調査報告2「iPhoneユーザー利用動向」の調査レポートをお届けする。

利用頻度からみるジャンル別のユーザー利用傾向の違いと、
それぞれの利用目的に合ったサービス提供方法とは

今回は、「iPhone」ユーザーのモバイルサービス利用頻度にフォーカスし、利用率の高いサービスを対象に、「ソーシャルネットワークサービス(以下、SNS)」「地図」「動画」「天気」「ゲーム」の5ジャンルにおける利用頻度の違いや、そこから見えるユーザーの利用傾向を分析する。分析の手法としては、10月の1ヶ月間におけるユーザーの各サービス利用日数を集計し、利用した日数を横軸、全体におけるその割合を縦軸とした、1ヶ月間に何日程度サービスを利用するのかがわかる形のヒストグラムにて分析を行った(縦軸の%が高い程、その日数でサービス利用した人が多い、という形となる)。

※調査対象とした各ジャンルのiPhone向けサービス
SNS 「Facebook」「Twitter」「LINE」
地図 「マップアプリ(iPhone標準)」「Google Maps」「地図 Yahoo!ロコ」「マピオン」「Mapfan」
動画 「YouTube」「ニコニコ動画」
天気 「天気アプリ(iPhone標準)」「Yahoo!天気・災害」「ウェザーニュース」
ゲーム 「GREE」「mobage」「おさわり探偵 なめこ栽培キットDeluxe」「パズル&ドラゴンズ」「Game Center」「三国インフィニティ」「ハッピーストリート」「コロプラ」「対戦ズーキーパー」「出動!美女ポリス」「繚乱三国演義」「リバーシ」「国盗り合戦」

ほぼ毎日利用が圧倒的な「SNS」

今回調べた中で最も顕著な傾向が出たジャンルが「SNS」ジャンルである。利用日数別にその利用者数を見てみると、31日間利用した数が圧倒的に多く、全利用者のうち約2割のユーザーが毎日利用している状況であった。これは他のジャンルと比較しても圧倒的に多い数字であるが、毎日利用することで様々な情報を得ることが出来る「SNS」サービスの特性と、そのサービスを利用するユーザーの多さが感じられる(図1)。

図1 モバイルサービス利用頻度[ソーシャルネットワークサービス]
図1 モバイルサービス利用頻度[ソーシャルネットワークサービス]

「地図」「動画」サービスは目的に合わせてピンポイントで利用

「SNS」とは異なる傾向を示したのが、「地図」ジャンルである。こちらは利用日数「1日」が最も多く、利用日数が増えるにつれて徐々に利用者が減って行く傾向となっている。これは、「地図」コンテンツという特性上、利用目的が場所を探すという行動に限定されがちなため、「必要な情報を必要な時だけ取りに行くユーザー」が多いことがうかがえる(図2)。

図2 モバイルサービス利用頻度[地図]
図2 モバイルサービス利用頻度[地図]

「地図」ジャンルと同じ傾向を示したのが「動画」ジャンルで、こちらも利用日数「1日」が最も多く、利用日数が増えるにつれて徐々に利用者が減っている。毎日情報を取得するユーザーよりも、「必要な情報を必要な時だけ取りに行くユーザー」の多いジャンルであるといえよう。これは「動画」コンテンツの特性上、興味のあるコンテンツを意図的に探しにくるユーザーが多いことがその要因と推測される(図3)。

図3 モバイルサービス利用頻度[動画]
図3 モバイルサービス利用頻度[動画]

2つの特性を合わせ持つ「天気」と「ゲーム」

これまで述べた2つの傾向が両方現れたのが、「天気」ジャンルと「ゲーム」ジャンルである。利用日数「1日」というユーザーが最も多く、利用日数が増えるほど利用者数が下がっていく傾向は「地図」ジャンルや「動画」ジャンルと同様である反面、「30日」や「31日」といった利用日数で利用者数が大きく増加するのは「SNS」ジャンルと同じである。

この一見すると相反する2つのユーザー傾向が見受けられた要因として考えられるのは、利用傾向の異なる2タイプのユーザーが共存しているということである。つまり、「天気」と「ゲーム」ジャンルにおいては、「地図」や「動画」ジャンルに多い「必要な情報を必要な時だけ取りに行くユーザー」と、「SNS」に多い「毎日情報を取得するためにサービスを利用するユーザー」の両方を抱えていると考えられる。

加えて、今回「ゲーム」ジャンルに関しては、昨今の状況を鑑みて、「ソーシャルゲーム」をその対象に含んでいる。そのため、毎日アクセスすることで様々な恩恵を享受するといったユーザー動向も反映された形になったと思われる(図4図5)。

図4 モバイルサービス利用頻度[天気]
図4 モバイルサービス利用頻度[天気]
図5 モバイルサービス利用頻度[ゲーム]
図5 モバイルサービス利用頻度[ゲーム]

利便性と継続性、2つの視点からコンテンツを検討

こうしたジャンル別におけるユーザー傾向の違いを踏まえた上で、どのようにコンテンツを提供するべきか、それぞれ検討してみたい。

まず、「必要な情報を必要な時だけ取りに行くユーザー」が多い「地図」や「動画」といったコンテンツに関しては、目的を持ってサービスを利用しているユーザーが多いと想定される。つまり、自分の欲しい情報を探しにきているため、いかに目的の情報に辿りつきやすくするかという「利便性」を特に重視する必要があるだろう。競合とのコンテンツによる差別が難しい場合、この「利便性」の重要度はより増すと思われる。

一方、「SNS」のような「毎日情報を取得するためにサービスを利用するユーザー」が多いコンテンツに関しては、特に目的があるというよりも、日々情報を取得しにきているユーザーが多いのではないだろうか。そう考えると、いかにして毎日サービスを利用してもらえるかという「継続性」が重要になるであろう。常に新鮮な情報やコンテンツを提供しつつ、毎日利用すると享受できるメリット、動機付けを設ける必要があると思われる。

上記を踏まえると、「必要な情報を必要な時だけ取りに行くユーザー」と、「毎日情報を取得するためにサービスを利用するユーザー」が共存する「天気」「ゲーム」に代表されるジャンルについては、双方のユーザーを意識したサービス提供が必要になる。すなわち、「利便性」と「継続性」を兼ね備えたサービスを提供することで、ユーザーを囲い込む必要性があることになる。単発的な利用がしやすく、加えて継続的に利用することによるメリットも兼ね備えたサービス内容をいかにして提供するかが重要である。

ここまで、ユーザーのサービス利用頻度を分析し、ユーザーへのサービス提供手法について「利便性」と「継続性」という2つの視点から述べてきたが、当然ながら「利便性」「継続性」という要素があればサービスとして成立するというわけではなく、「集客力」や「課金手法」など様々な要素も非常に重要である。とはいえ、「利便性」「継続性」といったユーザーの主たる利用目的に対していかにして的確且つ分かりやすく対応できるか、また付加価値をつけ、サービスとして際立たせることが出来るかが、結果としてサービスの成否を分ける重要な要素となるのではないかと思われる。

取得データ iPhoneユーザーのインターネット経由でのサイト・アプリ接触状況データ
※3G(UQ含む)/Wi-Fi経由とも取得
※オフラインでのアプリ利用等については捕捉なし
調査対象 関東地区在住のiPhoneユーザー510サンプル
集計対象期間 2012年10月1日(月)~10月31日(水)
調査実施機関 ビデオリサーチインタラクティブ

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

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「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。

※6/26をもってサービスの提供を終了致します。
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