衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

「地域」レポートのディメンションは5種類

「地域」レポートのディメンションは5種類

「地域」レポートの分析軸(ディメンション)の細かさの単位は、

  • 国/地域
  • 地域(都道府県レベル)
  • 市区町村
  • 大陸
  • 亜大陸

の5つが用意されているが、このうち「地域(都道府県レベル)」を除く4つのディメンションが、「プライマリディメンション」として表示されている(図4赤枠部分)。

「大陸」ディメンション

「プライマリディメンション」のうち、最も大きなくくりが「大陸」というディメンションだ(図4青枠部分)。「Asia」「Americas」「Europe」「Africa」「Oceania」の5分類(図4緑枠部分)になっている。

図4:「大陸」ディメンションを選択した画面
図4:「大陸」ディメンションを選択した画面

「亜大陸」ディメンション

次に細かいくくりが「亜大陸」だ。この「亜」は「アジア」の略ではなく、「次、次位」という意味なので注意しよう。たとえば「Americas」大陸の「亜大陸」は、北米(Northern America)、中米(Central America)、南米(Southern America)の3つとなっている。

「市区町村」ディメンション

もっとも細かい「プライマリディメンション」が「市区町村」(図5赤枠部分)だ。訪問数の上位を見ると、「Shibuya」(渋谷区)、「Minato」(港区)など東京都は23区レベルで表示されている。あとは「Osaka」(大阪市)、「Nagoya」(名古屋市)、「Fukuoka」(福岡市)など市のレベルで見ることができる。なお、政令指定都市の中の「区」までは表示されないようだ。

図5:「市区町村」ディメンションを選択した画面
図5:「市区町村」ディメンションを選択した画面

ちなみに、「市区町村」ディメンションの項目(図5青枠部分)はリンクになっているが、クリックしても、図6のように該当の項目に絞り込まれるだけで、別のディメンションにドリルダウンできるわけではない。

図6:市区町村(ドリルダウン後)
図6:市区町村(ドリルダウン後)

リンクが張ってあると、新しい情報へ飛べると思っていても、こういう肩透かしを食らうケースが多々ある。

「地域」レポートの階層構造

「国/地域」ディメンション(図3青枠部分)の項目の1つ「Japan」をクリックすると、図7のように「地域」ディメンションにドリルダウンされる(ここでの「地域」はディメンション名。「地域」レポートと紛らわしいので注意)。

図7:「国/地域」をドリルダウンして表示された「地域」ディメンションの画面
図7:「国/地域」をドリルダウンして表示された「地域」ディメンションの画面

「地域」ディメンションの項目(図7青枠部分)を見ると、「Tokyo」「Osaka」「Kanagawa」などとなっている。つまり、「地域」ディメンションというのは、いわば都道府県レベルで見るディメンションということになる。

まとめると、この「地域」レポートは次のような階層構造になっている。

大陸 > 亜大陸 > 国 > 地域(日本の場合は都道府県レベル) > 市区町村

とはいっても、最初に選択した「プライマリディメンション」によっては、ドリルダウンの仕方が微妙に異なるので、単純に上記の順でドリルダウンができるというわけではない。いろんな分岐がある。ディメンション間のドリルダウンの関係は以下のとおりだ。

図8:ディメンション間のドリルダウンの関係
図8:ディメンション間のドリルダウンの関係

つまり、「地域」レポートには、「大陸」「亜大陸」「国/地域」「地域」「市区町村」という5つのディメンションがあるが、このように様々な場所から同じレポートにたどり着けるような構造になっている

「エクスプローラ」タブでは何が表示されるのか?

なお、左上の「地図表示」タブから「エクスプローラ」タブ(図9赤枠部分)に選択を切り替えると、上部の地図表示が日別の折れ線グラフ表示に変わる。ただし、表示される指標グループ(図8青枠部分)は同じなので、下部に表示される一覧表示部分のデータは、図3図7までと同じものになる。

図9:「エクスプローラ」タブを表示した画面
図9:「エクスプローラ」タブを表示した画面

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