グーグルのサーチクオリティ担当者が答えるグーグル検索Q&A

Google検索のアルゴリズム変更間隔は? SEOに有利なコンテンツ作成法はある? などSEOの基本に回答 | グーグル公式Q&A #4

Google検索エンジンのアルゴリズム変更、HTML5やコンテンツ作成など、SEOの基本的な質問に回答
グーグル サーチクオリティチーム 2012/5/8 9:00 |
グーグルのサーチクオリティ担当者が答える“グーグル検索Q&A”

今回は、検索エンジンのアルゴリズム変更、HTML5やコンテンツ作成など、Google検索におけるSEOの基本的な質問3つにお答えします。

  • 検索エンジンのアルゴリズムはどのくらいの間隔で変えているの?
  • HTML5で制作したサイトの方がランキングに有利?
  • SEOに有利なコンテンツライティングのコツはありますか?

検索エンジンのアルゴリズムはどのくらいの間隔で変えているの?

Google検索はどれくらいの間隔で検索エンジンのアルゴリズムを変えているのですか?

Google検索のアルゴリズム変更は周期的に行っているのではなく、常時数十を超える複数のテストを行っており、年間では数百の変更を加えています。

SEOに熱心な方からこのような質問を受けることが多いので補足させていただくと、SEO施策をアルゴリズム変更に合わせて逐一調整していくことは現実的ではありません。重要なのは、昨年の「Web担当者Forumミーティング2011 Autumnの講演」でもお伝えしている通り、アルゴリズムは変わってもGoogle検索が目指す所は常に変わらず「ユーザーにとって(検索クエリと)関連性が高く有用な検索結果を返すこと」です。

ですから、アルゴリズムを過度に意識することなく、独自性があり、ユーザーにとって関連性の高く役立つサイトを作ることが最大の検索エンジンの最適化、SEOにつながります。

HTML5で制作したサイトの方がランキングに有利?

HTML5へ移行した方が検索結果のヒット順にプラスの影響を与えますか? 検索ロボットのインデックス作成の効率化が進むことは理解できますが、サイト運営側としてはコストになってしまうので、悩んでいます。

HTML5は様々なコンポーネントを含む仕様です。そのため、HTML5への移行による検索結果への影響は、一概には言えません。たとえば、メタデータを記述するmicrodataを使えば、サイトの説明文として表示される「スニペット」により多くの情報を表示できることがあります。

スニペットは、検索結果からページに飛んだときにどんな情報が得られるのかを示したサイトの説明文。
リッチスニペットでは、通常のスニペットよりも多くの情報、たとえば「レビュー評価」「レビュー件数」「価格帯」などを表示する。

また、Adobe Flashで作られたコンテンツをHTML5に移行させれば、Googlebotが解釈できなかったFlash内の情報がインデックスされるようになるケースもあるでしょう。

ただし、HTMLのバージョンによってGoogle検索が該当ページのランキングに差をつけることはありません。またQ1の回答でも述べたように、ユーザーにとっての利便性が検索エンジン最適化の第一であることもお忘れなく。

SEOに有利なコンテンツライティングのコツはありますか?

サイトのディレクションやライティングなどを行っています。今後、検索結果で上位にサイトを上げるためには、どのような文章構成やサイト作成を心掛けていけばいいのでしょうか?

文章の内容的な点につきましては、基本的にはSEOを意識することなくユーザーにとって役立つ情報を提供していただければと思います。ただ、もしあなたが書こうとしている内容について、すでに他の人が書いている場合、ユーザーにとって新しい価値とはならないかもしれません。この場合、あなたのサイトがもつ独自の強みは何なのか、その点を意識しながらユーザーにとってより価値のある情報を提供していただければ、検索エンジンとの相性も高まるでしょう。

ページあたりの文章の長さやページ構成などについても、基本的には検索エンジンよりもユーザーにとっての読みやすさ、扱いやすさを意識していただければ問題ありません。それらを押さえたうえで、より詳しく知りたいという方は「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」を参照してください。

また、長編のインタビューや続き物の記事など、複数のページに分かれてしまうコンテンツについては、個々のページ/URLにあるリンクなどの効果をまとめ、最も関連性が高いページ/URLをユーザーに提供することができます。そうすることで、異なるページヘのリンクを一連のグループとして取り扱ったり、最も関連性が高いページ/URL(たとえば、インタビューの表紙ページなど)にユーザーを誘導したりできます。

詳細は公式ブログの記事「複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちの方へ。rel=”next” と rel=”prev” を使用したページネーションのご紹介」がありますので、ぜひ活用ください。

最後になりますが、コンテンツライティングのコツについての情報交換などは、ウェブマスター ヘルプ フォーラムにご投稿いただくことで、他のウェブマスターから何か参考になる情報が得られるかもしれませんので、こちらもご活用下さい。

用語集
Googlebot / HTML / SEO / インデックス / グーグル / スニペット / ヒット / メタデータ / リッチスニペット / リンク / ロボット / 検索エンジン
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