米ヤフーがYahoo! Site Explorerのサービスを終了
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米ヤフーがYahoo! Site Explorerのサービスを終了
ついにこの日が来た (Yahoo! Search Blog)
米ヤフーは、サイト管理者ツールYahoo! Site Explorer(以下、YSE)のサービス提供を終了した。すでに利用できなくなっている。2011年後半に終了すると7月には発表していたので驚くことではないのだが、それでも「とうとうこの日が来てしまったか」というのが多くのサイト管理者の率直な思いだろう。
XMLサイトマップの送信やURLパラメータの処理設定など、YSEの主だった機能はBingウェブマスターツールから利用できるし、BingウェブマスターツールにはYSEにはなかった優れた機能も実装されている。またヤフー検索のトラフィックデータ(インプレッション数・クリック数・クリック率)はBingウェブマスターツールに統合されている。
しかし問題はバックリンクレポートである。Bingウェブマスターツールは管理サイトのバックリンクの完全なデータをレポートしてくれるものの、YSEと違って、自分が管理していないサイトのバックリンクを知ることはできない。YSEの最大の価値は、競合サイトであっても、だれのサイトのバックリンクでも調査できることだったといっても過言ではない。YSEの代用となる信頼できる無料のバックリンクツールは今のところ存在しない。貴重なツールが失われてしまったのは非常に残念だ。
長いURLはGoogleに嫌われる?
ユーザーには嫌われそう (John Doherty)
グーグルの各公式ブログの記事に割り当てられているURLや検索結果に出てくるページのURLをつぶさに観察した結果、長いURLはランキングにネガティブに働くのではないだろうかと推測した記事。
グーグルのブログは一定の文字数以上のファイル名を付けていないし、URLがとても長い記事は本来なら1位に出てくるようなキーワードでの検索でも1位に出て来ないというのだ。
長いURLは検索結果でのクリック率が落ちると聞いたことはあるが、ランキングに与える影響はどうなのであろうか。たくさんのキーワードをハイフンで繋げたURLはスパム要素の1つになりうるとグーグルの社員がどこかでコメントしていた記憶がある(ソースを見つけられなかった)。ひょっとすると長すぎるURLには注意したほうがいいのかもしれない。
301リダイレクトはいつまで続けるべきか
リダイレクト指示は止めないこと (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)
マット・カッツさん、301リダイレクトの効果はどれぐらい続くのでしょうか? どれぐらいの期間301しておいたら転送状態が確定(永続化)するのでしょうか?
ウェブマスターからのツイッターでの質問に、グーグルのマット・カッツ氏は次のように返信した。
簡潔に言えば、可能なら短い期間よりも長い期間その状態を保っておいたほうがいい。Googleは再チェックしている。
302リダイレクトが「一時的な転送」の指示であるのに対して、301リダイレクトは「恒久的な転送」を意味するが、だからといって1回だけ301リダイレクトすれば永遠にだれもが転送指示に従ってくれるわけではない。転送の効果が出るのは301リダイレクトが設定されている間だけだ。だから、301リダイレクトを解除したら、転送元のページの情報は転送先のページには引き継がれなくなる。つまり、「ある期間だけ301リダイレクトしておけば情報の移動が完了して、もう元に戻ることはない」というわけではないのだ。
たとえばサイトのリニューアルでURL構造が変わったときに、当初は旧URLへのアクセスを301リダイレクトしていたが、1年後にリダイレクトを停止する場合もあるだろう。しかし301リダイレクトを解除した旧URLにGoogleのクローラがアクセスし301リダイレクトされなくなっている状態を何度かインデックスしたら、301リダイレクトによる転送効果はなくなると考えていい。
そもそも、リダイレクトは検索エンジンのためだけでなく、他サイトのリンク経由で来るユーザーを新しいURLに導くためのものだ。そういった意味も含めて、元のURLの情報を引き継ぎたい限りは、永遠に301リダイレクトは設定したままにしておくのが原則だ。
“逐語”検索ツールがグーグルに登場
余計なお世話を排除する検索 (Inside Search)
グーグルの「こういう検索をしたかったのでしょ」というお節介をすべて排除して検索キーワードの一語一句に文字通り従った結果を返すための「verbatim」という検索オプションがグーグル検索で利用できるようになった。
「verbatim」の意味は、「正確に言葉どおりの」「逐語的な」というもの。
通常の検索では、入力間違い(ミススペル)を補正した結果を返したり、パーソナライズ機能が働いたり、同義語での検索結果も混ぜて返したりすることがある。その方がユーザーにより適切な結果を返すことができるためだ。ところが場合によっては、キーワードに完全に一致した結果だけを知りたい時があるし、入力間違いではないのに直されてしまうこともある。
verbatim検索は、このような普通ならありがたい機能をオフにして、入力キーワードに100%忠実な検索を実行するものだ。
オフにされる機能は公式ブログで次のように解説されている。
- 自動綴り訂正
- パーソナライズ
- 同義語も含めての検索
- 似た意味も含めての検索
- 活用形を含めての検索
- 入力されたフレーズの一部の単語だけを使っての検索
また、これ以外にもローカライズ機能も無効になるようだとマット・カッツ氏は補足している。またそのキーワードがページに存在していなければならないそうだ。
今のところ利用できるのはGoogle.comを英語インターフェイスで使った場合だけのようだが、日本語検索でも利用できる。検索結果ページの左ペインメニューにある「More search tools」をクリックすると展開して出てくる追加ツールから「verbatim」を選択する。
SEOに直接関わる機能ではないが、逐語的な検索結果を求める際に利用してほしいと思いピックアップした。なおキーワードを「" "」(半角のダブルクオーテーション)で囲っても逐語検索は可能だ。また、これまでストップワードを含めたりして逐語検索するために使われていた検索演算子の「+」は数週間前に廃止されているということだ。
Googleアナリティクスの「サイトの速度」レポートが全ユーザーで利用可能に
さっそくスピードチェック (Google Analytics Blog)
Googleアナリティクスでは「サイトの速度」レポートでページの表示スピードを分析できるようになっている。今年の5月に始まった新機能であるが、計測するには専用のコードを追加する必要があった。
しかし、今回新たに、特別なトラッキングコードを追加しなくても全ユーザーが「サイトの速度」の情報を取得して解析できるようになった。ただし新しいバージョンのGoogleアナリティクスでのみ閲覧可能だ。「サイトの速度」は「コンテンツ」メニューからアクセスする。
ページの表示速度が速いことはユーザーエクスペリエンスの向上にも繋がる。管理サイトがどのくらいのスピードで表示されているのか「サイトの速度」でチェックしてみよう。ページの表示速度が速い方がコンバージョンが多いなどという発見があるかもしれない。
ちなみに、11月22日から、Googleアナリティクスの新機能の目玉である「ビジュアルフロー」を全ユーザーが利用できるようになっている。「ユーザーフロー」「ゴールフロー」ともに非常に興味深いものなので、確認してみるといいだろう。
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