企業サイトの課題チェックリスト
コラム「吉祥寺メモ」の内容とは?
新たにウェブ担当部署に配属となった吉祥寺和男は、独自のノートを作成して、自社のウェブサイトの問題点を整理しようとする。この「吉祥寺メモ」は、どのような内容になっているだろうか。
ウェブ担当者になって日が浅い彼の場合、ノートの記載はおそらく、かなりランダムで、似たような問題点が重複していたり、重要な視点が抜けていたりするはずである。これは、企業サイトを「診断」する方法を彼がまだ知らないためだ。
ここでは、診断法の一例として、5ポイント16項目からなるチェックリストをご紹介する。ぜひ、自社のサイトの問題点を洗い出す参考にしてほしい。アクセス解析でサイトの状態を知ることも必要だ。
なお、企業サイトに求められる役割や質は、業界、製品やサービスのカテゴリ、企業の規模、上場しているかどうかなどによって変わってくる。たとえば、製薬業界の企業であるファミリー製薬の場合、サイトに記載されている情報の正しさや適法性などが、ほかの業界に比べてかなり厳密に求められるはずである。
また、この種のチェックリストは、インターネット環境の変化に応じて日々変化していくべきものである。常に最新の基準でサイトの問題点をチェックしていくことに留意したい。
企業サイトの課題チェックリスト
- 企業活動を正しく表現しているか
ウェブサイトで企業活動の内容を100パーセント伝えられているか。情報は正確か。開示すべき情報が非開示になっているということはないか
- ナビゲーション(操作体系)は統一されているか
グローバルナビゲーションと統一されたUI(ユーザーインターフェイス)があるか
ナビゲーションルールが体系化され、守られているか
パンくずリスト(階層メニュー)が統一されたルールでつくられているか
- サイトの品質が保たれているか
リンク切れはないか
デザインの質が著しく低いページはないか
サイト内の関連情報が一定のルールのもとで正しくリンクされているか
品質を管理するための体制がつくられ、機能している
- 情報設計が適切に行われているか
重要な詳細ページにトップページから直接アクセスできるか
下層ページへのリンクに内容が不明確なものがないか
下層ページの情報の一部が上層ページに適切に表示されているか
サイトに訪れるユーザーの属性や目的に応じた緻密な情報設計がなされているか
- 最新のインターネット環境に正しく対応しているか
最低限のSEOの施策は行われているか
コーディングの品質が時代遅れになっていないか
RSSを配信しているか
FirefoxやSafariなどの、IE以外のブラウザに対応しているか
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