インタビュー

XMLサイトマップとウェブマスターツールの活用

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XMLサイトマップとウェブマスターツールの活用

●編集部 XMLサイトマップを登録しておくとクロールが早くなるという調査がありましたが、実際にグーグルでは、XMLサイトマップを登録しているサイトとそうでないサイトでクロールの仕方を変えているのでしょうか?

●アダム 検索エンジンのロボットはページを「見つけて」「情報を取得する」役割がありますが、XMLサイトマップは、「見つける」部分を改善する意味のほうが大きく、必ずしもクロール速度が上がるとは限りません。どちらかと言うと、クロール速度が上がるというよりも、ロボットの動きがより最適化されるというほうが正しいかもしれません。つまり、新しいページや最近更新されたページがXMLサイトマップに示されていれば、ロボットが他のページを見に行く代わりにそのページを優先できるということです。

クロールの「速度」に関していえば、Googleウェブマスターツールに最近、ロボットがどれくらいの速度でページを取得していくかをスライダで設定できる機能を追加しました。1秒あたりのリクエストの回数や、連続リクエストの間隔を指定できます。

ウェブマスターツールでサイトを選んでメニューから[設定]を選ぶと、クロール頻度を調整できる。
クローラビリティ

クロール性。ここでは、ロボットがサイト内のすべてのページを適切に発見できるようにリンクの導線を作ることを意味する。

●編集部 XMLサイトマップを送信していれば、サイトのクローラビリティは気にしなくてもいいということでしょうか?

●アダム そういうわけではないんですよ。XMLサイトマップによってページを発見する能力は上がりますが、アクセス性は上がりません。XMLサイトマップを利用できるのは、検索エンジンだけですから。人間の訪問者が新しいページを発見したり、サイト内のページを渡り歩いたりすることに対しては、XMLサイトマップは役に立ちません。そう考えると、やはりHTMLページとしてのサイトマップはあったほうがいいですよね。

●編集部 人間のユーザーがちゃんとサイト内のコンテンツを見つけられるなら、XMLサイトマップに加えてロボットに対するクローラビリティを気にしなくてもいいということでしょうか?

●アダム 完全な正解ではありません。というのも、ユーザーがどんな環境でアクセスしているかは多様だからです。

たとえば、サイト内の他のコンテンツへの誘導にFlashを使っているとします。今はほとんどのブラウザでFlashを使えますから、ユーザーはサイト内を歩き回れますよね。でも、日本ではケータイからWebサイトを見ることが多くて、Flashを見られないケータイもある。となると、ケータイからのユーザーはサイト内の他のコンテンツにアクセスできなくなる。ケータイユーザーはXMLサイトマップを使えませんから。

そういう意味では、サイト内のページに適切にたどり着けるかをテキストブラウザを使って確認するのは良い方法ですし、私もオススメします。たとえばLynxのようなテキストブラウザを使ってコンテンツを見たり他のページにアクセスしたりできなければ、ある種の環境からアクセスしているユーザーや検索エンジンのロボットも同様の経験をすると考えられます。

●編集部 「クローラビリティ」だけでなく、「アクセス性」にも注意しておくのが大切だということですね。

●アダム そのとおり。その2つの用語についてまた別の区別をしてみると、「クローラビリティ」は、検索エンジンのロボットがサーバー上のページに効率的にアクセスできるかを示し、「アクセス性」はロボットがページの内容やサイト内のナビゲーションを適切に理解できるかを示すのです。

ちなみに、Googleウェブマスターツールを使うと、クロール時に発生した問題点などを確認できますよ。ページが見つからなかった場合だけでなく、サーバーがダウンしていたり反応が遅かったりしていないかを確認できます。

ウェブマスターツールでサイトを選んでメニューから[診断]を選ぶと、クロール時に発生したエラーなどの情報を確認できる。

新しくなったウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム

●編集部 Google ウェブマスター向け 公式ヘルプ フォーラムが開設されましたね。以前のGoogleグループと比べて何が変わったのでしょうか?

●アダム 新しいヘルプフォーラムでは、参加している人が、良い情報をスムーズに得られるようになっているのです。

というのも、ヘルプフォーラムでは、質問に対する回答が複数付いている場合に、どの回答が参考になったかなどを評価できるのです。ですから、いろんな方が回答している内容をグーグルの社員や質問の投稿者が確認して「この回答が一番良い」と評価することもできます。これによって、どの回答が役に立つのかが簡単にわかるようになりました。

●編集部 質問というよりはお願いなのですが、Googleウェブマスターツールで被リンク情報を手動でダウンロードできますが、APIから得られるようになりませんか?

●アダム 今はCSVではダウンロードできますが、APIでは取得できませんね。ウェブマスターツールのチームには大勢いるわけではありませんが、世の中のウェブマスターの方々が求めているものを提供していくようにと考えています。

つまり、何かGoogleウェブマスターツールで欲しい機能や公式ブログで書いてほしい情報があれば、そのリクエストをヘルプフォーラムに投稿してほしいのです。我々の ToDo リストはとても長いのですが、ヘルプフォーラムで多くの人が「それは良いアイデアだ」といっている項目に関しては、優先度をぐっと高くしますから。

●編集部 Googleウェブマスターツールの登録を複数のGoogleアカウントで共有できるようにしてほしいという希望もあるのですが……。

●アダム それも耳にする意見ですね。ウェブマスターの皆さんに対しては、多くの情報を共有できるようにしたいのですが、いっぽう、プライバシーやセキュリティを確保することも重要なのです。

●編集部 いずれにせよ、何かリクエストや希望があれば、ヘルプフォーラムに投稿するのが良いということですね。

●アダム そのとおり! 一番お願いしたいのは、ヘルプフォーラムに積極的に参加するメンバーになってほしいということです。ただ1回リクエストを書くだけでなく、コミュニティの一員として、強力なフィードバックを出し続けてほしいのです。そうすれば、我々もあなたのニーズに応えやすくなります。

●編集部 では、私もヘルプグループでリクエストを出すようにします。

●アダム ぜひ! ヘルプフォーラムはまだできたところなので、これからどんどん改善していきます。日本の読者のみなさんも、ぜひGoogleヘルプフォーラムに参加してください!

●編集部 ありがとうございます。

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