この記事は、書籍『ひらめきが加速する 企画エクササイズ』の内容を、Web担当者Forum用に抜粋してオンライン版として公開するものです。
脳内脂肪を燃やす
発想の新体操68本!
企画のもとになるアイディアは日常の関心事から生まれてくるもの。そのアイディアと消費者ニーズが重なったときに、企画は成立します。プランナー「くぼたつ」こと久保田達也による、企画を立てるプロセスで実践する方法を「発想」「共有」「表現」「思考」「分析」の5章立てで紹介。いますぐできる脳のトレーニングを68プログラム用意しました!
『~ひらめきが加速する~企画エクササイズ』
- ISBN978-4-8443-2461-4
- 1,659円(税込)
- 久保田達也 著
三人寄れば文殊の知恵
グループによる発想というと、かしこまったブレーンストーミングを思い浮かべるかもしれません。しかし、日常、だれかと何気ない話を交わすときにも、「それ面白いね」「これはどう?」などとアイディアがふくらむときがあります。
「三人寄れば文殊の知恵」。独りでは考えつかなかったことを考え出すことを「シナジー効果」と呼びます。独りでは越えられないことを越えるという意味で、ブレーンストーミングは思いもよらないひらめきを呼びさますことができます。
代案ルールを実践しよう
シナジーが起きるためには、相手の意見を肯定する姿勢が必要です。だれかが出した意見に対し、「君、それはだれが責任持つんだよ」「それ昔やったけどうまくいかなかったんだよ」というふうに、否定してつぶしてしまう人がいます。こういう人を「アイディアキラー」と呼びます。アイディアキラーがいると、ブレーンストーミングは絶対にうまくいきません。まだ理論武装ができていない自分のアイディアをつぶされるので、だれも意見を言わなくなってしまうのです。
ブレーンストーミングのアイディアは、ほとんどが駄作でよいのです。数を出せば、どれかひとつはホームランになります。グループでアイディアを出すコツは、とにかくたくさんのアイディアや意見を集めることにあるのです。
僕はいつも、「代案ルール」を条件にブレーンストーミングします。人のアイディアに意見したいときは、「では、自分だったらどうするか」という代案を付ける約束です。「それはダメだ」ではなく、「私だったらこうする」と言わなくてはいけないので、アイディアキラーは発言できなくなり、発言のすべてはアイディアとなるのです。
代案ルールを採用すると、アイディアに新しいアイディアがどんどん付加されていき、自ずと、みんながアイディアを出せるようになるはずです。ブレーンストーミングの前に、代案ルールで行うことをあらかじめ告知してから始めましょう。
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