この記事は、書籍『ひらめきが加速する 企画エクササイズ』の内容を、Web担当者Forum用に抜粋してオンライン版として公開するものです。
脳内脂肪を燃やす
発想の新体操68本!
企画のもとになるアイディアは日常の関心事から生まれてくるもの。そのアイディアと消費者ニーズが重なったときに、企画は成立します。プランナー「くぼたつ」こと久保田達也による、企画を立てるプロセスで実践する方法を「発想」「共有」「表現」「思考」「分析」の5章立てで紹介。いますぐできる脳のトレーニングを68プログラム用意しました!
『~ひらめきが加速する~企画エクササイズ』
- ISBN978-4-8443-2461-4
- 1,659円(税込)
- 久保田達也 著
ビジョンには
ストーリーが必要
描いた複数の絵にコメントを付けて並べるとマンガになります。僕の場合、アイディアをマンガにすると、面白い企画に育つことがよくあります。
アイディアの種類を大別すると、商品アイディアの場合は、そのまま絵に描いておけばよいのですが、サービス分野の企画では、ビジョンにストーリーがあることが重要です。それには4コママンガが適しています。
絵でも文章でも、その場で浮かんだとおりに表現することが大事ですが、最終的には絵にストーリーを付けたマンガを描くことをおすすめします。
はじめは2コマから描き、慣れてきたら4コママンガにします。これはコマーシャル企画や映画制作で絵コンテと言われているものです。
絵コンテを描くときは、次の3つのポイントをまず決めてしまいましょう。
- キャラクター(登場人物)を決める。
- シチュエーション(背景)を決める。
- ハッピーエンドの落ち(ストーリー)を決める。
2コママンガを描いてみましょう。
- 一匹の犬がいて、商店街を散歩しています。(キャラクターと背景)
- ドッグフード屋さんに入りました。(落ち)
はじめは犬の絵だけが浮かんでいても、楽しみながらイマジネーションをふくらませているうちに、背景やストーリーがうかんできます。
4コママンガでは、起承転結になります。
- タクシーが一台、お客さんを乗せて走っています。
- 渋滞に巻き込まれました。
- バイクに追い越されてしまいました。
- 「人を運ぶためのバイク便」登場。
ではエクササイズです。あなたのお客さんがいます。あることで困っています。こういうふうに商品を改善したら、お客さんはこんなふうに喜んでくれました。これを4コママンガにしてください。
サービスを企画するときは、このように、マンガ表現に挑戦してみましょう。マンガでストーリーを展開することによって、そのアイディアが必要かどうかを論理的に整理しやすくなるのです。あくまでも結論を急がず、楽しみながら表現してください。落ちはハッピーエンドにすることをお忘れなく。
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