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稼動中のブラウザフォン約490機種を調査『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』

実稼働中のブラウザフォン約490機種を調査
フルブラウザ対応とアプリの大容量化が加速

『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』
ハイライト

2006年11月にインプレスR&Dのシンクタンク部門、インターネット生活研究所が発行した『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』では、実稼働中のインターネットにアクセス可能なブラウザフォン約490機種の現状の分析を行っている。本記事は、その内容から、キャリア別のフルブラウザ搭載データや、Cookie、SSL対応状況などの端末機能アクセスシェアを抜粋したものである。ユーザーの閲覧環境を知ることで、今後のコンテンツ開発の参考にしてもらいたい。

インプレスR&D インターネット生活研究所

インターネットのウェブサイトを閲覧できる携帯端末、いわゆるブラウザフォンは、1999年、NTTドコモの501iシリーズから始まった。近年は毎年80機種ほどの新機種が発表され、新機能の採用サイクルは次第に早まってきている。2006年10月現在、ブラウザフォンは累計490種類にも上る。これらの携帯端末は、新機種が出てもすぐに買い換えるわけではない。ほとんどの人は1~2年間使い続けており、本調査でも、50%の人が発売されて1年以上たつ端末を利用しているという結果が出ている。

また、ディスプレイのサイズや色数、対応するブラウザやバージョン、Flashの対応など携帯端末の技術的な仕様は、通信会社が異なればもちろん、メーカーによっても、さらには製造年によっても異なる。つまり、古いものから新しいものまで、非常に多様な端末が共存していることになり、できるだけ多くの端末で機能するコンテンツを作りたいコンテンツ開発者にとっては頭が痛いところだ。

ビジョンワークスは、これまでに登場した501iシリーズからのすべてのブラウザフォンのプロファイル(端末ブラウザ、通信速度、画面サイズなど)を調査してきた。そのプロファイルデータをもとに、今回、株式会社インプレスR&Dインターネット生活研究所が分析・集計した。

調査のポイントは、「67項目にわたる詳細な端末仕様プロファイル」と「大きなページビューを持つ有名なモバイルウェブへのアクセスシェア」の2種類のデータを組み合わせて分析しているため、今現在、実際にデータ通信に利用されている実稼働端末の現況を把握できるという点だ。

今回紹介するアクセスシェアは2006年9月のものである。NTTドコモ、au、ソフトバンクの主要3キャリアで展開し、またユーザー属性の偏りが極端ではないと思われるサイトのデータを採用した。

2004年第3四半期以降の機種が80%

1年間に発売される携帯端末の数は増加傾向にあり、auとNTTドコモでその傾向が強い。2004年には年間71台が発売されたが、2005年では81台、2006年の10月16日時点で79台が発売された。2006年は、10月24日より番号ポータビリティ制度(MNP)が開始されたことから、秋冬モデルの発表では音楽機能を強化した端末や法人向け端末など多様化する利用者ニーズに合わせた端末をそろえており、さらに大幅に増加すると想定される。

一方、実際に利用されている端末では、2004年第3四半期以降に発売された機種のシェアが80%を超えており、2年以内に発売された端末が利用の中心となっている。

高速化・高精細化の傾向は

続くキャリアのアクセスシェアは、調査の結果、NTTドコモが64%、auが26%、ソフトバンク10%となった。2001年に登場した3G端末の普及率をキャリア別に見ると、NTTドコモが80%、auが78%、ソフトバンクが57%となっている。また、アクセスシェアによる3G端末の利用率を見ると、NTTドコモが82%、auが75%、ソフトバンクが58%、全体では77%となり、ウェブサイトへのアクセスなどデータ通信については3G端末からのアクセスが主力となっていることがわかる。

ディスプレイの高精細化も進み、端末の表現力が高まっている。1999年にはカラー画面の携帯端末は17%にすぎなかったが、2002年以降、すべての端末がカラー液晶となっている。また色数のシェアを見ると、2万5536色の端末のシェアが34%、26万2211色の端末のシェアが39%と、主流を占めている。さらに、26万2211色の端末のシェアは、2004年では54%、2005年62%、2006年は79%と拡大傾向にある。240×320ピクセルのQVGA液晶を搭載した端末は、2002年から発売されており、近年では発売されるほぼすべての端末がQVGA以上の液晶を搭載している。

auはBREWへと移行、ドコモとソフトバンクはJavaを採用

2001年に発売されたドコモの503iシリーズからJavaアプリなどのアプリケーションがサポートされるようになっており、アクセスシェアを見ると、au、ドコモ、ソフトバンクのほぼすべてがこうしたアプリケーションに対応した端末となっている。キャリア別にサポートされているアプリケーションの種類を見ると、auではBREW(以前はJavaを採用した端末も存在)、ドコモとソフトバンクではJavaが採用されている。

資料1 アプリケーションのバージョン別アクセスシェア[キャリア別]
(出典:インターネット生活研究所『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』)

アプリケーションが大容量化、5年で10KBから最大1MBへ

最初にアプリケーションを搭載した503iでは最大容量が10KBにすぎなかったが、年々大容量化が図られており、ソフトバンクからは1MBの端末も発売されるようにもなっている。アプリケーションの最大容量別にアクセスシェアを見ると、auでは600KBが84%、ドコモでは100KBが61.5%、ソフトバンクでは1MBが57.3%を占めている。

資料2 アプリケーションの最大容量別アクセスシェア[キャリア別]
(出典:インターネット生活研究所『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』)

ウィルコムの60%以上はフルブラウザに対応

携帯電話でPC向けウェブサイトを見られるフルブラウザを搭載した端末は、2004年から発売され始めた。フルブラウザの種類としては、大きくNetFront、Opera、Nokia Web Browserの3つがある。アクセスシェアを見ると、auでは40%以上、ウィルコムでは60%以上がフルブラウザを搭載した端末である。
Operaはauやウィルコム、NetFrontはドコモやウィルコムに搭載されている。

資料3 フルブラウザのバージョン別アクセスシェア[キャリア別]
(出典:インターネット生活研究所『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』)

Flashのバージョンは、Flash Lite 1.1が70%以上

2003年にドコモの端末にFlashが搭載され始め、現在では、au、ソフトバンクも搭載している。2004年にバージョンアップされ、現在発売されている約7割の携帯電話がFlash Lite 1.1を搭載。2006年にはFlash Lite 2.0を搭載した端末も発売された。ドコモでは約9割がFlash搭載端末によるアクセスであり、全体でも約85%(うち70%がFlash Lite 1.1)のアクセスがFlash搭載端末からとなっている。

資料4 Flashのバージョン別アクセスシェア[キャリア別]
(出典:インターネット生活研究所『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』)

2006年発売のCookie対応端末はすべてクライアント対応に

Cookieは、当初ゲートウェイサーバーでの対応であったが、2001年からはクライアントでの対応に変化してきており、2006年発売のCookie対応機種のすべてがクライアントでの対応となっている。auではすべてのアクセスがCookieに対応している(ゲートウェイサーバーでの対応含む)のに対し、ドコモではすべてのアクセスが未対応である。ソフトバンクでは57.7%がCookie対応端末からのアクセスとなっている。

資料5 Cookie対応別アクセスシェア[キャリア別]
(出典:インターネット生活研究所『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』)

2003年以降発売の携帯電話端末すべてがSSLに対応

2003年以降に発売された携帯電話端末のすべてがSSLに対応している。2006年にはEnd to End方式の端末が80%以上となっており、近年わずかずつであるが、そのシェアが高まっている。ソフトバンクでは66.9%がLink by Link方式の端末からのアクセスであるが、auやドコモではほぼすべてがEnd to End方式の端末からのアクセスである。

資料6 SSL方式別アクセスシェア[キャリア別]
(出典:インターネット生活研究所『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』)
『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』
ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版

『ケータイ端末プロファイル分析調査報告書2006秋版』では、ディスプレイのピクセル数、ブラウザの種類、画像ファイルの対応状況、FeliCaの対応などについて掲載している。

また、分析の基となるRAWデータは『ケータイ端末プロファイルデータ』として販売している。本記事で紹介したものは2006年秋版を抜粋したものだが、調査報告書のデータは新機種の登場時に更新されるため、最新の状況を知ることができる。現時点での最新版は2007年3月26日発行のケータイ端末プロファイルデータ

●製品概要
・提供形態:A4版印刷冊子
・ページ数:80ページ
・販売価格:50,000円(税別)

冊子のほか、PDF版と、調査報告書の元データとなった『ケータイ端末プロファイルデータ』(CSV形式)の販売も行っている。

インプレスR&Dインターネット生活研究所

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウvol.4』 掲載の記事です。

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