Google Analytics入門 第15回 人気ページが入れ替わってしまったのはなぜか?
第15回 人気ページが入れ替わってしまったのはなぜか?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<Webサイト制作編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、Webサイトの作りがユーザーにとって使いやすいものになっているかを調べる事例を解説します。他サイトと比較することで、より具体的な対策をとることが可能になります。ユーザーのニーズに合わせて集客のできるサイト作りをしていきましょう。
Webサイトのアクセス動向を追いかけていると、ある日を境にしてアクセスが集中するページがあります。アクセスが集中するのには必ず原因があります。それを解析することで、原因を推測してみましょう。
「期間」タブの「期間の比較」を使って、ちょっと変わったインターフェイスのリストを作成します。このレポートでは、期間を比較することが重要です(左ナビゲーションの「期間」タブの使い方は、第4回 期間の使い方をおぼえようを参照)。
結果はこう読め!
最近の就職活動では、就職を希望する学生はインターネットで企業情報を集めています。インターネットのみでエントリーを受け付ける企業も多いので、これは極めて自然な行動です。そのような学生が活発に活動する時期には、リクルートページがこのレポートの上位に顔を出すことがあります。
この時期にアクセスが増えるのは、新卒採用のために作られたリクルートページだけではありません。採用試験を受けようとする学生は、企業研究のために会社概要のページを隅から隅まで閲覧します。そのため、通常時期ではアクセスが少ないページが、レポートの上位に食い込んでくることがあります。企業の採用活動は、新卒に限ったことではありません。通年で実施されるキャリア採用の要項が発表されると、そのページへのアクセスが増えるケースもあります。
また、HTMLのファイル名は同じでも、内容がリニューアルされているために閲覧数が増えたというケースもあります。これまで閲覧数が少なかったページが突然レポートの上位に顔を出すとびっくりするので、コンテンツを管轄している部署とは普段から連携をとるようにしましょう。
左ナビ「期間」にある「」をクリックすると、2つの期間を比較できるようになります(使い方は第4回 期間の使い方をおぼえよう参照)。図では2005年12月と2006年1月を比較していますが、この機能を使うことで、さまざまな指標の変化率が一目でわかります。1か月での比較でわかりにくい場合には、「期間」タブを使ってウィークリーやデイリーで比較すると、あなたのWebサイトにとっておもしろい変化が追えることでしょう。
POINT!
ウィークリーでチェックして、突然アクセスが増えているページがあるようならば、その原因をつかむ努力をしましょう。原因は、インターネットではないところにあることが多いようです。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第5章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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- 訪問者は一見さんか、リピーターか?
- お客さんはどのページで飽きたのか?
- どんなページが人気なのか?
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- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
- お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?
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