ネット選挙運動解禁、大歓迎!

ネットの選挙運動がようやく解禁の方向性になりそうです。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

4日午前(深夜)の毎日.jpの記事で流れていました。

ネット選挙運動:解禁、公選法改正へ 来夏参院選にも
http://mainichi.jp/select/today/news/20091104k0000m010112000c.html

僕自身がWeb関係に強いから、を割り引いて考えても、歓迎すべき方向性と強く思います。

仲良くさせて頂いている(というか、無茶苦茶お世話になっている)神田敏晶さんが2007年参議院選挙にて、自ら選挙に出てまで訴えたことがようやく現実となりそうです。

「次の参院選にも出馬したい」 “政治2.0”の神田敏晶氏
http://mainichi.jp/select/today/news/20091104k0000m010112000c.html

なぜ僕が、ネット選挙解禁の方向性を歓迎するか…。

お金や知名度がなくても、「本当に日本のことを考え、かつ、洞察も深い候補者」を表舞台に立たせることがグンと高まるから。

短くまとめるならこの1点に尽きます。

また、現在の選挙中のインターネット活動における不合理、矛盾点、“なんだかそれ言葉遊びでしょ”と思えること…については、上記神田敏晶さんの記事にも書かれていますので、どうぞご参考にしてください。

そりゃ問題点もいろいろあるでしょう。
そもそも新しいことを行うときに、問題点がないこと、更に、この激動の世の中で、問題点が「少ない」新しい施策なんてほとんどありません(問題点が少ない、とわかっているものはとっくに行われていますって)。

なので、今回の件に限らず、問題点だけを取り上げ、批判し、反対し、現状維持を声高に叫ぶ姿勢は大嫌いです。

話を戻して。
毎日jp.のニュースで指摘されている問題点や課題、実際に起きたことについて意見をつらつらと述べさせていただきます。
※◆で「 」つきで取り上げたものは、毎日jp.の記事本文からの引用になります。

◆「インターネットの普及率が低い」

過去(1998年頃)にあった声のようですが、今ではそんなことまずないですよね。
…そもそも1998年であっても、「普及率が低い」ことで反対する理由にもならないと思うのですが…(苦笑)

◆「匿名性を利用した中傷合戦になりかねない」

もちろんこのリスクもありますが、逆にインターネット以外のマスメディアではない公開の場で正しい政策論争が出来る道も開けます。
上記のリスクのデメリットと、良い可能性のメリットを天秤にかける話ですね。

◆「今年8月の衆院選では、自民党が公示後、公式サイトで民主党批判のアニメを流した。総務省は批判をせず、これらを公選法に違反しない「政治活動」であることを事実上、認めた。」

このアニメ、僕も見ましたが…何が選挙活動か、何が政治活動か、境界がさっぱりわかりません。
逆に上記を政治活動とするならば、選挙活動にあたるものなんてほとんどないのでは?と思うくらいでした。

◆「ネット解禁に伴う「なりすまし防止」など課題も多い。
民主党が06年に国会提出した公選法改正案では、なりすまし防止のために、ウェブサイト開設者と電子メール送信者に対し、名前とメールアドレスの表示を義務づけている。」

どんな対策をしても「なりすまし」はなくならないでしょう。このリスクはもちろんあります。
論点にすべきは

・リスクの大きさ
・「なりすまし」かどうか、(政治家自身の)公式サイトと比較したときの、全体のニュアンスや表現で判断できる国民の情報リテラシーが涵養されているかどうか、教育することで涵養すればなんとかなるものなのかどうか

でしょう。

そして僕は、後者が前者に大きく影響すると思いますので、リスクを声高に叫ぶより、情報リテラシーの涵養…とくに「事実」と「感想」を峻別できる態度の養成…を先にしませんか、それを並行して行っても「なりすまし」かどうかわからないような狡猾なものが出回った、という事実が多く発覚すれば、また元に戻すような法改正をすればいい、と感じます。

また、現状との相対比較をします。
現在の「マスメディア」が、事実のほんの一部のみを誇張して報道し、「事実」ではなく「感想」の部分を大きく伝えているのであれば、これもまた「なりすまし」と何ら変わりはないですよね。

今のマスメディア全体が(真摯に事実を伝えようとしているか)どうか、ということに対する、僕自身の感想は避けますが、上記のような事柄がこれまでも少なからずあったことは、(これまたマスメディアを通じて、ですけど)報道されているかと思います。

そしてまた、マスメディアで報道される事柄に向かう国民の姿勢は、全くといって良いほど涵養されていない、と感じます。
加えて、誤解を恐れずに言えば、都会より田舎の、それも高齢者世代が、マスメディアで報道される事柄(事実+感想)だけで事象の性質を決めつける傾向にある、と(僕の交流範囲の人たちだけで判断すると)思います。

あえて都会と田舎の、僕自身が肌で感じている傾向を述べたのは…
都会の方が情報が氾濫しており、だからこそ情報への「リスク耐性」が出来ているのではないか、という仮説を述べたかったからです。
そして、この仮説が成り立つとしたならば、インターネット選挙解禁は歓迎されることではないでしょうかね。
より情報に接する良好な態度が国民全体に涵養されるわけですから。

僕自身、毎日Webに接する時間が長く、だからこそ情報を峻別する感覚(とでもいいましょうか)が身についてきている、と感じる実体験もあわせて考えても。。。

ショッピングモール楽天の成長と、それに伴い「良い商品・サービスを出していたけれど地方にあるため無名だったお店」の販売がグンと伸びたところもあるように、ネット選挙解禁による

お金や知名度がなくても、「本当に日本のことを考え、かつ、洞察も深い候補者」を表舞台に立たせることがグンと高まる

というメリットは本当に大きなものだと思います。

いろいろ問題点はあるかもしれませんが、それらの問題点を「なんとかできないか」と考え、上記メリットが実現されるようであれば、日本の政治にとってこんなにいいことはないと思いませんか?

注)本記事はネット選挙解禁に対しての僕の意見を述べたに過ぎず、会社の見解や、僕自身の政党支持とは無関係ということを断らせていただきます。(第一、先日の衆院選挙では民主党に投票していませんし。苦笑)

◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

用語集
web / なりすまし / ネット / マスメディア / 公選法 / 情報リテラシー / 民主党 / 神田敏晶 / 自民党 / 選挙運動
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