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KDDIのECモール運営に対する本気度を教えて! 出店者が「Wowma!」社長に直撃取材

9 years 2ヶ月 ago

「KDDIグループはECにどれだけ本気なんですか?」。EC事業者がもっとも気にしているのが、DeNAショッピングとauショッピングモールが統合して誕生したECモール「Wowma!(ワウマ)」にかけるKDDIグループの本気度。

「Wowma!」の出店者で食品などのネット通販を手がける「くまもと風土」の吉永安宏社長が、KDDIの本気度、売上アップのコツなどを探るため、運営主体であるKDDIグループのKDDIコマースフォワード・八津川博史社長に直撃インタビューした。

KDDIが推進するライフデザイン戦略の中核を担うのが「Wowma!」

株式会社コムセンス 代表取締役社長 吉永安宏氏(以下、吉永):2017年3月に開催された「Wowma!」の戦略共有会で、八津川社長の「Wowma!を本気で伸ばしていく」という宣言を聞いて期待値が上がりましたし、KDDIグループのEC事業に対する熱意を感じたことを覚えています。僕も含めて「Wowma!」が今後どういう方向に進んでいくのか気になっているEC事業者は多いと思いますので、「Wowma!」のこれからの計画など含めて、KDDIグループとしてのECへの“本気度”を教えてください。

KDDIコマースフォワード株式会社 代表取締役社長 八津川博史氏(以下、八津川):KDDIグループにとってeコマースは非常に重要な事業です。KDDIグループは現在、通信やeコマース、旅行、電気、金融などさまざまなサービスを通じてお客さまの生活をより良くする「ライフデザイン戦略」を推進しています。そして、その戦略でeコマースは中核と言っても過言ではありません。なぜなら、eコマースはインターネット上で消費者が最初に触れるサービスの1つであり、もっとも人通りが多い領域です。

KDDIは、ECなどのオンラインコンテンツから、オフラインのコンビニなどにおける実店舗決済、金融などauの顧客基盤上における「au経済圏」を2019年3月期に2兆円超まで拡大する計画を掲げている
ECなどのオンラインコンテンツから、オフラインのコンビニなどにおける実店舗決済、金融などauの顧客基盤上における「au経済圏」を2019年3月期に2兆円超まで拡大する計画を掲げている(画像は編集部がKDDIのサイトからキャプチャ。2017年3月時点)

吉永: KDDIグループが推進する「ライフデザイン戦略」で重要な役割を果たすのがEC事業であり、「Wowma!」であるという認識でいいのでしょうか?

八津川:はい、おっしゃる通りです。実は、KDDIグループが運営する複数のサービスを利用しているユーザーほどブランドロイヤリティが高いという調査結果が出ています。ですから、より多くのauユーザーに「Wowma!」を利用いただくことが、KDDIグループがめざす「ライフデザイン戦略」の実現につながるんです。

KDDIが仕掛けるコマース事業
KDDIが仕掛けるコマース事業(資料は編集部がKDDIの決算資料からキャプチャ)

積極的な集客プロモーションの効果は?

吉永:「Wowma!」が誕生してから約半年が経過しましたが、ポイントセールなどかなり踏み込んだプロモーションを仕掛けているなという印象を持っています。こんなにポイント還元してしまって経営は大丈夫なのかなと(笑)。それも、KDDIグループがEC事業を本当に重視しているということなんですね。

八津川:EC事業の方向性として、まずは当社の売り上げや利益よりも、「Wowma!」の流通総額を増やすことを重視しています。積極的なプロモーションでの新規顧客の獲得、成約手数料を下げて出店者を増やす取り組みも進めています。「Wowma!」は規模がまだ小さいですが、“伸びしろ”を期待していただきたいんです。そして、その期待に対して、キャンペーンや機能強化などの形で応えていきたいと思っています。

吉永:これまでのプロモーションによる集客成果はいかがですか? 出店者としてとても気になります。

八津川:直近で実施した大型プロモーションの期間中は、新規顧客獲得数が過去最高を記録するなど一定の成果をあげました。また、「Wowma! for au」で買い物をしたauスマートフォンユーザーにデータ通信量をプレゼント(一定の購入金額に応じて)する業界初のキャンペーンも効果が高かったですね。大容量データ通信のニーズが高い若年層にとって、データ通信量がもらえるキャンペーンは「Wowma!」を利用するインセンティブになったようです。

「Wowma!」の流通額は他の大手ECモールと比べて少ないことは否めません。だからこそ、他社に先駆けて新しいキャンペーンやサービスをどんどん提供していきたい。そして、お客さまには「『Wowma!』って、なんか面白いことをたくさんやってるな」と感じていただきたいんです。買い物を通じてお客さまに驚きや感動を提供していくことがモールのブランディングにもつながると考えています。

「Wowma!」の戦略共有会で公表した流通計画
「Wowma!」の戦略共有会で公表した流通計画

吉永:戦略共有会では、プロモーションだけでなく、サイト内検索エンジンの機能改善、ECモールのアプリのリニューアルなども進めると公表していましたが。

八津川:6月にサイト内検索エンジンを全面刷新しました。お客さまごとに検索結果をチューニングしたり、カテゴリによってパラメーターの重みづけを変えていくことが可能になりました。これまで外部の検索エンジンを利用していましたが、KDDIグループのテックカンパニーであるSupershipが持つ技術を活用して開発したオリジナルの検索エンジンに切り替えています。細かい改善や機能追加も随時行えるようになったことも大きなメリットの1つと言えます。

アプリは上期をめどにリニューアルしますし、管理画面の改善なども随時進めていきます。近い将来、「Wowma!」(旧、DeNAショッピング)と「Wowma! for au」(旧、auショッピングモール)を完全統合し、より便利に利用いただける環境を整えます。

DeNAからKDDIへ移ってモールの何が変わった?

吉永: DeNAが運営していた時代の「DeNAショッピング」は「ファッションに強い」というイメージでしたので、当社は2016年8月にやっと出店しました。ガラケーユーザーが多く、若年層やアパレルジャンルに強かったという状況から、「Wowma!」に変わって何か変化はありますでしょうか。

「くまもと風土」を運営するコムセンス・吉永安宏社長
「くまもと風土」を運営するコムセンス・吉永安宏社長

八津川:DeNAさんは若年層のガラケーユーザー向けサービスを多く手がけていたこともあり、10~20歳代へのタッチポイントが強かったと思います。一方、KDDIグループは携帯電話やポータルサイト、決済などのサービスを手がけており、お客さまのボリュームゾーンは30~40歳代。「au経済圏」の強みを生かして、30~40歳代へのリーチを強化できるようになったことが大きく変わった点の1つです。そのため、食品などのカテゴリなどはすごく伸びていますよ。

吉永:出店者の立場としては、「au経済圏」のさまざまなチャネルから「Wowma!」にお客さまが流入する仕組みを作っていただけるとありがたいです。ぜひお願いしたいです。

八津川:まさにその仕組み作りにも取り組んでいます。たとえば、「Wowma!」とKDDIグループのデータマネジメントプラットフォーム(DMP)を連携し、お客さまの属性や購買履歴などの情報を、お客さまに許諾をいただいた範囲でECのマーケティングに生かすことを検討しています。

KDDIコマースフォワード・八津川博史社長
KDDIコマースフォワード・八津川博史社長

吉永:将来的にはDMPを活用して広告のターゲティングを行えるようにしていくイメージですか?

八津川:そういったことも見据えていますが、広告だけではありません。たとえば、特定の属性のお客さまに対して「お客さまに合った商品」をレコメンドするような仕組みも作りたいですね。KDDIグループが持つデータを活用し、「Wowma!」を利用するお客さまが欲しい商品や好みの商品を見つけやすくすることで、心地のいい売り場を提供していきたいと考えています。

KDDIの検索エンジンの強化策
検索エンジンの強化策(戦略発表会で編集部が撮影)

「Wowma!」で売り上げを伸ばした方法

八津川:「くまもと風土」さんは「Wowma!」で売り上げを着実に伸ばしています。2016年8月に出店してからこれまで、どのようなことを意識して運営してきましたか。

吉永:「Wowma!」はメルマガ配信が無料なので積極的に活用しています。また、当社の商品は嗜好品が中心ですから、プッシュ型のメール系広告メニューも積極的に試しました。広告の費用対効果を測定して効果が高いものを続けているという状況です。他のECモールで成功した施策も参考にしながら試行錯誤し、少しずつ成功パターンを見つけてきました。

八津川:特に効果が高かった施策はありますか?

吉永:メルマガの反応は他のモールよりも「Wowma!」の方が良いように感じます。「Wowma!」はauユーザーにリーチしやすいことも影響しているのかもしれませんね。

八津川:メルマガはグルメ分野ではまだまだ強力ですよね。とはいえ、最近は若い世代を中心にコミュニケーションツールがメールからSNSに変わっています。メルマガの開封率はゆるやかに下がっていると感じているのですが、どうでしょうか?

吉永:お客さまの年齢層にもよると思いますが、メルマガの開封率は下落傾向にあると思います。ただ、メルマガに対するEC事業者側の期待値も下がっているため、業界全体でメルマガの配信数が減っていけば、競争が緩やかになって開封率が上がる可能性もあるのかなと思っています。

八津川:「くまもと風土」さんは、以前から「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」など大手ECモールに出店されていて、高い実績があります。他のECモールと比べた場合の「Wowma!」の特徴や、「Wowma!」に出店して想定外だったこと、想定通りに進んだことなどがあれば教えてください。

吉永:正直、出店する前は“若年層やアパレルジャンルに強いモール”というイメージを持っていましたから、食品ジャンルが売れるのか半信半疑だったんです。「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」などで培ってきたノウハウが通用するか心配でしたが、実際に運用してみると客層は他のモールとそれほど大きな違いは無いというのが実感です。

逆に「Wowma!」で突出して売れている商品もないですね。客単価は「Wowma!」が他のモールよりもやや低いかなという印象です。

八津川:管理画面の使い勝手はいかがですか。忌憚のないご意見を聞かせてください。

吉永:たとえば、決済系のデータ処理などに関して複数商品を一括で実行できないなど、少し手間がかかると感じる部分があります。

八津川:「Wowma!」のシステムは、もともとオークションサイトとしてスタートした「ビッダーズ」が基盤としてあるため、ネットショップのデータの一括処理という点では確かに弱い部分はあります。その課題解決に取り組んでいる最中です。多品種の商品を効率的に販売できるようにシステムの改修を進めており、今年末頃にはシステムを刷新できる見通しです。

吉永:使い勝手についてもう1つあげるとすれば、メルマガのセグメント配信が少し弱いことでしょうか。「Aという商品を買ったお客さまにBの商品をレコメンドする」といったセグメント配信が簡単に行えるようになるとマーケティングの幅が広がるんですが……。

八津川:顧客セグメントについても改善を図っていきます。上期中を目処に、メルマガ広告のセグメント配信メニューの高度化が実現する予定です。

「Wowma!」社長があかす売り上げと利益を増やす方法

吉永:「Wowma!」で売り上げと利益を伸ばすには、どうすればいいでしょうか? 運営側の視点でアドバイスをいただけませんか?

八津川:まず、「お客さまは、どのような導線でショップに訪れているか」をしっかり理解することが大切ではないでしょうか。ショップへの主な流入経路は「検索」「カテゴリページ」「企画ページ」などがあります。自社のお客さまがどこから流入しているかを理解し、その導線をさらに太くする施策を打っていくことが売上拡大の王道だと思います。

2つ目のポイントは、お客さまのニーズに合致した決済手段を提供すること。サービスのベースアップという意味では決済手段のバリエーションは大切です。「auかんたん決済」のお客さまを上手く取り込んでいくことも大事ですし、近年ニーズが高まっている後払いに対応することも売り上げを伸ばすためには有効でしょう。

3つ目のポイントとして、当社のECアドバイザーをぜひ使い倒していただきたい。ECアドバイザーはモール全体のトラフィックや売れ筋商品のトレンドなどを知っています。ですから、自社のショップがモール内でどのようなポジションにあるのかを客観的に把握するため、ECアドバイザーにどんどん質問していただきたい。そうすれば、効果的なプロモーション施策を打ちやすくなると思います。

また、ショップのランディングページを無料で作成できる機能や、外部企業から提供を受けているWeb接客ツールなども活用し、一段上のマーケティングに取り組んでいただくと良いですね。

吉永:大変参考になりました。ありがとうございます。

新たな出店プランで成約手数料はどれぐらい下がる?

八津川:もう1点、新たな出店プランをリリースし、成約手数料を実質的に値下げしました。浮いた予算をうまく活用してプロモーションを行い、売り上げ拡大につなげていただきたい。従来の成約手数料は決済手数料と合わせて9~11%ほどでしたが、新プランでは決済手数料込みの成約手数料体系で、最低4.5%からに設定しています。

Wowma!の新出店プランの料金など
新出店プランの料金など

吉永:新しいプランでは月商が一定額を超えると、超えた金額の部分の成約手数料率が下がるんでしたよね?

八津川:いいえ。月商が一定額を超えると、超えた金額の部分だけでなくショップの売上全体に対して低い成約手数料率が適用されます。月商が増えるにつれて段階的にショップ全体の成約手数料率は下がります。これが新たな出店プランの特徴です。たとえば、月商1000万円を超えると成約手数料率は従来と比べて3%下がることもあります。

Wowma!の月商別の手数料率。月次売上が増えるほど手数料率が下がっていく
月商別の手数料率。月次売上が増えるほど手数料率が下がっていく

吉永:それはすごい。こんなに値下げして大丈夫ですか?(笑)

八津川:みなさんに心配されるぐらい思い切って値下げしました(笑)。

吉永:この仕組みなら売り上げを伸ばすモチベーションが湧いてきますね。物流費の値上げもあり、成約手数料が下がれば利益へのインパクトがすごく大きいですから。手数料をここまで下げていただいたので、浮いた予算を広告にも回していきたいと思います。売り上げを伸ばしていくために、ぜひ効果的な広告メニューを増やしてください。

八津川:わかりました、期待していてください。どうやら時間が来てしまったようです。本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。これからも一緒に売り上げを伸ばしていきましょう。

直撃インタビューは1時間半にわたって行われた
直撃インタビューは1時間半にわたって行われた

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

amp-bindが一般公開、ECサイトでのAMP対応がいよいよ現実的に

9 years 2ヶ月 ago

AMP プロジェクトは amp-bind を一般公開した。amp-bind は、“オリジントライアル”に参加したサイトで試験的に公開されてた。しかし、すべてのサイトでもはや完全に機能する。amp-bind により EC サイトでの AMP 対応が現実的なものとなった。

- amp-bindが一般公開、ECサイトでのAMP対応がいよいよ現実的に -

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Kenichi Suzuki

2割がスマホ決済を利用、30代の利用率が高い。コンビニでの利用がメイン

9 years 2ヶ月 ago

通信事業者のKDDIは、「スマホ決済利用意向調査」を実施して、その調査結果を発表した。

2割がスマホ決済を利用。30代の利用が高い

スマホを所有していて、スマホ決済を利用している人は「20.1%」。利用年代としては、30代の利用が高い。利用理由は、「会計がスムーズだから」(23.4%)が最も高く、「ポイントが付くから」(22.2%)「財布を持たなくて済むから」(15.0%)と続く。

また、「継続してスマホ決済を利用したいか」聞いたところ、「91.3%」が継続利用したいと答えており、スマホ決済への満足度が高い結果に。

今後スマホ決済を利用したいは約半数。特に「10代」では53.8%と高い結果に

将来的にスマホ決済を使うと「42.5%」が回答。年代別では、「10代」(53.8%)が最も高く、続いて「20代」(42.2%)と若年層がスマホ決済に積極的という結果になった。

スマホ決済の利用場所は、コンビニや交通機関の日常使いがメイン

どの世代も「コンビニ」での利用が最も多く、交通機関やスーパーといった日常的に利用している。

一方、10代では、「ライブ・コンサート会場」(27.0%)、「フリーマーケット」(25.4%)、20代では、「音楽フェス」(27.1%)、「観光地」(25.9%)など、アクティブシーンでの利用が目立つ。

10~20代と40~50代では利用目的が異なる

スマホ決済の利用意向理由としては、10~20代が「会計がスムーズ」(10代:50.0%/20代:52.9%)、「財布を持たずに済む」(10代:49.5%/20代:41.3%)と回答。

一方、40~50代は「ポイントが付くから」(40代:56.2%/50代:50.8%)が主な理由で、年代ごとに目的が違う結果となった。

スマホ決済を利用していない理由は「セキュリティが不安」「スマホの紛失・故障」

スマホ決済を利用していない理由は、全部の世代で「セキュリティが不安」(38.8%)「スマホの紛失・故障」(34.7%)が多い結果に。一方、10代は「クレジットカードを持っていないから」(28.1%)が多く、「利用したいけど利用できない」ことが浮き彫りとなった。

「悪用される」(25.0%)や「登録が面倒」(23.0%)、「操作方法がわからないから」(15.1%)も上位にあがった。

調査概要

  • 調査方法:ウェブにより実施。
  • 調査期間:2017年6月16日~6月19日
  • 調査対象:10~50代のスマートフォン所有者
  • 有効サンプル数:2,060

回答者プロフィール

  • 性別:男性:女性=1:1
  • 年齢:15歳~59歳
  • 地域:全国

居住分布

  • (注1)スマホ決済:スマートフォンを専用端末にタッチして、決済・清算すること。オンラインでの決済は除く。
  • (注2)消費者庁「平成29年消費者白書」

オリジナル記事はこちら:2割がスマホ決済を利用、30代の利用率が高い。コンビニでの利用がメイン(2017/07/11)

四谷 志穂

Web担当者Forum 編集部

四谷志穂(Web担当者Forum 編集部)

物流企業で営業兼Web担当者を経て、Web担当者Forumの編集者となる。企業Web担当者時代の経験を活かして、読者目線の記事をお届けしていきたい。一日の至福のときは、仕事終わりのビールと枝豆。

四谷 志穂

赤ちゃん本舗とミキハウス、オムロンが中国ECモール「JD WorldWide」に出店

9 years 2ヶ月 ago

中国EC大手の京東集団は7月12日、中国向け越境ECモール「JD Worldwide」に出店する日本企業が増えていることや、モールの流通額が伸びていることなどを公表した。

ベビー服のリアル店舗を国内100か所以上に展開する赤ちゃん本舗が2017年4月に「JD Worldwide」で旗艦店をオープン。ミキハウスやオムロンも今後、旗艦店を出店するという。

中国では人口抑制策「一人っ子政策」が2016年1月に廃止となり、中国政府が第二子を容認したことで新生児の数は急速に増えている。中国IT情報・コンサルティングのAnalysys社とマタニティ製品ブランドの販売などを手がけるKidswant社が発表した「中国マタニティ産業白書2016」によると、今後中国では新生児が急速に増加する見通し。

乳幼児の増加にともない、マタニティ関連商材のインターネット消費の拡大が予想されている。

京東集団の代表取締役CEOである劉強東氏

7月12日の日本企業向けカンファレンスに出席した京東集団の劉強東CEO

日本製品の売れ行きは好調

越境ECで日本製品の売り上げが伸びている現状も公表。2016年、集団が運営する越境ECプラットフォームにおける日本製品の総売上高は前年比3ケタで成長した。

2017年6月18日の創業記念セール期間中、日本からの輸入商品の売り上げも劇的に増え、コーセーの製品の売り上げは前年実績比11倍、楽天の商品は同10倍、資生堂の製品は同21倍だったことも明かした。

創業記念セールでは化粧品、食品、飲料、ベビー用品、マタニティー用品、旅行関連商品といった主要カテゴリーにおいて、女性による売り上げが男性を初めて上回ったという。京東集団は、これらのカテゴリーを扱う企業にとって新たなビジネスの機会が生まれたと指摘している。

京東とヤマトが中国宅配で提携

京東集団は、中国における宅配事業で京東とヤマトホールディングスが包括的アライアンスに向けた検討を行う基本意向書を締結したことも発表。2社は共同で輸送ネットワークの効率化と中国国内における宅配コールドチェーンの構築をめざすという。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

過剰なメール配信はブランド離れの原因。「興味のないコンテンツ」は5割が嫌悪

9 years 2ヶ月 ago

「不必要な迷惑メール」や「興味のないオファーやコンテンツ」を受けとった消費者の半数以上は、そのブランドから離反する――。

SAP Hybrisが7月10日に公表した消費者意識調査「消費者インサイトレポート」で、不要なメルマガやコンテンツを発信し過ぎると消費者のブランド離れを招く傾向が示された。

国内の消費者1000人に対してブランドを利用しなくなる原因を聞いたところ、ブランド離れの理由の上位として「企業側が本人の許可なく顧客データを利用」(84%)、「不必要な迷惑メール」(76%)、「カスタマーサービスの対応の悪さ」(71%)、「過剰なセールス・勧誘電話」(62%)、「興味のないオファーやコンテンツの受信」(56%)があがった。

SAP Hybrisが7月10日に公表した消費者意識調査「消費者インサイトレポート」で、不要なメルマガやコンテンツを発信し過ぎると消費者のブランド離れを招く傾向があることが判明。その理由は

消費者がブランドを利用しなくなる原因、消費者をいらだたせるブランドの態度

レポートでは、「企業が収集した個人情報をうまく活用すれば、消費者への『迷惑メール』をさけることができる」と指摘。

その上で、「あらゆる有効なデータの収集・分析を行い、すべての事業部門と共有し、データを活用して消費者に興味および関連性のあるコンテンツを届けることができれば、消費者からの信頼度も高まる」としている。

また、消費者が企業に問い合わせを行った際、何時間以内での顧客対応を希望しているかについても調査。「1時間以内の返信を期待する」と答えた割合は42%。全体の54%は3時間以内、83%は24時間以内の返答を期待している。

SAP Hybrisが7月10日に公表した消費者意識調査「消費者インサイトレポート」で、不要なメルマガやコンテンツを発信し過ぎると消費者のブランド離れを招く傾向があることが判明

顧客対応の時間について

本調査は日本、オーストラリア、シンガポール、タイ、インド、韓国、中国などアジア太平洋地域で生活する7000人以上の消費者を対象にアンケートを実施。日本では2017年3月、国内1000人以上の一般消費者を対象に調査を行った。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

消費者の心を動かすECサイトの作り方は? ユーザー生成コンテンツ「UGC」の活用方法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 2ヶ月 ago

通販サイトの利用者は、他のユーザーが発している意見に信頼を寄せる傾向があります。ユーザーから効果的に商品などに対するレビューを引き出すための戦略をご紹介しましょう。

消費者の声をECサイトに活用する3つのポイント

優良顧客、リピート顧客、低いカート離脱率、高いコンバージョン率……ビジネスの成功要因を分解してみると、非常にシンプルです。しかしながら、実践して効果を得るのは難しい。ビジネスを成功に導く戦略は、非常に複雑だからです。

消費者は限りない数の選択肢を持ち、さまざまなデバイスを使って、最良の商品、最高の買い物体験を探しています。ECビジネスの成功は、消費者がすべての鍵を握っているのです。

もしも、期待以上の買い物体験を得られなかったと判断した場合、消費者はすぐに別のECサイトに移ってしまいます。

「送料無料」は消費者の消費意欲を維持するために使われる最初の施策で、過去数年間は有効でした。今では、「送料無料」は標準施策として消費者から求められているのです。

次は割引施策です。ホリデーシーズンに50%の割引を提供する小売業者が増えています。割引をすれば売り上げは伸びるかもしれません。しかし、損益面で支障が出る可能性があります。

また、消費者は数年前とは異なる購買行動をとるようになり、コミュニケーション方法も変わってきました。よく利用しているアプリやWebサイトでは、SNSでのつながり、ユーザー同士のコミュニケーションが重要視されています。

電話はテキストメッセージに代わりました。“他のユーザー”は、以前のように“身元のわからない他人”ではなく、“信頼できる情報源”となってきたのです。

マーケティング担当者は、UGC(編注:User Generated Content、ユーザー生成コンテンツ。ブログ、SNS、投稿サイトなどユーザーが投稿して作られるコンテンツの総称)を集める施策、カスタマージャーニーの中で効果的に顧客発信のコンテンツを集める方法を模索することによって、ビジネスとユーザーのコミュニケーションを円滑につなげることができます。

全米の消費者調査で、どのような施策・戦略が購買に最も影響を与えるかを調べたところ、メール、携帯メッセージ、検索を抜いて、UGCが1位になりました(“Hearing the Voice of the Consumer” 2017年 TurnTo社調べ)。

消費者の心を動かすECサイトの作り方は? ユーザー生成コンテンツ「UGC」の活用ポイント
図:UGCがいかに購買に影響を与えるか
■とても影響を与える ■影響を与える ■比較的影響を与える ■少し影響を与える ■全く影響を与えない
図の左項目は、上から、
  • UGC
  • プロモーションメール
  • 携帯メッセージ
  • ソーシャルメディア
  • 検索
  • ディスプレイ広告

ホリデーシーズンの戦略を立案したり、売り上げアップをめざす際、UGCを上手く取り入れる方法を考えてみましょう。

まずは、以下の戦略を試してみましょう。

通販サイトにUGCを取り入れる位置

UGCを商品ページや同じ場所に配置するだけではコンバージョンUPにつながりません。購買プロセスを確認し、UGCをどこに入れれば良いか検討してみましょう。

サイト内検索の結果に、評価の星の数を入れても良いでしょう。人気ブランドに関しては、たくさんのUGCを準備しましょう。チェックアウトプロセスの中にコメントやレビューを入れ、カート離脱率を下げましょう。カートに商品が入っていることを通知するカゴ落ちメールでも、UGCは有効活用できます。

カスタマージャーニーの中で、どのように顧客からコンテンツを集められるか考えてみましょう。購買後にレビューの記載をお願いするメールを配信する以上のことができるはずです。

たとえば、商品などに関する質問の投稿を顧客に促し、他の顧客に答えてもらうのです。注文確定のページで、どうしてその商品を購入したのか聞いてみるのも良いでしょう。

簡単な入力フォーム

顧客から声を集めるのが難しい場合はやり方を再考し、顧客の消費行動の特徴や彼らが利用しているサービスやテクノロジーを洗い出してみましょう。通常のWebフォームを活用し、消費者に質問へ答えてもらう方法もありますが、その他にも顧客の声を集める方法はります。

メールに評価やレビューのフォームを埋めこんで、スムーズで簡単に顧客の声を拾えるようにしましょう。メールに埋め込めるフォームを採用するメリットは回答率の向上です。Webページなどに移ってコメントを記入する手間が省けるのです。

また、購入した商品をすぐに撮影できるように、スマートフォンのカメラが立ち上がるリンクを貼り付けておきましょう。

会話を促す

ネガティブなレビュー、少ない星の数、写真なし……マーケティング担当者の心配の種ですよね。実際、このようなケースを恐れ、UGCを拡大できないケースもあります。

マーケティング担当者は、積極的なユーザー同士の会話を促す必要があります。ユーザー同士の会話に混ざっても構いませんが、決して会話をコントロールしようとしてはいけません。

こうしたアプローチを採用することで、ユーザーとの間に信頼関係が生まれます。また、ポジティブとネガティブ、両方の幅広いレビューがあると、消費者の期待値をコントロールできます。また、消費者は確信を持って商品を購入することが可能になります。

◇◇◇

将来的にマーケティングを成功させるためには、UGCを活用しなければなりません。UGCが利用者と売り上げの関係にどのように作用するかは、上の図をみれば明らかです。

全米のほとんどの消費者(81%)は、UGCが活用されている商品の方により多くお金を払い、配送に時間がかかっても構わないと考えています。

夏のホリデーシーズンなど、この81%の消費者にネット通販を利用してもらい、売り上げをアップしたいと思いませんか? 顧客が競合サイトに移ってしまわないように、UGC活用の戦略を立てましょう。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

Google、レシピと動画のモバイル画像検索にリッチ結果を導入

9 years 2ヶ月 ago

Google は、モバイルの画像検索に掲載されるのレシピと動画の結果に、リッチ結果を表示するようになった。リッチ結果とは、構造化データで設定したより詳細な情報のこと。

- Google、レシピと動画のモバイル画像検索にリッチ結果を導入 -

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Kenichi Suzuki

Amazonの「プライムデー」は過去最高の注文数、アマゾンジャパンが日本の状況を発表

9 years 2ヶ月 ago

アマゾンジャパンは7月11日から開催したAmazonプライム会員向けのセール企画「プライムデー」(7月12日まで)で、「Amazon.co.jp」は過去最高の注文数を記録した。

3回目を迎えた今回は従来の24時間から30時間にわたってセール企画を実施。スタート当初、「Amazon.co.jp」のトップページがつながりにくい状態が約2時間にわたって生じていた。

「プライムデー」(2017年)の主なトピックは次の通り。

  • 過去2回の「プライムデー」を上回る注文数を記録
  • 日本でベストセラーとなったAmazonデバイスは「ire TV Stick」
  • Amazonデバイス以外のベストセラーはザバスのプロテイン
  • 「メルセデス AMG E63S 4MATIC+」を正規販売店から購入する際に利用できるプリペイドコード(50万円)の注文有
  • 「Amazonプライム ポップアップストア」の来場者数は4000人以上

アマゾンジャパンは7月11日から開催したAmazonプライム会員向けのセール企画「プライムデー」(7月12日まで)で、「Amazon.co.jp」は過去最高の注文数を記録

3回目の「プライムデー」は30時間で行われた(画像は編集部がキャプチャ)

Amazonマーケットプレイスに出品している販売事業者にとっても、記録的な日になったという。

アンカー・ジャパンの井戸義経社長は「『プライムデー』の規模が年々大きくなっていることを実感。予想を上回る大きな成果を得ることができた」とコメント。

うなぎ製品のECを手がける川口水産の川口博司専務は、「食材が次々とカートに入っていくスピードには、スタッフ全員が驚いた」と説明。初めて『プライムデー』に参加したというNTTレゾナントは、「『プライムデー』への関心の高さとその反響の大きさに非常に驚いた」とした。

2016年に実施した「プライムデー」では、全世界における販売事業者による出品商品の注文数は2015年比で約3倍だった。

ネットショップ担当者フォーラムが連携している米国の大手EC専門メディア「インターネットリテイラー」では、「2016年に実施したアマゾンの『プライムデー』は、全世界で25億ドルの流通総額を記録。2015年の『プライムデー』における流通総額15億ドルから大幅増になった」と報じていた。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

配送問題をシェアリングエコノミーで解決へ。消費者がEC荷物を配送代行するアプリ

9 years 2ヶ月 ago

バイク便サービスなどを手がけるセルートは8月中旬、一般消費者などが空き時間を使ってネット通販の荷物を配達する新たな物流サービスを開始する。

専用アプリを使い、荷物を出荷する企業と配送を代行する個人をマッチングする。社会問題化している配送業界における人材不足をシェアリングエコノミーで解消する。

アプリの名称は「DIAq(ダイヤク)」。自転車で通学する学生や買い物に行く主婦、個人事業主のプロドライバー、バイク便のプロライダー、自転車便のプロメッセンジャーなどが登録し、空き時間に荷物を運ぶ仕組み。

アプリのダウンロードは無料。企業と配送代行者の取引が成約した際に配送料金が発生する。決済方法はクレジットカード。

バイク便サービスなどを手がけるセルートは8月中旬、一般消費者などが空き時間を使ってネット通販の荷物を配達するアプリ「DIAq(ダイヤク)」を提供へ

「DIAq(ダイヤク)」のイメージ

シェアリングエコノミーで配送問題の解決を図る取り組みはこれまで、中小運送事業者のトラックの非稼働時間と荷主企業の物流ニーズをマッチングするネットサービス「ハコベル」などがある。

「ハコベル」を提供している印刷通販のラクスルは7月7日、ヤマトホールディングスと資本提携し、デジタルテクノロジーを活用して企業間物流の構造変革をめざすと発表している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

アタシの広告を見てほしいんやけど、嫌われたくないんや!【オカンでもわかるリターゲティング広告のジレンマ】 | オカンでもわかるアドテク教室

9 years 2ヶ月 ago

もうすぐ夏本番! なのに、オカンが閲覧していたサイトには、冬に見ていた毛皮のコートのバナー広告が表示されたらしい。汗がすごいが、大丈夫か……!? イラスト◎浮蓮 要

登場人物
僕

僕 大学院を卒業後、地元大阪の大手メーカーに就職したが、なぜか配属された広告宣伝部でアドテクに興味を持ってしまい、あっさり東京のインターネット広告会社に転職してしまった。現在入社3年目の27歳。オカンには「虎の子は虎やな」とわけのわからないコメントをもらったが、たぶん応援してくれていると信じて毎日楽しく忙しく働いている。

オカン

オカン 純然たる大阪のオカン。自慢(?)のファッションセンスをビジネスにいかそうとネットショップを始めた。数々のネット広告の知識を息子から仕入れ、持ち前のビジネスセンスで事業を拡大している。

この暑いのに毛皮のバナー広告出てきてんねんけど、溶けてまうがな!!

僕え……。でも買ったの?

オカンまあ、せっかくやからな。それにしても、いつまでたっても冬に見た商品の広告が追っかけてくるんやで!? さすがに迷惑やと思わへんのかいな!

僕確かに、夏になっても冬物のコートが出てくるのは良くないね。

オカンあれ……? 待って……! もしかしてアタシのサイトのリターゲティング広告も、こういう風に思われてるんちゃうの!?

僕オカンのサイトの冬物の広告は見たことないから大丈夫なんじゃない?

オカンなんや、あんたもアタシのサイト見てくれてるんかいな(にやにや)。

僕……でも、もしかしたら「いつまでも広告に追いかけられてイヤだ」って思ってる人はいるかもしれないね。

オカンなんやて!! どないすればいいんや!?

僕それはね……。

リタゲ広告で嫌われないためにはどうしたらいい?

僕リターゲティング広告は、広告主にとってはCVR(コンバージョン率)が高くなりやすい広告だから、費用対効果の観点からも使いやすいし、ユーザーは買いたいものを思い出せるから、それ自体はとても有用なんだ。

でも、それほど興味を持っていないユーザーをずっと追いかけたり、すでに買った商品を表示したりしていたら、それはやっぱり迷惑だと思われてしまうよね。

広告主は買ってもらいたいから配信したいけど、配信し過ぎもユーザーにとっては良くないってことだね。

オカン配信するんか!! しないんか!! どうすればいいんや!!

僕う~ん、これについては完全に解決する方法はないんだ。でも軽減することはできるよ。そのために、「リーセンシー」と「フリークエンシー」と「サイト階層」、それから「バナークリエイティブ」を考えるんだ。

オカン……ほら、もう言わんで。説明しぃや!

僕「リーセンシー」がサイトを離脱してからの経過日数、「フリークエンシー」がユーザー1人あたり見せる広告の表示回数、「サイト階層」はECだったらTOPページとか商品詳細ページとかカートページが該当するよ。

いつ、どのページでサイトを離脱した人に、何回広告を表示させるか、これを決めるんだ。

オカンほうほう、なんとなく分かるで。ユーザーをいろいろと分けて、カテゴリーごとに配信して、バナーの絵柄も変えるっちゅーことやな!

僕その通り(成長したなぁ)。例えば「商品詳細ページに来た人に対して、リーセンシーを1日、フリークエンシーを1日あたり3回」と設定して広告を配信したとするよ。

そうすると、その人には商品を見た翌日のみ、広告を3回だけ見せることができるんだ。これならそんなにしつこいと思われることはなさそうだよね。

オカン確かにな。でも3回って、それも次の日までて、あんたそれ、広告の意味あるん?

僕まあ、これだけだとあまり効果は期待できなさそうだよね。 じゃあ「TOPページに来た人に対して、リーセンシーを90日、フリークエンシーを1日あたり1,000回」と設定して配信したらどうかな?

オカンTOP見て離脱してるんやろ? アタシのサイトに惹かれなかったのに、1日に1,000回も同じバナー見せられて、それが90日続くなんて、あんたそれ、むしろマイナスや。

僕そう。たとえ同じバナーじゃなかったとしても、同じ会社の広告ばかり出ていて、それが長期間にもなるとストーカーされてるんじゃないかって気分になるよね。

オカン結局どうすればいいんや!

僕これが難しいところで、正解っていうのがないんだ。ちょっと図を使って説明するね。

リーセンシーとサイト階層から、最適なフリークエンシーを導き出す!

TOPページ、一覧ページ、商品詳細ページ、カートページ、購入完了ページ

オカン誰や、何やこの右上。ハシビロコウか。

僕これはユーザーの離脱ページと離脱してからの日数を表にしたものだよ。一般的にはより深い階層にいて、かつ離脱してからの日数が短い方が購入意欲は高く、リターゲティング広告を配信しても効果がいいとされているんだ。

上の例だと、「カートページ離脱 × 離脱してから1日以内」のユーザーをターゲットとして配信すると、効果が良くなりやすいってことになる(注:図でいうと左下のオカン)。

逆に、浅い階層にしか訪れていなくて、離脱してからの日数が長いと、効果はあまり良くないとされているよ。ここで言うと「TOPページ離脱 × 離脱してから14日」のユーザーだね(注:図でいうと右上のオカン)。

オカンなるほどなぁ。確かにTOPページ見ただけのサイトは何日かしたら忘れてしまうわ。あ、だったら「深い階層 × 離脱してから1日以内」のユーザーだけにガンガン配信したら売上もめっちゃ伸びるってことやないの!?

僕そうそう。だけど、やり過ぎるとしつこいと思われてしまうよね。深い階層に来たからといって、リーセンシーを90日とかにして、いつまでも配信するのも良くない。

オカンきぃいいいいいいい! どうすればいいんや!

僕これは適切なものを見つけていくしかないんだ。さっきも言ったけど、リーセンシーとフリークエンシーと階層、バナーのクリエイティブを上手く組み合わせて、効果の良いものを見つけていくのが最善の方法なんだよ。

深い階層 × 離脱日数の短いユーザーには、フリークエンシーをまずはゆるめに設定してみて配信。効果が悪ければ見せすぎて嫌がられてる可能性と、見せな過ぎて気付かれていない可能性を考えて、増減をさせながら再度効果を確認……みたいな感じでね。

TOPページで離脱して何日も経ってしまった人でも、SALE文言を全面に押し出したバナーにすれば、もしかしたら興味を持ってくれるかもしれないよ。

オカン……ぶつぶつ。

僕もちろん大変だっていう場合には、そういった調整を自動でやってくれるサービスもあるみたいだよ。

オカン……ぶつぶつ。

僕ユーザーにしつこいと思われないようにしつつ、ちゃんと商品の良さを伝える。すごく難しいと思うけど、ユーザーのことを考えて地道にやっていくのが大事なんじゃないかな。

オカンそうやそうや。自分が消費者で、イヤだと思わないような設定にすればいいんやー!!!

僕いや〜、難しいとおも…… 行っちゃった……。

後日……

オカンアンタのおかげで、水着が飛ぶように売れとるわ!

僕……(才能がすごい)。

オカン見てみぃ! アタシもサイトの売れ筋水着、着てみたでぇ。

ウチもまだまだ現役やなっ ビーチの視線を独り占めや♪

オカンほな、今から水着の売上使てバカンスへGOやー!

僕……。

今回のまとめ

リターゲティング広告をストーカー広告にしないためには、

いつ(リーセンシー)、どのページでサイトを離脱した人に(ページ階層)、
何回(フリークエンシー) 、どんな広告(クリエイティブ)を表示させるか

を、適切に設定することが大切。

今回覚えたいアドテク用語

リーセンシー

ユーザーがサイトを離脱してからの経過時間のこと。ずいぶん前にたまたま一度見ただけなのに、いつまでも追いかけ続けていれば、それはしつこいと感じられても無理ありませんよね。ECの場合、離脱後3日以内くらいの効果が良い傾向にありますが、探りながら最も効率的な配信日数を見極めるのがいいでしょう。

フリークエンシー

ユーザーに広告を見せる回数のこと。これに制限をかけることを「フリークエンシーキャップ」と言います。 こちらも何回がベストかは商材によって異なってきますので、色々試して最も適切な回数を決定していく必要があります。

クリエイティブ

アドテクの世界で「クリエイティブ」と言うときは、バナー広告のデザインや訴求内容のことを指します。 訴求内容や雰囲気を少しだけ変化させ、A/Bテストも兼ねて複数のバナーを並行して配信してみても良いでしょう。

ユーザーが見るバナーに変化を付けることで、「同じ会社の同じ商品がまた訴求されている」「同じ広告に追われ続けている」と思われることを軽減できます。

砂森 翔太

株式会社ファンコミュニケーションズ nex8事業部 マーケティング担当

砂森 翔太(すなもり しょうた)

大学卒業後、Web制作会社を経てファンコミュニケーションズに入社。リターゲティング広告「nex8(ネックスエイト)」の広告主営業を約1年担当した後、マーケティングに異動。

サービスリニューアルに伴うWebサイトのテコ入れに始まり、各種解析ツールを用いてのUI検証・改善、リスティング広告やSNS広告の運用などに従事している。

2016年6月、コンテンツマーケティングの一環として、“EC担当者にためになる情報をわかりやすく”をテーマに発信する「nex8ブログ」を立ち上げ。

他のマーケティング業務のかたわら、メインライティングと編集を担当する忙しい日々から、営業メンバーがリレー形式でライティングする体制に落ち着いてきたのを機に、“さらにやさしくわかりやすくアドテクを伝える力”を磨くべく、ネットショップ担当者フォーラム連載にチャレンジ中。

砂森 翔太

アーバンリサーチ、Amazonに出店

9 years 2ヶ月 ago

アパレル製品の製造と販売を手掛けるアーバンリサーチは7月3日、Amazonマーケットプレイスに出店した。店舗名は「アーバンリサーチ公式ストア」。

アーバンリサーチはAmazonマーケットプレイスに出店。店舗名は「アーバンリサーチ公式ストア」

Amazon内に開設した「アーバンリサーチ公式ストア」(画像は編集部がキャプチャ)

オンラインショップは直営サイト「アーバンリサーチオンラインストア」の運営をはじめ、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNといった大手ECモールにも出店している。Amazonに出店することで多店舗展開を進めて売上拡大をめざす。

Amazonはファッション分野でも存在感を高めている。GMOメディアが2017年2月に公表した消費者調査によると、10歳代の女性がファッションアイテムを購入したことがあるECモールは「Amazon」が71.9%で最多。

他のECモールの利用状況は楽天市場(61.8%)、Yahoo!ショッピング(23.2%)、ZOZOTOWN(17.6%)だった。

GMOメディアが2017年2月に公表した消費者調査によると、10歳代の女性がファションアイテムを購入したことがあるECモールは「Amazon」が71.9%で最多

ファッションアイテムの購入で利用したことのあるショッピングモール

米Amazonはオリジナルブランドのアパレル販売に力を入れ始めている。2016年2月にオリジナルのファッションブランド7つの取り扱いを開始。ネットショップ担当者フォーラムが連携している世界最大級のネット通販業界の専門誌『InternetRetailer』が2017年4月に報じたニュースによると、オリジナルファッションブランドの第4四半期(2016年10~12月期)の総売上高は、前四半期(2016年7~9月期)比67%増だった。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

特定の期間にGoogle Search Consoleを使い始めたユーザーにレポートが損失する不具合が発生

9 years 2ヶ月 ago

Google Search Console で、特定の期間に新たに利用を開始したユーザーはすべてデータがまったくレポートされないという不具合が発生した。Search Console の障害や更新を案内する Data anomalies のヘルプページに掲載された。

- 特定の期間にGoogle Search Consoleを使い始めたユーザーにレポートが損失する不具合が発生 -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

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