ヘアケアブランド「BOTANIST(ボタニスト)」や美容家電ブランド「SALONIA(サロニア)」を手がけるI-neは10月23日、美白訴求のスキンケアアイテムのEC販売などのトゥヴェールを100億円で買収すると発表した。
トゥベールの2024年6月期の売上高は前期比61.8%増の41億900万円(画像はI-neのIR資料より編集部がキャプチャ)
トゥヴェールは2002年設立の美白訴求の医薬部外品などスキンケアアイテムなどを販売するEC企業。自社ECや「Amazon」「楽天市場」を通じて商品を販売している。成長が続いており2024年6月期の売上高は前期比61.8%増の41億900万円。営業利益は同62.6%増の13億5800万円、経常利益は同85.4%増の14億8300万円、当期純利益は同87.3%増の9億6100万円。2024年6月期末の純資産は24億9900万円で自己資本比率は77%。
I-neは、トゥヴェールの収益力と財務健全性を評価し子会社化する。取得価格は概算で101億300万円。内訳は株式取得に100億円、アドバイザリー費用などに1億300万円。
I-neは現在進行中の中期経営計画で、2025年12月期に売上高550億円、営業利益率13%を目標とし、達成に向けた基本方針として①ヘアケア系・美容家電の継続成長②スキンケア他の拡大③グローバルの展開のさらなる成長加速――を掲げている。
トゥヴェールの買収で、スキンケア他カテゴリを強化。経営統合を通じてサプライチェーンの効率化を図り、収益力の向上をめざす。加えてI-neの持つデジタルマーケティングやオフラインチャネルにおける配荷力、ブランド創出力やブランドマネジメントシステムを最大限に活用し、EC・オフラインチャネルにおけるトゥヴェール商品の拡販や新商品の開発を勧め、さらなる成長をめざす。
両社の協業によるシナジーを創出することで、I-neグループの掲げる基本方針に沿って事業を成長させ、中期経営計画の達成の確度を高めることができると判断した。
なおI-neは同日、「SALONIA」の生産管理・輸出入・貿易実務・品質管理などの機能をもつ東亜産業の子会社であるTTradingの発行済普通株式を全て取得し、連結子会社化することも発表している。「SALONIA」の生産管理機能などをグループ内に取り込むことでOEM委託先との直接取引を可能にし、約8億円の中間マージン削減を図る。スピーディーな商品開発や品質・コスト・生産管理の向上をめざす。加えて、SALONIAブランドにおける中~高価格帯商品の開発と販売を強化し、美容家電事業のさらなる成長につなげる。
「SALONIA」の生産管理機能などをグループ内に取り込み中間マージンの削減を図る(画像はI-neのIR資料より編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:「ボタニスト」のI-ne、売上41億円+営業利益率約33%の化粧品会社トゥヴェールを100億円で買収
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