マーケティング支援を手がけるネオマーケティングは6月19日、「景表法と薬機法表現」をテーマにした調査の結果を公表した。「No.1」「トップ」といった“一番・最上位”系フレーズ表示への消費者の接触状況などを調べた。
これによると、回答者の44.8%が「No.1」などの表示が「購入のきっかけになる」と回答。一方、「No.1」「トップ」などの表示の信ぴょう性を疑うといった割合は72.9%に上った。
調査は4月23日~24日(水)の2日間、全国の20歳以上の男女を対象にインターネットリサーチを行った。
商品・サービスの“一番・最上位”系フレーズを見かける頻度
「No.1(売上No.1、人気No.1など)」が最も遭遇率が高く、42.4%が週に何回か見かけていることがわかった。
「No.1(売上No.1、人気No.1など)」が最も遭遇率が高い
“一番・最上位”系フレーズが記載された商品・サービスの購入・利用頻度
「No.1(売上No.1、人気No.1など)」「トップ(売上トップ、人気トップなど)」「最○(最高、最上など)」「○○1位(日本1位、世界1位など)」「○○初(日本初、業界初など)」といったフレーズが記載された商品・サービスについて、回答者の20%以上が「頻繁に購入している」「たまに購入している」と答えた。
「No.1(売上No.1、人気No.1など)」が記載された商品の購入率が最も高い
“一番・最上位”系フレーズに関した商品購入のきっかけ
いずれのフレーズでも3割以上が商品購入のきっかけになっている。フレーズ別では、「No.1(売上No.1、人気No.1など)」表示がが「よく購入のきっかけになる」「たまに購入のきっかけになる」との回答が44.7%で最も多かった。
“一番・最上位”フレーズでは「No.1」系が最も購入のきっかけに
注意書きの閲読
いずれのフレーズで約半数が「しっかりと読んでいる」「ある程度読んでいる」と回答。フレーズ別では「○○1位(日本1位、世界1位など)」が最も高く、次いで「No.1(売上No.1、人気No.1など)」となった。
いずれのフレーズでも注意書きを読むという消費者が約半数だった
“一番・最上位”系フレーズが表記された商品やサービスに対する印象
約半数が「商品・サービスを購入・使用してみたい」「商品・サービスを詳細に調べてみたい」と回答し、興味・関心度合いが高まっているようだ。
一方で「本当にそうなのかなと思う」と信ぴょう性について疑問を感じる割合は72.9%に上っている。また「利用者の意見を知りたい」と考える割合は「とてもあてはまる」「ややあてはまる」が58.3%となった。“一番・最上位”系フレーズは第三者意見とセットが望ましいと言えるかもしれない。
約7割が“一番・最上位”系フレーズの信ぴょう性に疑問、6割弱は第三者意見も望む
「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」といった食品表示の影響
「保健機能食品」3つのうち、最も購入のきっかけになるのは「トクホ」だった。なお「保健機能食品」3つに関する理解度についても、トクホがトップ。ただ、いずれの表示も「よく理解している」割合は20%を切っていた。
購入のきっかけになる食品表示はトクホ>機能性表示食品
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オリジナル記事:商品購入のきっかけになるフレーズ1位は「売上No.1、人気No.1など」、一方で「本当にそうなのかなと思う」は7割超
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